この投資ブームに向けてパワーアップ
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- 2023年6月19日
- トピックス
今年は、エネルギー投資に画期的な変化が起きそうだ。
2023年は、化石燃料よりもグリーンエネルギーに投資される金額が多くなる最初の年となる。
その中でも特に輝きを放つのが、ある再生可能エネルギーだ。それは何かというと・・・。
太陽エネルギーのブーム到来
これは、国際エネルギー機関(International Energy Agency)の最新データによる。しかし太陽光発電に関する朗報の一部に過ぎない。よりよいことがある。 これは投資しやすいトレンドだ。
IEAのファティ・ビロル事務局長は、「化石燃料に1ドル投資するごとに、約1.7ドルがクリーンエネルギーに回されるようになっている」、「5年前、この比率は1対1だった。」と報道で述べている。
実際のドル建てでは、2023年に全世界で2.8兆ドルのエネルギー投資が行われるとの予測だ。そのうち、1.7兆ドル以上は再生可能エネルギーや原子力発電などの「環境に優しい」エネルギーに投入される見通しだ。残りは石油、ガス、石炭に回される。
太陽光については・・・
太陽光発電への投資は、2023年には1日あたり10億ドル以上、年間ベースでは約3820億ドルに達するだろう。
一方、石油生産への投資は3710億ドル程度だろう。
米国では今年、29ギガワットの総太陽光発電容量が追加されるはずだ。ヨーロッパは、これに追いつくために太陽光に資金を投入している。そして世界的には、2026年まで年間太陽光発電設備導入が15%増加し、2031年まで容量が24%増加すると予測されている。
また米国の太陽電池メーカーは、インフレ抑制法(IRA)の一部から恩恵を受けることができる。IRAは、米国内で太陽電池材料を製造するための経済的インセンティブを提供するものであり、2032年12月31日まで、太陽光発電設備に対する税額控除を30%に設定している。
どのように対応すべきか
これにはさまざまな対応の仕方がある。以下のような投資先が考えられる。
– 太陽電池パネルの製造メーカー
– 太陽光マイクロインバーターを含む各種部品メーカー
– 屋上とユーティリティスケールの両方のソーラーグリッドの設置者
ブルームバーグの予測によると、太陽光メーカーの今年の売上は平均して33%程度増加する見込みである。
例えば、米国における太陽光パネルの上位メーカー(容量ベース)は以下の通りだ。
太陽光パネルメーカー上位5社
これらの企業の中には非公開のものもあるが、ファースト・ソーラー(FSLR)とジンコソーラー(JKS)の2社は公開されている。
また個別銘柄のリスクが嫌なら、世界最高の太陽光発電銘柄をバスケットで保有するETF、インベスコ・ソーラー ETF (TAN)がある。
TANは、ファーストソーラーやジンコソーラーだけでなく、ソーラーエッジ・テクノロジーズ(SEDG)、エンフェーズ・エナジー(ENPH)、さらには中国の信義ソーラーホールディングスのような海外上場銘柄など、優れた銘柄を0.69%の総経費率で保有することができる。
以下はTANの週足チャートだ。
TANの週足チャート
TANは過去18ヶ月間はコイル型三角保ち合いであったため、大きく動く可能性がある。その動きは、上へのブレイクアウトになると思っている。
直線になるのだろうか。そうではない。しかし戻りを買うことはできる。
再生可能エネルギー、特に太陽光に陽が当たっている。諺にもあるように、「make hay while the sun shines(好機を逃さない)」。
健闘を祈って。
ショーン
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