EVブームを更に盛り上げ4つのチャート
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- 2021年8月6日
- トピックス
電気自動車(EV)の販売は好調だ。ガソリン車の販売台数が落ち込んだパンデミックの時でさえも増加した。
だが、ここからが本番であり、大きなブームはまだこれからだ。
そして、このブームは依然として初期段階にあり、膨大な利益の可能性を秘めている。
2020年に米国で販売されたEV車数は約23万1000台だったが、米国の新車市場の2%に過ぎないものだった。
世界のEV販売台数は320万台で、これは世界の自動車市場全体の5%に過ぎないが、販売が活発化しているのがお分かり頂けるだろう。
だが、少し先のことを考えてみたい。2040年までには、全乗用車販売台数の57%、そして世界の乗用車の30%以上が電気自動車になると専門家は予測している。
これは何十年もかけて続くメガトレンドだ。長期的な視点を持った投資家にとっては、素晴らしい朗報だろう。
今年はどうだろうか?
今年は勢いのあるスタートを切った。第1四半期の全世界における売上高は154%増加し、ブルームバーグ・ニューエナジー・ファイナンスの調査によると、EV車の年間販売台数は、52%増の470万台という驚異的な数字になる見込みだ。これもまた、全体で見れば小さな割合だが、素晴らしい。
興味深いことに、この動きは中国ではなく欧州がリードしている。中国と欧州が総販売台数の84%を占めており、それぞれが少なくとも200万台の乗用EV車を販売している。
この動きを勢いづけるものとは何だろうか?
それは、リチウム電池だ。
そして、リチウムがなければリチウムイオン電池を作ることができないため、リチウムは最も重要な電池用金属だ。
2020年のリチウムの世界生産量は8万2000トンで、2010年以降、世界の生産量は3倍に増加した。だが、これだけでは足りない。
そして、EVに限らず、グリッド・ストレージ(巨大な送電網(グリッド)の内部で電力を備蓄するシステム)のリチウム需要は、長期的にはEVよりも大きくなる可能性がある。
また、中国は世界の精製リチウムの60%を生産していおり、欧米諸国は、中国がその生産量を武器とすることを嫌う。そのため、より友好的な国で、より多くのリチウムを生産するための競争が始まっている。
リチウムは世界で最もありふれた元素の一つだが、経済的に採掘可能な量のリチウムが集まることは非常に稀であるため、時間をかけて、大きな価格の圧搾が起こるだろう。
金属価格が2018年にピークに達した後、昨年に入っても下落し続けていたが、リチウムの価格は再び上昇し始めている。
確かに底を打ったように見えており、厳選されたリチウム関連銘柄は、今後さらなる高みを目指すことができるはずだ。
先ほども述べたように、この動きはまだ始まったばかりだ。
個別銘柄を購入してもよいし、グローバルXリチウム&バッテリー・テックETF(LIT)を購入しても良いだろう。
LITは、鉱山・精製会社から電池・EVメーカーまで、リチウム・電池・EVのパイプライン全体に投資している。上位の保有銘柄は、アルベマール(ALB)と中国の雲能国際(ユンナン・エナジー・インターナショナル)となっている。総経費率は0.75%。
LITは、EVブームに乗って一部のファンドや株式とともに、より高いギアにシフトしているように見える。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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