ハイテク株投資家へ「状況はさらに悪化するかもしれないが、未来は明るい」

今週はハイテク株投資家にとって大変な一週間だった。残念ながら、この状況は悪化する可能性がある。

HP (HPQ) の経営陣は、水曜日に第3四半期の収益が前年同期比で4％減少したと発表した。パーソナルコンピュータの売上は、前年同期比で厳しい状況にある。だが、問題はFRBであり、さらなる下落局面から守るべき時だ。

ハイテク分野では、大局を見失いがちだ。長期的なトレンドは否定できないが、市場がパニックに陥って険悪になると、しばしば曖昧になる。

自動車の電化が進み、各企業は、コンピューティングをパブリッククラウドに移行している。最高技術責任者（CTO）は、データの意味を理解しようとする中で、AIを強化したソフトウェアへの支出を増やしていく。そして、あらゆる種類の企業が、将来の成長資金を得るためにデジタル広告に目を向けている。

悲しいことに、HPのようなブランドが売上高と当期純利益の予想を達成できないと、投資家はこうしたトレンドを見失ってしまう。パソコンが古い技術であり、モバイル機器やクラウドに大きく取って代わられたことを除いては、ハイテク業界は困難な状況にある、というのが反射的な反応だ。

これをさらに悪化させるのが、ソフトウェアだ。現在、多くのコンピュータがネットワーク上で動作しているため、PCは単なるインターネットブラウザに過ぎない場合が多い。アップグレードのサイクルは凍りついている。

だが、FRBは違う問題だ。

通常、私は長期投資家に対して、マクロ経済には目もくれず、最高のビジネスを機動的に購入することに集中するよう助言している。だが、パウエルFRB議長は先週、2023年初頭までに短期金利を4％台まで引き上げると話し、状況に中央銀行を放り込んできた。現在は2.25％だ。

FRBは政策によって住宅ローンや企業の貸出金利を実際に引き上げることはできない。そのレートは、トレーダーによって債券市場で設定される。FRB の銀行員ができることは、債券トレーダーに影響を与えることだ。これは、銀行協会での講演や、CNBCやウォールストリート・ジャーナルのインタビューなどを通じて行われる。

ジャクソンホール講演以降、連日、FRB議長が金利についてタカ派的なコメントを出している。レイバーデーの連休を控え、市場が薄くなっていることを理解しているのだろう。彼らの目的は、FRBの新たな超強硬姿勢の影響を最大化することだと私は考えている。

HPの数値は良いものではなく、事業は縮小している。FRBのメッセージは破滅的なものになる可能性がある。

ナスダック総合株価指数は、まもなく6月の安値270ドル（約10％の下落）を試す水準に戻る可能性がある。

しかし、ハイテク産業の未来は明るく、忍耐強い投資家は報われるだろう。

健闘を祈る。

ジョン・D・マークマン

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