上半期レポート:2021年が「マネーの洪水」となった理由
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- 2021年7月15日
- トピックス
「マネーの洪水」とは、FRBのゼロ金利政策に伴う低金利の資金による流動性と過去最大規模に膨らんだ景気刺激策の大波のことである。
我々がこれまでに経験したことのないほどの規模の大波だ。
これまでに何度もお伝えしている通り、この流れにあらがおうとしても無駄だ。後々大きな代償を払うことになるかどうかに関係なく、今は「セーフマネー」投資でこの波に乗るのが最善の策だと考える。
その結果、今のところ順調だ。
2021年上半期にダウ平均とナスダック総合株価は約13%、S&P500指数は15%上昇した。それにより、この1-6月期までの相場は、2019年、その前は1998年以来の強気相場となった。
この波に乗ったのは米国株だけではなく、世界の株式全体も、過去50年で7番目に好調な上半期となった。
直近で最も好調だったのは1982年だった。この年は映画「E.T.」が当時の最高記録となる興行収入(3億5900万ドル)を記録し、アルゼンチンと英国がフォークランド諸島をめぐって非公式に紛争をしていた。
一方、S&P 500は今週、再び過去最高値を更新するなど、下半期はすでに順調なスタートを切っている。では、下半期の相場も、もっと好調に終えられると考えて良いものだろうか。
以下は、下半期の相場を占う上でとても重要なアドバイスをお伝えしている。
暦の上では変化しているが、あなたの投資アプローチは変化していない。市場はいずれ、これまで述べてきた負債やバブルのリスクに関連した醜い課題に直面するだろう。しかし、そのためのポジションを取るにはまだ早いと考えている。
むしろ今大切なのは、この「マネーの洪水」のような環境の中、できる限りの収入、そして利益を絞り出すことだ。セーフマネー戦略でそうするなら、きっと良い結果が得られると思う。
それではまた
マイク・ラーソン
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