ビットコインは生産者物価指数結果を受け小反落
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- 2022年12月13日
- トピックス
11月生産者物価指数は前月比0.3%上昇し、予想を上回った。
これを受けて、ビットコイン(BTC、格付け「A-」)をはじめとする暗号資産は小幅安で取引されている。
次に投資家が注目にしているのは、12月13日に発表される消費者物価指数のデータだ。これは、連邦準備制度理事会(FRB)のインフレ対策の進展にさらなる光を当てるものとなり、このCPIレポートは、12月14日のFRBの金利政策決定の前日に発表されるため、非常に重要だ。
市場では、中央銀行が4回連続で75ベーシスポイント(bps)の利上げを行った後、利上げペースを50bpsに減速させるとの見方が大勢を占めている。
時価総額で最大の暗号資産であるビットコインは、現在1万7000ドルをわずかに上回る水準で推移しており、下落率は1%未満となっている。
この水準を下回ると、弱気市場の安値を更新することになるため、注目すべき重要なサポート水準は依然として1万5500ドルだ。ビットコインが1万5500ドルを弱気相場の底値とすることができれば、その後、横ばいの取引期間が続く可能性が高い。
ビットコインは現在、21日移動平均の1万6700ドルの上方に位置しているが、1万5500ドルを下回るか、1万9500ドルを超えて上昇しない限り、その値動きは注目に値しない。
以下の図がコインベース(COIN)上でのドル建てのBTCの推移率である。
一方、イーサリアム(ETH、格付け「B」)は、FTXの破綻とそれに伴う規制の声による市場の混乱にもかかわらず、かなりの強さを見せている。
ビットコイン同様、イーサリアムも現在1ポイント未満の下落で、1275ドルで推移している。
ETHのチャートはBTCよりも強く見え、現在ちょうど10月中旬に取引されてていた位置にある。イーサリアムは、大きな急落がなければ、弱気相場の安値である880ドルを再び試す危険は当面ないだろう。
21日移動平均の1220ドルの上方で取引されており、先週水曜日に試した際にはすぐにこのレベルから跳ね返された。
以下の図がコインベース(COIN)上でのドル建てのETHの推移率である。
2023年、ETHにとっては興味深い年になりそうだ。
イーサリアムの開発者は、先週初めに、ステークされたETHの引き出しを可能にする2023年3月の上海ハードフォークの暫定的な日付を予測することで、有望なアップデートを発表した。
また、今年後半には、ネットワークを「シャード」と呼ばれる小さな部分に分割して、スケーラビリティを高め取引手数料を削減する「シャーディング」という別の手法も実施する予定だ。
インデックス一覧
先週、暗号資産(仮想通貨)市場は僅かな下落の動きを見せたが、最も定評のある暗号資産にとってダメージは限られたものだった。投資家がマクロ経済データを消化し、それが将来の金利政策にどのように影響するかを見極めるため、市場は一進一退の動きを続けている。
ワイス・50・クリプト・インデックス(W50)は1.51%下落し、ほとんどの暗号資産は週の始めよりもわずかに低い水準で取引を終えた。
ワイス・50・Ex-BTC・インデックス(W50X)は2.33%下落し、ビットコインが広範な市場をわずかにアウトパフォームしたことがわかる。
パフォーマンスを時価総額別に見てみると、大規模および中規模コインは、小規模コインをアウトパフォームした。
大規模コインは、ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)が2.67%下落し、わずかな差でトップとなった。
ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス(WMC)は2.77%の下落で、中規模コインは大規模コインのすぐ後に続いている。
先週は小規模コインがアンダーパフォームし、最も大きなボラティリティを経験した。ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)は7.21%の下落だった。
暗号資産(仮想通貨)市場は、ビットコインが11月9日に弱気相場の新安値に達した後、依然として安定化を図っている。しかし、マーケットリーダーが安値を更新しない限り、センチメントは中立に保たれるだろう。
イーサリアムが強さを見せ続けていることは、アルトコインにとってポジティブな兆候だ。
今後の推測
総合的に見て、暗号資産(仮想通貨)市場が今持ちこたえてるのは有望だが、FTXの状況を見るとまだ安心はできない。
マクロ環境は、投資家がインフレと景気後退のリスクを検討する間、暗号資産価格の向かい風として作用し続ける可能性があるため、今後のCPIデータとFRBの金利決定に大きく依存することになる。
しかし、機関投資家や政府による導入が進むにつれ、暗号資産(仮想通貨)市場の先行きは極めて明るいと言える。
先週は、ポルシェが非代替性トークン(NFT)でWeb3の世界に参入することを発表し、ブラジルと英国は暗号資産の金融システム統合を進めている。
暗号資産の冬の終わりに向けて市場が動き出す中、次の上昇局面では、採用が重要な役割を果たすはずだ。
健闘を祈る。
サム
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