FRBによる金上昇の号令がかかった
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- 2020年9月27日
- トピックス
先日の米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策発表をご覧になっただろうか?
基本的に、ジェローム・パウエルFRB議長とその他のメンバー達は、近い将来の利上げはないという姿勢を貫いている。
これは様々なことを意味するが、一つ言えるのは、金の次の上昇に向けての出発点になるということだ。
問題はない。
トレーダーがFOMCの内容に短期的に失望しても不思議ではない。彼らは「ニュースを売る」のだ。
短期的に狙っているのならば、買いのチャンスだ。
FRBに話を戻そう。
予想通りの金融政策となった部分があった。
金利は誘導目標レンジに据え置かれた。
米中央銀行は、年末までの経済成長について、やや楽観的な見方を示している。
彼らがフリーマネーの大砲を撃ち続けていることを考えれば、驚くべきことではなく、これはしばらくの間続くだろう。
FRBは金融政策の声明の中で、次のように述べている。
委員会はフェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジを0-0.25%に据え置くことを決めた。委員会が判断する最大限の雇用水準と労働市場の環境が整合的になるまで、またインフレが2%に上昇し、一定期間2%を適度に超える軌道に乗るまで、この目標レンジを維持することが適切になると予想する。
しかし、ここで目を見張るものがある。「ドットチャート」と呼ばれる、FRBメンバー自身による利上げ予測だ。
米中央銀行の中央値予想は、今年から2023年までの金利は0.1%前後となっている。つまり、「フリーマネーが何年も続く」ことを意味する。
FRBは2023年以降に金利が急上昇すると予想している。それはどうか。乱暴な推測だ。希望と誇張を含んでいる。
先に金融システムが暴走しなければ、利上げがあるとは言えるだろう。
インフレはどうか?
FRBはインフレの心配を一切していない。むしろ、2%以上のインフレは大歓迎だ。
スタグフレーション(景気停滞下のインフレ)やデフレよりはマシだからだ。
そして、これがどう金に影響するのか。
FRBが低金利を維持する期間が長くなればなるほど、金はより魅力的になる。それは、金には利子がつかないからだ。
そして、金利が非常に低いため、多くの債券は利息を払っていない。インフレ率を計算に入れると、実質金利はマイナスだ。
これは、まさに金が真に輝く環境だ。
一方で、私が繰り返し述べてきた長期的な要因はすべて実現している。
需給圧迫の悪化、政府による高速紙幣印刷、政府・民間債務のとんでもない水準、経済不安、戦争サイクルなどだ。
これらのファンダメンタルズはすべて、金と銀の上昇を示している。
私の金の目標は今後数年間で5,000ドル、同時に銀の目標は、金よりも大きい上昇率で、125ドル。
私は購読者のみなさんが、貴金属のメガトレンドに乗る手助けを行っていく。THE GOLDでは現在、複数のマイニング株を推奨しながら、金価格、銀価格の上昇に備えている。
今回のニュースに対する金の反応は、今のところは冴えないものだ。
一旦値が付き始めれば、金は急上昇を開始する。
この金属の戻しは長くは続かないだろう。
今年の初めの動きだけがゴールドラッシュだったと思ったら大間違いだ!
THE GOLDの購読サービスを利用していない人は、次のチャンスを見逃さないで欲しい。FRBは号砲を鳴らした。レースは始まっている。
金を狙う時がきた。
あなたの成功を願って。
ショーン