急上昇を維持し続けるビットコイン
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- 2020年11月24日
- トピックス
ビットコイン(BTC, 格付け「A-」 )は、11月19日までの1週間で1万8000ドルを突破し、高い水準を維持し続けている。最大かつ最も確立された仮想通貨として、ビットコインは勢いを増しながら、好調にラリーを続けているのだ。
週の初めは燻っていたものの、ほとんどの仮想通貨は中盤から終盤に向けて上昇していった。ビットコインは、史上最高値の約2万ドルに近づいており、すぐにそれが減速する兆候も見せていない。
ワイス・50・クリプト・インデックス (W50)は、7.57%上昇。ビットコインが、1週間のラリーを再びリードした。
ワイス・50・クリプト・Ex-BTC・インデックス(W50X)は5.24%の上昇を示した。ビットコイン以外の仮想通貨のパフォーマンスも良かったものの、ビットコインのパフォーマンスには到底及ばなかった。
時価総額別のパフォーマンスを見ると、この1週間で大型の通貨が、中小規模の通貨を上回ったことがわかる。
ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)は10.04%増と堅調な上昇トレンドを維持した。
ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス (WMC)は5.53%上昇したが、1週間を通して高いボラティリティを経験した。
規模が小さい仮想通貨は、市場に広がったポジティブなトレンドの恩恵を受けていなかった。ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)は2.72%下落した。
ビットコインは、2017年の狂乱以来、類を見ないレベルまで上昇を続けている。1週間で市場全体がそこまで好調ではなかったが、ビットコインのブレイクアウトの勢いには目をみはるものがある。
11月19日時点で、ビットコインの市場支配率は67%まで上昇した。これは良い兆候と言えるだろう。以前にも述べたように、ビットコインがフロントランナーとしての地位を確立し、維持していることは、より幅広い層の投資家が参加しているという事実を表している。
ビットコインが上昇トレンドの延長線上にある場合、2017年のラリーと比較したくなるのも確かだ。しかし、今回のラリーはファンダメンタルズが改善されているため、より健康的と言えるだろう。
また、大統領選挙の結果にかかわらず、行き詰まった政府は景気刺激策を注入せざるを得ないだろう。米ドルの切り下げが続くことで、仮想通貨ブームの継続にさらに拍車がかかることになるだろう。
さらに2017年と比較しても、「取り残されることへの恐怖」による狂乱が少ない。ビットコインについてのグーグル検索の数はかなり少なく、金融機関による投資などがこの流れを後押ししている。
大統領選挙で勝利したバイデン氏は、トランプ大統領の法的措置をかわして、大統領の座を獲得するだろう。しかし、トランプ大統領は、著名な暗号資産団体のブライアン・ブルックス氏を米国通貨監督庁会計監督官に指名したばかりだ。
彼は、ムニューチン財務長官に声をかけられる前は、コインベースの顧問弁護士を務めていた。前米国通貨監督庁会計監督官が退任したあと、ブルックス氏が暫定的にそのポジションについた。そして今、5年の任期を与えられた。
アメリカ国内の規制状況が、世界中のエコシステムを刺激することで、仮想通貨がより簡単に採用されるようになる。これは素晴らしいことだ。
ブルックス氏の指名自体は、バイデン氏が引き継ぐ直前の論争であり、民主党議員からの反発を受ける可能性が高い。ブルックス氏の就任が間に合うかどうかはまだわからないが、いずれにしてもポジティブなサインではある。
直近の上昇トレンドで、次の持続可能なラリーが始まったかもしれないと考えていた。
最近では、それを裏付ける証拠が増えてきている。
健闘を祈る。
フアン