1月の大幅な上昇幅を拡大したビットコイン
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- 2023年1月30日
- トピックス
ビットコイン(BTC、格付け「A-」)は、
先週の頭に前回の80日サイクル高値を上抜けた。
これは、暗号資産の冬がようやく過ぎたことを確認するために私たちが注目していた2つ目のシグナルだ。つまり、ほとんどの主要暗号資産において、弱気市場は底打ちした可能性が高いことを意味する。
しかし、暗号資産(仮想通貨)市場は、現在のマクロ環境、規制の不確実性、地政学的な不安定さなど、依然としていくつかの逆風にさらされている。
だが、これらに落胆することはない。健全な調整は想定内であり、歓迎すべきものだ。潤沢な資金を持たない個人投資家を振り落とし、次のステップアップのための強い土台を作る。
暗号資産(仮想通貨)市場のサイクルの浮き沈みを乗り切るために重要な要素は、タイミングを理解することだ。
市場のリーダーであるビットコインは、現在は1%ポイント未満の上昇で、21日移動平均線を大きく上回る2万3,000ドル付近を推移している。
これまでで、1月に入ってからのBTCの上昇率は39%となった。
週足では9%の上昇となっており、この勢いを維持できればさらに上昇する可能性があるが、調整局面が訪れる可能性も依然として念頭に置いておく必要がある。2万700ドルのレベルで判断することになるだろう。BTCが下抜けすれば、現在のラリーは中断する。
今月初めのパフォーマンスから一転して、先週はイーサリアム(ETH、格付け「B」)がビットコインに遅れをとっており、1600ドル突破に必要な勢いを得るのに苦戦しているようだ。
BTCの週間上昇率9%に対し、約2%の上昇となっているが、先日はおよそ1%下がった。このまま推移すれば、ETHは7日間の価格トレンドうち5日間がマイナスとなる。
これは、おそらくイーサリアムがビットコインよりも早く上昇の勢いを失っていることを示す最新のサインだ。
ビットコインは弱気市場の終焉を告げる決定的な値動きを見せたが、イーサリアムは11月初旬の高値をまだ持続的に上回ることができないでいる。また、ETHの価格は今のところ安定しているが、ビットコインとの乖離は今後の弱さを示している可能性がある。
それでも、弱気市場の安値である880ドルを試すまでには十分な余地があり、年初来で32%の上昇を記録している。
今後の推測
暗号資産(仮想通貨)市場は新年早々から大きな盛り上がりを見せているが、勢いが衰えれば下落局面が予想される。
何事も一直線に上昇することはなく、リスク資産は依然として金利上昇環境と迫り来る景気後退の可能性に直面している。
米連邦準備制度理事会(FRB)の次回の金利政策決定は、2月1日に開催される2日間の政策会合終了後に行われる。市場は25ベーシスポイントの利上げを全面的に予想しているが、将来の見通しに関する記述が今後の政策にさらなる手がかりをもたらすだろう。
市場が政策の方向転換に楽観的な見方を強めている中、FRBがタカ派的な立場を取れば、短期的な急落を引き起こす可能性がある。とはいえ、暗号資産(仮想通貨)市場は、普及が進むにつれ、この直近の弱気市場サイクルを乗り越えれば、波に乗る絶好のポジションにある。
暗号資産のファンダメンタルズは常に改善されており、次の大きな上昇トレンドへの土台を築いている。
健闘を祈る。
サム
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