エネルギーが急伸、ハイテク銘柄には壊滅的なダメージ
- 1638 Views
- 2022年11月28日
- トピックス
今、市場では荒々しいトレンドの大転換が起きている。
この大転換は、今後多くの利益を上げるための道筋を示すものだ。2つのグラフから語ることができるストーリーで、私は今年の 1月頃にはこのトレンドを発見していた 。(1月9日に米国で届けた)「市場がパニックになっている間に利益を得る」 というコラムでも、 グロース銘柄からバリュー銘柄へトレンドが変化することをお伝えした。
私は、金利が上昇し、「無料」で刷られた資金が枯渇すると、市場はキャッシュフローがないのに高騰しているハイテク銘柄から、実際に利益を上げている企業にシフトすると説明した。 特にエネルギー銘柄である。
そして、それが実現した。
これは、ハイテクベンチマークであるインベスコQQQトラスト(QQQ)と、有力エネルギー銘柄のバスケットであるエネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLE)の変化率を比較したチャートである。
なんと最近、エネルギー銘柄は全体で年間60%以上も上昇した。
同時に、ハイテク株は32%近く下落した。
この株価ストーリーはよくご存知のことだろう。このトレンドに乗って何度も利益を確定できた投資家もいるはずだ。 さて、次のチャートは過去5年間のエネルギー銘柄とテクノロジー銘柄のパフォーマンス 比率を比較したものだ。
ハイテク銘柄は高値掴みになってしまった印象があるが、過去5年間を見ると、わずかだがエネルギー株を上回っている。
ここからが大事なところで、今回のように、エネルギー株がハイテク株と同じ程度のリターンになったのは2001年のことだった。
その後、どうなったか?その後5年間で、エネルギー銘柄はハイテク銘柄を100%近く上回った。
未来が過去の実績と同じようになるとは限らないし、歴史は繰り返さないとも言われるが、時には似たような動きになることもある。
ウォール街のアナリストが次々と「ハイテクは大きく上昇する準備が整っている」と発言しているのを目にした。
だが、それは違うと思う。ウォール街にはエネルギー否定論者が大勢いるにもかかわらず、世界のエネルギー需要は衰えていない。
もしかしたら、2023年はテクノロジー銘柄が好調な年になるかもしれない。しかし、もしこのチャートが未来を示すものである場合、エネルギー銘柄にとってはさらに好調な年になると考えられる。
1月に、グロース銘柄からバリュー銘柄へトレンドが変遷することについて最初に話したとき、私はエネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLE)を推奨した。
あなたはそれを買っただろうか、それとも個別のエネルギー株をかっただろうか?それとも、この波に乗らなかっただろうか? (日本では2022年1月11日に「警告通りとなったインフレ、次の展開は。」でXLEを取り上げ、その後も何度も取り上げている)
エネルギー分野では、もう一つの大きな利益を生み出す波が生じている(今年発生した中期的な波と、次の5年に渡り予想される大きな波)。あなたはこの波に乗るだろうか。
今回の波は絶対にお見逃しなく!
あなたの成功を願って。
ブロドリック
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。