ドル下落から利益を得る最善の方法
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- 2021年6月4日
- トピックス
あなたのお財布の中の “あるもの” が日に日に「小さくなって」いることにお気づきだろうか。
それは、米ドルのことだ。物理的に小さくなっている訳ではないが、購買力は着実に低下している。それも2021年に入ってから、急速にである。
これは投資家にとってチャンスにもリスクにもなり得る。是非ともあなたには、これをチャンスとして活かし、リスクを最小限にして欲しい。
まずは、2009年以降の米国ドル指数先物のチャートをご覧いただきたい。
このドルインデックス(DXY)は、6種類の外貨のバスケットに対する米ドルのパフォーマンスを追跡している。ユーロが構成通貨の中で最も割合が大きく、残りは英ポンド、カナダドル、日本円、スウェーデンクローネ、スイスフランである。
米ドルは2014年から2017年にかけて急上昇した後、COVID-19のパニックの最悪期に第二のピークを迎えたことが見て取れる。しかし、それ以降はほぼ下がる一方だ。
こうなった要因ははっきりしている。米国史上最大の紙幣の増刷、政府による借り入れと財政支出の乱発が行われてきた結果と言える。
なお、米ドルが直接被害を受ける一方で、ドルが下落してインフレが進むと、あなたが保有しているお金も、本質的な価値が徐々に失われていく事になる。
では、これにどう対抗すれば良いのだろうか?
まずは、私がこれまで提唱してきた「セーフマネー」戦略から始めよう。
金、銀、鉱山銘柄など、「ドルと相反する」値動き傾向のある資産への投資を検討しよう。言い換えると、これらの資産は米ドルが下落すると上昇しやすい。金が再び1オンス1900ドル(1グラム当たり6,600円代後半)に迫り、銀が28ドル(1グラム当たり98円程度)に近づいているのも驚くべきことではない。
豊富な配当があり、ワイス・レーティングで堅実な格付けを得ている外国株式も利益の源泉の一つになり得る。米国投資家に取っては、外貨建てで外国企業の株式を購入する場合、その外貨が米ドルに対して上昇すると、通貨のパフォーマンスが利益を跳ね上げる効果を生むものと考えている。
もちろん、ドルの下落から利益を得るための私のとっておきのアイデアは、「セーフマネー・レポート」に書いてある。
それではまた
マイク・ラーソン
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