「群衆の狂気」から学べること
- 1888 Views
- 2021年2月8日
- トピックス
スコットランドの詩人でジャーナリストのチャールズ・マッケイ氏は180年前、「集団妄想と群衆の狂気」について書いた。
つまり、「膨大な利益がリスクに晒されている時、コミュニティ全体が突如として一つの対象に執着し、いかに熱狂的に追求するか」ということである。
彼はその代表作の中で、17世紀にオランダで起きた「チューリップバブル」について論じている。(彼の本は『狂気とバブル: なぜ人は集団になると愚行に走るのか』というタイトルで和訳されている。)
もし彼が今の時代に生きていたら、さらに少なくとも1、2章は付け足すに違いない。 ゲームストップ株をめぐる乱高下や銀価格を吊り上げた「Redditの反乱」についてである。
なぜかというと、個人投資家たちが、様々な株式やコモディティを通して暴れ回っているからだ。オンライン上で交わされたひとつの作り話に感銘を受け、他のものにも目移りしながら新しい愚行に捕らわれる行為を繰り返している。
私は、彼らの妄想の対象に反論しない。
しかし、残念ながら、私は倒産寸前の映画館運営銘柄を買う気にはなれない。ライバル企業に取り残されたモール型ビデオゲーム小売業などは避けたいと思う。そして、人まねでIPOを行うスタートアップ企業は後を絶たないが、損失を増やすばかりだ。 この内のどれかを買うつもりもない。
これらは、あるとき急にヒートアップするものの、すぐに冷たくなる、瞬間的な投機である。
私はむしろ、貴金属やインフラ、公共事業、クリーンエネルギー、あるいは大麻などの分野で、利回りや格付けの高い「セーフマネー」投資をしっかり行いたいと思う。 これらの銘柄は、バイデン政権による経済刺激策と補助金で大波に乗ると思われる。
しかも、それらは2021年以降も消えない、長期的なメガトレンドの恩恵を受けていると確信している。
だから、あなたが群衆の狂気に振り回されないようにしたいのであれば、私のアドバイスは非常に簡潔である。 掲示板を見て投機するのではなく、「セーフマネー」投資をしよう。
そうすれば、あなたのポートフォリオが利益をもたらすようになると確信している。
それではまた。
マイク・ラーソン