急回復する準備ができているテック株
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- 2021年3月2日
- トピックス
EV=電気自動車とクリーンテック株は先週火曜日に大打撃を受けた。
JPモルガン・チェース(JPM)のヘッド・ストラテジストは先日、投資家は、景気回復に乗って循環型セクターに新たな資金を投入しているため、デフレに陥る可能性のあるセクターに注目するようクライアントに伝えたという。
さらにJPモルガンのヘッド・ストラテジストは、具体的な名前には言及していないが、クリーンエネルギーや電気自動車の株は「リセットアジェンダ」…COVID-19以降の世界の壮大な再構築のために上昇しているとの説を唱えたのだ。
それは耳当たりのよい理論だが、テック株が2020年に上昇した理由ではない。
2020年にテック株が上昇したのは、2020年に世界経済の大部分がシャッターを下したにもかかわらず、テック分野が売上成長の震源地であったからだ。
株式市場のパフォーマンスは、グリーンテックへの大規模なシフトというよりもデジタル・トランス・フォーメーションによるものだった。デジタル・ビジネス・モデルへの移行はまだ始まったばかりなので、この区別は重要である。
アメリカ株式市場でテクノロジー株に弱気な見方が広がる中、今こそ大きな変革にグローバルで貢献している企業の株式を長期的な視点で押し目買いするチャンスである。
グローバル・ビジネス・コンサルティング会社であるアクセンチュア(ACN) の幹部は先週、同社が10年分のデジタル・トランス・フォーメーションをわずか2年に圧縮したと報告した。同社のテクノロジー・ビジョン・レポートで6200人のビジネスリーダーを対象に調査を行った結果、91%が将来の市場を獲得するために今すぐにデジタル戦略を導入する必要があると考えていることが明かとなった。驚異的な数字だ。
まさにこれが2020年のテック株が急上昇した要因なのである。
投資家は、デジタルトランスフォーメーションの中心的存在であるテクノロジー・プラットフォーム企業の株式が、今後数週間で急回復する可能性が高いことを知っておく必要がある。
アマゾン(AMZN), マイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)は、大手パブリッククラウドプロバイダーであり、エンタープライズ・インフラからコネクテッド・カー・プラットフォームまで、これらはビジネスのデジタル化のキーポイントになっている。
セールスフォース(CRM)、サービスナウ(NOW)、アドビ(ADBE) は、クラウドインフラストラクチャの最上位に位置するソフトウェアプラットフォームを作成しており、フォーチュン500の中でも特にユビキタスになっているSoftware-as-a-Serviceのサブスクリプションを運営している。
アピアン(APPN)、トゥイリオ(TWLO)、モンゴBD(MDB)、ワークデイ(WDAY)、ヴィーバシステムズ(VEEV)、ドキュサイン(DOCU)、クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)、ゼットスケーラー(ZS)は、システム管理者がカスタムメイドの企業アプリケーションを開発したり、企業の一部を運用したりするのに役立つニッチな製品を構築している。
そして、エヌビディア(NVDA)、台湾積体電路製造(TSM)、エーエスエムエル(ASML)、アナログ・デバイセズ(ADI)、ソニー(SNE) といった、データ統合を可能にするために欠かせないシリコンやセンサー企業である。
これらの企業は、エンタープライズ・デジタル・トランスフォーメーション・スタックの中核である。いずれも急速に成長し、ライバル企業から市場シェアを獲得している。彼らはリセットされた流行の一部ではないのである。
株価は、世界の大企業の多くがアナログからデジタル・ビジネス・モデルへの移行を続けていることを反映している。
長期投資家は、安易な説明には懐疑的であるべきだ。デジタル・トランス・フォーメーションは、現在、黎明期にあるテック・メガトレンドであるため、賢い投資家は押し目買いを強く検討することが最善であると考えている。
健闘を祈る
ジョン・D・マークマン