銀のロケット花火
- 1025 Views
- 2021年11月25日
- トピックス
株式市場がどんどん上昇していく中、一般の投資家は金を無視している。
だからこそ、今は金を買っておく良い機会だ。
金価格は下がっており、金鉱業株はさらに割安となっている。
覚えておいて頂きたい。
ウォール・ストリートでKウェーブ(コンドラチェフサイクル(Kondratieff Wave)/コンドラチェフの波)が起こり始めると、投資家はたちまち金に殺到するだろう。
コンドラチェフサイクル(Kondratieff Wave)とは、景気循環が50年毎に訪れるとされれており、旧ソ連の経済学者コンドラチェフが提唱したものだ。
ウォール・ストリートの精通した一握りの人間が、こっそりと金を買っているのも不思議ではない。
投資銀行のゴールドマン・サックス(GS)は最近、一部の顧客向けに、同社初の金のETFの創設をおこなった。
かつて金を嫌っていたウォーレン・バフェット氏でさえ、2020年にバリック・ゴールド(GOLD)の株式を5億6300万ドルで、2100万株購入した。
そして、忘れてはならないのが銀だ。
ウォール・ストリートにKウェーブが到来すれば、金は急騰すると予想されるが、銀はそれ以上になると考えられる。
少なくとも次の3つのメガトレンドにおいて銀は重要な役割を果たしており、今後数年間、市場を上昇させる要因となるだろう。
・ 太陽光発電
・ 電気自動車(EV)
・ 5G
銀を買うということは、米国経済の最大の成長産業である3つの産業の3連単で買うということを意味する。
米国での需要が62%も上昇したため、2020年に銀の現物投資が2億3680万オンスと5年ぶりの高水準になったのも頷ける。
一方で、銀の供給量は減少している。
他にも、消費者物価指数(CPI)を用いて算出されるコア・インフレも要因としてある。コア・インフレとは、商品やサービスのコストの変化を指し、変動の大きい食品やエネルギー分野は含まれていない。最近では3.8%と30年ぶりの高水準を記録した。
FRBが言い続けている「これまでのインフレ率の上昇が一過性のものである」との見解を、さらに誤ったものにしている。
つまり、投資家は銀のようなインフレヘッジ資産へ避難するのが賢明だということだ。
では、S&P500に比べて銀がどれだけ安いかを見てみよう。
銀が1980年のピークに匹敵するためには、63倍もの上昇が必要だ。これだけでも、株式市場が成熟して(調整されて)いく中で、爆発的な上昇の可能性があることがわかる。
さらに、シルバー・インスティテュートは、非常に好調だった2020年を経て、現物需要は26%増加すると予想しており、すべてのセクターからの全体的な需要は15%増加し、8%の供給増率のほぼ2倍になるという。
大きな需要の一つは、フレキシブルエレクトロニクス(折り曲げることができる電子回路技術の総称)だ。
シルバー・インスティテュートは、プリンテッド・エレクトロニクス(印刷技術を用いてガラスや高分子製の基板上に作製された電子装置)やフレキシブル・エレクトロニクスにおける銀の需要を年間約4800万オンスと見積もっており、2030年には約,400万オンスに増加し、この10年間だけで6億1500万オンスの銀を消費すると予測している。
スマートウォッチのようなウェアラブル電子機器、家電製品、医療機器、そしてインターネットに接続された多くの機器が、センサーはもちろんのこと、すでに爆発的に普及していることを考えてみていただきたい。
そして今、金と銀の季節的な見通しは非常に強気だ。
だが、銀を現物のコインや銀地金のETF、あるいは古い銀のナイフやフォークなどで保有しておくのではなく、銀銘柄のバスケットを購入すると良いだろう。
私のお気に入りの一つは、ETFMGプライム・ジュニア・シルバー・マイナーズETF(SILJ)だ。
SILJは10億ドル以上の資産を保有し、1日の平均出来高が150万株を超えるなど、流動性に富んでいるため、好きなように出入りすることができる。
コムストック鉱床以来のシルバー・ラッシュを、最大限に利用して欲しい。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。