新しい産業を供給する3Dプリント人工肉
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- 2021年4月18日
- トピックス
イスラエルのRedefine Meatは、肉を3Dプリントする技術を開発した。
投資家らはその事業から利益を得ようと躍起になっている。
同社はデジタル技術を使って本物のような見た目や匂い、味がするステーキを作るために、世界的な投資家のコンソーシアムから2900万ドルを調達したという。
ただ、食品を3Dプリントするにはインクが厄介な問題となる。
Redefineのエンジニアたちは、牛が食べる栄養素に似た植物由来の材料を使って作られたステーキに「インク」を塗っているのだ。
このインクには、穀物や豆類から抽出したタンパク質を配合し、筋肉の食感を模倣した油脂やその他の酸を配合することで、実際の肉のジューシーな風味や血液構造、色を再現している。
このようなことは、すべてが奇想天外に聞こえるかもしれないが、Redefineのプロダクトマネージャーは、こうして作られたフィレを広範囲にテストし、イスラエルで絶賛されている。
現地紙・タイムズ・オブ・イスラエルは、イスラエルの食品販売店のブラインド監査で90%のテスターが本物との違いを見分けられなかったことが判明した後、ベストマイスターがRedefine製品の販売を決定したと報じている。
投資家たちが追随した。
香港のベンチャーキャピタルHappiness Capital、ニューヨークのHanaco Ventures、グアテマラのLosa Group、オランダのPrime Ventures、シンガポールのベンチャーキャピタルK3 Ventures、有名な個人投資家Jeremy CollerなどがRedefineにコミットしている。
ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された報道によると、投資家たちの最終的な目標は、2030年までに850億ドルの市場に成長する可能性のある植物由来の食肉代替品への大きな流れに乗ることだという。
投資家の皆さんは、ビヨンド・ミート(BYND) に注目するのが良いだろう。
投資家にとっては、トレンドを先取りするための絶好の選択肢である。カリフォルニア州エルセグンドを拠点とするこの企業は、2019年5月に新規株式公開=IPOした注目企業である。
ビヨンド・ミートはIPO当時から現在と同じくテクノロジー企業のように取引されており、フードサービスのエコシステムの中で最も急成長している植物由来の人口肉のカテゴリーキラーである。
Redefined Meatのような革新的な企業が、印刷されたステーキやその他の肉のような製品で注目を集めるにつれ、植物由来の人口肉の需要は拡大するばかりで、ビヨンド・ミートは中長期的に成長力が高いカテゴリーのリーディング・カンパニーに位置付けられるだろうと考えている。
健闘を祈る
ジョン・D・マークマン
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