航空会社は嫌いだが、投資家は航空会社を買うべきだ
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- 2022年6月9日
- トピックス
先週、マイアミからフランクフルトまで夜の便で移動した。空飛ぶゴミ圧縮機の中に8時間も押し込められ、N95マスクを装着し、全く不快で眠れず、苦痛極まりなかった。
顧客をまるでイワシのように扱い、文字通り全席に詰め込む業界は他にないだろう。
今回はドイツの航空会社を利用した。名前は伏せておくが、「コスタンツァ(Costanza)」と同じ韻を踏んでいる。
私はボーイング747に搭乗していた。大きな機体であるため、乗客のスペースがあってもいいはずだ。「コスタンツァ」航空によると、「エコノミークラスの足元の広さは71cm、つまり29.1インチになります。このクラスで旅行する乗客にとって妥当な空間です。」だという。
本気だろうか?妥当の定義は何だろうか?
確かに私は体格が大きいが、私のような大柄ではない隣の男性は、トレーを広げられないほど窮屈だった。
彼はいい人で、私たちの席の状況を表すイディッシュ語をいくつか教えてくれたが、私は寝不足のため忘れてしまった。彼はまた「コスタンツァ」航空の機内エンターテインメントがたまにしか機能しない、あるいは全く使えないことを「schmegegge」と表現し、私はそれが気に入ってメモしておいた。
ここに興味深い事実がある:1950年代から1960年代にかけてのエアライン黄金時代には、平均的な乗客の足元スペースは現在より約15センチ広かった。
現在は、エコノミー、エコノミープラス、ビジネスクラスがあり、ベーシックなエコノミークラスはどんどん小さくなり、アップグレードクラスがより広いスペースを得ている。
さらに遡って1940年代には、飛行機はさらに原始的なものだったのだと思われるかもしれないが、そうではない。ボーイング・ストラト・クルーザーは、足元が広いだけでなく、何と座席をリクライニングさせてベッドすることができた。
前の座席でいびきをかいていた人が座席を倒した際、「スパイダーマン」のシーンで固まったスクリーンが目の前にきた。
彼が座席を倒したので、私も座席を倒さなければならない。エコノミー席の全員が次々とドミノ倒しのように席を倒していった。
連邦航空局(FAA)に助けを求めることができるという考えは甘い。米政府が誰であろうと、彼らは産業を規制するとされる機関の監督に企業の関係者を任命する。
連邦航空局の最近までのトップは、元デルタ航空(DAL)の幹部だった。彼が仲間に厳しくするだろうか?
彼が辞めたのは、パンデミックによるマスク着用や手に負えない乗客への対処が航空会社の頭痛の種だったからだろう。
様々な理由で手に負えない乗客が増えているというが、なぜかは明らかだ。常に狭いところにどんどん人を詰め込んでいけば、当然人々は我慢できなくなり、行動に出る。難しい話ではない。
私が航空会社をこき下ろしているように聞こえるかもしれない。それもあるかもしれないが、私は、エネルギーや医療といった、人間よりも利益を優先する寡占的な業界のような組織に対して、不本意ながら賞賛の意を表したい。
あなたは、私が業界幹部に対して厳しすぎると思われるだろうか? アイルランドの古い言葉に「ほとんどの人は受けるに値するものを受け取っていない。そしてそれを喜んでいる」というものがある。
乗客から利益を搾り取る
それは、航空業界の幹部も同様だ。それどころか、航空会社は苦しんでいる乗客からますます利益を搾り取るようになるだろう。だからこそ、US・グローバル・ジェッツETF(JETS)を検討することを推奨したい。
航空会社大手のバスケットを保有し、経費率は0.6%で、株価が上がれば、このファンドの株価も上がるだろう。
あなたはこの週足チャートを見て、このETFは1年以上前から下落トレンドであるため、私が高山病にかかったのかと思うかもしれない。
だが、トレンドは変わるものであり、航空会社は回復してきている。
例えば、デルタ航空は先日、燃料費の上昇にもかかわらず、今期は売上高が2019年の水準に戻る見込みであると発表した。
そんなことが可能なのだろうか?
簡単なことだ。文字通りの意味でも、比喩的な意味でも、私たちから搾り取るのだ。
取引を行う前には、必ず自分自身で調べて頂きたい。
私は航空会社が好きなわけではないが、 彼らの利益に対する執念を尊敬している。 投資家のために頑張ってくれるだろう。そして、その利益に便乗できるかもしれない。
あなたの成功を祈って。
ブロドリック
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