AIの強力な台頭にどう対処するか
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- 2023年5月2日
- トピックス
AIの普及や議論が止まりません。
今、話題沸騰中のChatGPT。
検索ツールとしての使い方や
ビジネスにおいてはマーケティングなど
さまざまな場面で使用されており
G7で活用方法について議論が交わされるほどです。
ChatGPTなどの生成型AIが人気で多くの話題になっていますが、
今回ジョン・マークマンはChatGPTではない
新たなAIの投資チャンスを見つけました。
そんなチャンスを掴める銘柄とは一体なんなのでしょうか。
今回はWeiss Ratingsのアナリスト、ジョン・マークマン氏の分析をお届けします。
AI分野を牽引する企業(ソート・リーダー)は、この技術を放っておくと危険なことになるかもしれないと考えている。とはいえ、AIは投資家にとって大きなチャンスである。
イーロン・マスクとアップル(AAPL)の共同創業者であるスティーブ・ウォズニアックは先週、AI実験の危険性について警鐘を鳴らした。彼らの「Future of Life(生命の未来)」への署名は2万人に迫っている。
積極的な投資家は、ゲノムやバイオ銘柄をテーマとしたETFである、アーク・ゲノミック・レボリューションETF(ARKG)を購入することをお勧めする。説明しよう。
2012年以前は、学者がAI研究の有用性を嘲笑していた。AIが、人間や他の動物と同じように学習し理解する段階である人工一般知能に到達することは、滑稽に思えた。
AGI(汎用人工知能)や、社会や人類に内在するリスクは、SF作家が取り扱うものだった。そして2012年、AlexNetがすべてを変えた。
AlexNetは、ジェフリー・ヒントン氏の下で博士号を取得したアレックス・クリジェフスキー氏によって設計された畳み込みニューラル・ネットワーク・アーキテクチャである。このグラフィックスをベースとしたCNNは、ILSVRC(ImageNet Large Scale Visual Recognition Challenge。画像認識の精度を競い合う協議会)に参加した。
クリジェフスキー氏の説明によると、このソフトウェアは、ヤン・ルカン氏による初期設計を変形させたものだが、エヌビディア(NVDA)が開発したソフトウェアおよびハードウェア・プラットフォームによって強化されている。AlexNetは、次点のシステムより10.8%高いスコアを出し、競合を圧倒した。また、AIをソフトウェア2.0として確立した。
AlexNetから10年の間に、…
急激な進歩
エヌビディアのCEOであるジェンスン・フアンは先週、CNBCでAlexNetはAIの「ビッグバン」だと語った。彼は、会社のあらゆるリソースを駆使して、利益を取るように指示した。この賭けは2017年、生成ソフトウェアの可能性を追求する小さな非営利企業であるOpenAIにAIスーパーコンピュータを自ら納入し、成果を上げた。
そして、それがやっかいなのである。 AIが自律的に、新しいソフトを生成する。
OpenAIが現在話題を呼んでいるのは、そのChatGPTが非常に優れているからだ。しかし、データサイエンティストは、そのモデルがどのように機能するのか、あるいはコントロールできるのか、よく分かっていない。
今の軌道を放置しておくと、これらのモデルはAGIへと発展してしまうかもしれない。仕事を自動化してしまうかもしれないし、もっと悪いことに、人間を凌駕して、人間がもはや不要になってしまうかもしれない。
OpenAIの幹部は、現在のモデルはAGIにスケールアップできると考えているので、笑っている場合ではない。現在トロント大学とアルファベット(GOOGL)で勤務している、ジェフリー・ヒントンも、その可能性を排除することはできないだろう。 メタ・プラットフォームズ(META)のAIリーダーであるヤン・ルカンは、彼の個人的なTwitterによると、楽観視していない様子を見せていた。
AGIは、マスクやウォズニアック、そして他のFuture of Life(生命の未来)請願者たちが妨げたいと考えている問題だ。
この件が今、真剣に議論されているということは、AIがハイプ・サイクル(特定の技術の成熟度、採用度、社会への適用度を示す図)を超えていることの表れだ。 このような出来事は、投資家が混乱を織り込み、多大な富を生み出す。株式評価は無茶苦茶になり、バブルが拡大する。
AI上昇の対処方
株価29.72ドルのアーク・ゲノミック・レボリューションETFは、上場当初の2019年6月頃の水準にある。その間に、ハイプサイクルの最初の部分が始まると、ボラティリティの高いETFは、2021年2月に114ドルまで取引された。ここでは、その1年間のチャートを見てみよう。
アーク・ゲノミック・レボリューションの1年価格チャート
アーク・インベストメントのCEOであるキャシー・ウッドは、2018年にテスラ(TSLA)の株価が上昇し、時価総額が6720億ドルに達すると予測し、全米で注目を浴びた。2年後、彼女はその正当性を認められ、アーク・インベストメントの株価は10倍になった。彼女の次の大きなプロジェクトは、アーク・ゲノミックであった。
このETFは、新しいAIのパラダイムシフトを利用する準備ができている60銘柄を保有している。
ゲノム関連でAIを使用した事例を見てみよう。
50年もの間、生物学者たちは、タンパク質が折りたたみ問題に悩んでいた。タンパク質が降りたたたまれた立体形状が、タンパク質の生物機能を定義しているのだが、そのときにとる形がほとんどランダムであることに困惑していたのだ。
しかし、アルファベットのAI子会社であるディープマインド社は、2021年に折り畳み問題の解決策を見出した。
科学者は、研究室でタンパク質を作る方法を知っている。ディープマインドの研究により、そのタンパク質がどのような形や機能を持つかを簡単に決定できるようになり、創薬プロセスのスピードアップが可能になった。
これは、2022年のハイテク銘柄の下落という大きな話題の中で見失われていたが、本当に大きな出来事なのだ。
ディープマインド社(親会社のGOOGも)はARKGには組み込まれていないが、
ゲノム関連でAIが役に立つと証明されたので、組み込まれている銘柄にも影響を及ぼすだろう。
ただ、アークゲノム株は万人向けではない。高いリスクを背負っている。ファンドの対象事業は収益サイクルの初期にあるものが多いので、事前にご自身でデューデリジェンスを行うようにするべきだ。
株価は2022年6月以降、26ドル付近で基点を築いている。今後18ヶ月の間に114ドルまで上昇する可能性があり、これは現在の水準から284%の上昇となる。
積極的な投資家は、長期的なポジションを追加すべきだが、それでも24.50ドルにストップを設定する必要がある。
成功を祈る
ジョン・D・マークマン
P.S
タンパク質構造の研究など、
今まで解き明かせなかった問題の解決にもAIが関わっていました。
2022年に起きたばかりの大発見のため、今後の研究にもAIが生かされて
アーク・ゲノミック・レボリューションETF(ARKG)の株価も
マークマンの分析の通り114ドルまで上昇する可能性があります。
マークマン氏が分析するように 、ゲノム銘柄はハイリスクですが、
ヘルスケア銘柄の一部なので 景気後退などにも強い側面があります。
この調子でAIによる研究開発が進めが 今後、安定的な上昇が見込めるでしょう。
ただ、このETFはリスクも高く、
日本では投資できなくなってしまいました。
しかし、個別株ですが
すでに成功したビジネスを持ち何十年も安定した収益を稼いできた企業があります。
この企業はゲノム分野にも進出しているので
AIによる爆発的な成長を得られるかもしれません。
あなたが同じヘルスケア銘柄で
高い配当や、安定性、成長性を求めるならば、この銘柄がおすすめです。
51年以上増配を続ける配当王でありながら
利益成長スピードがアップルの4倍以上 といった特徴があり
事業が安定しているため、AIによって株価が振り回させるといったことも起きにくい優良銘柄です。
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。