インサイダー(会社関係者)はこぞって買っている。あなたはどうすべきか?
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- 2022年6月1日
- トピックス
現在の金融ニュースは恐ろしい。
・ FOXビジネスの司会者マリア・バーティロモ氏は、「America’s Newsroom」で、不況を叫ぶ声が「より大きくなっている」と懸念を表した。
・ ブルームバーグによると、「世界中で不況の懸念が高まっている」。
・ CNNは「危機が危機を重ねるという感覚が強まり」、それが「米国民の間に悲観主義と疲弊の感覚を呼び起こし」、これが必然的に「何もかもを売れ!」と投資家を駆り立てていると述べている。
では、懸念してないのは誰か?
インサイダー(会社関係者)達だ。
なぜなら、彼らは自分たちの株を手当たり次第に買っているからだ。
The Washington Serviceのデータで作成したこのチャートを見て欲しい。
株のインサイダー買いが急増している。青い線は、企業内関係者の1日の売買比率を表している。 2020年3月以来、初めてインサイダーの購入数が売却数を上回り、インサイダー売買比率は1.03となった。
例えば、最近では、ある1日で買いの動きがある企業の数は売りの動きよりも3倍も多かった。
インサイダーが売る理由は様々あるが、 購入する理由は一つしかない。彼らは自分たちの株がさらに上がると信じているのだ。
確かに、株式市場は経済ではないが、免疫があるわけでもない。
そして、インサイダーが買うなら、メインストリートの投資家も同じように買うべきだと言って差し支えないだろう。つまり、上昇する株を買う。
では、インサイダーの購買動向はどのように見ればいいのか?無料でその情報を提供しているサイトがいくつかある。
・ Openinsider.comは、インサイダーがこぞって買っている銘柄を探すために、ワイスでも独自の調査で利用しているサイトだ。
・ finviz.comも私が使っているウェブサイトの1つで、最新のインサイダー取引に関するデータベースを備えている。
・ GuruFocus.comでは、インサイダー取引の概要と検索可能なデータベースを無料で提供しており、無料会員登録をすると、より多くの機能を利用することができる。そして、そのページでアクセスできるチャートは、月次の売買比率が高くなっていることを確認することができる。
右のロウソクの大きさを見て欲しい。
確かに、インサイダー買いは不況を否定するものではない。 経済には循環があるため、いずれはそうなるだろう。だが、不況はテレビのお喋りコメンテーター達が考えているより、ずっと先のことかもしれない。
重要なことは、インサイダー買いは市場が高くなることを保証するものではない一方で、間違いなく役に立つ。
失業率は50年ぶりの低水準に達し、給与は上昇しており(インフレに追いつくかどうかは別として)、ガソリン価格の高騰にもかかわらず旅行支出が増加しているなど、内部の人間が見ているであろう経済の好材料は多くあるが、災難を予言する人たちを馬鹿にするようなことはしたくない。
結局のところ、彼らは彼らなりの素晴らしい仕事をしている。
私なら、上記にご紹介したスクリーナーを大いに利用する。ただ、私が繰り返し述べ続けている次の2点を忘れないで欲しい:
1. 新しいコモディティ強気相場は2020年に始まり、おそらく数年は続く。
2. 株式市場におけるグロースからバリューへのローテーションは進行中であり、おそらく加速している。
このことを念頭に置いて、いつも通り、銘柄選びや自分自身のデューデリジェンスを行って頂きたい。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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