銅が頭角を現し始めた
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- 2021年2月9日
- トピックス
銅は非常に強気になってきている。そして賢い投資家はそれを知っている。私たちに大きな利益をもたらす、次の上昇展開となる寸前かもしれない。
どう行動すれば良いのかは後ほどご案内する。
まずは、なぜ銅が高騰しているのかを見てみよう。
①供給は逼迫しており、ますます悪化している
「銅のピーク」はすでに超えている。つまり、世界の銅山から生産される銅の量は、このウッド・マッケンジーによるチャートが示すように、恐らく昨年が
ピークだった。
さらに採掘することは可能だが、最近の価格では無理だろう。
アイヴァンホー・マインズ(IVPAF)のロバート・フリードランド氏は、昨年のインタビューで、「銅価格は、おそらくペルーやチリなどの銅鉱床が存続していくためには、2倍となる必要がある」と述べている。
鉱山会社が新たに生産量を増やしたくても、新しい鉱山を稼働させるには何年もかかる。
それが供給だ。では、需要はどうだろうか?
②グリーンブーム
銅のブームは、中国からの工業製品の需要が急増していることによって拍車がかかっている。中国経済は、すでにCOVID-19のパンデミックから回復してきており、世界の各国もいずれ追随し、世界中の工業用金属、特に銅の需要に火をつけることになるだろう。
しかし、理由はそれだけではない。
銅価格は、世界的な環境政策の加速によって大きく押し上げられる。
バイデン新政権が署名した最初の大統領令には、各気候変動対策とパリ協定に復帰することが含まれていた。
風力、太陽光発電の普及や電気自動車などのグリーン・エネルギーは、より多くの銅を必要とする。
つまり、供給が停滞している、あるいは減少している間に需要が急増しているということになる。
この需給の逼迫により、最近では、ゴールドマン・サックス(GS)が、「現在の銅価格の強さは、構造的な強気相場の最初の一歩に過ぎない。」との見通しを示すと同時に、銅価格の予想を引き上げた。
ゴールドマンは、銅市場はこの10年間で最も逼迫した市場に面しており、2022年と2023年もこの状態が続くと見ている。
よって、銅は上昇傾向にある。
では、私が現在、銅と銅鉱業株の両方において、次の上昇展開となる寸前だと思う理由をお見せしよう。
この銅の日足チャートをご覧頂きたい。
昨年のラリーを経て、銅は2021年に入り調整局面となっている。右端では、銅が50日移動平均線から跳ね返り始めているのがわかる。前回同様の動きを見せた際には、銅は22%も急騰した。
これは鉱業株にとって何を意味するのか?グローバルXコッパー・マイナーズETF(COPX)は、銅鉱業株を牽引する銘柄のバスケットだ。
銅鉱業株は銅の22%に対して61%上昇したことがわかる。
なぜかというと、鉱業株が原資となる銅にレバレッジをかけているからだ。銅の価格が上がっても採掘コストは変わらない。つまり鉱業会社の利益率が大きく拡大することを意味する。
また、違う面でもプラスとなる。
実例を挙げよう。 フリーポート・マクモラン(FCX)は、インドネシアに巨大なグラスバーグ銅・金鉱山を所有している。同社は2021年のEBITDA(税引前利益、税、減価償却費、償却前利益)を80億ドルと予想している。会社側の銅価格の想定レートは、1ポンド3.5ドルだ。
しかし、銅価格が10セント上昇するごとに、2021年の間にフリーポートのEBITDAは4億2500万ドル増加する。
そして、銅はすでに1ポンド3.64ドルに上昇している。
言い換えれば、銅価格の上昇は、フリーポートを利益を生むマシンへと変えるのだ。
他にもハドベイ・ミネラルズ(HBM)、テック・リソーシズ(TECK)、BHPビリトン(BHP)とサザン・コッパー(SCCO)など、多くの銅生産会社がある。
銅には多くのチャンスがあり、賢い投資家はそれを最大限に活用するだろう。
あなたの成功を願って。
ブロドリック