AIブームの上昇を逃してしまった人へ
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- 2024年3月25日
- トピックス
2022年11月30日、ChatGPTがリリースされ始まったAIブーム。
それによって数々のAI企業が上昇しました。
ChatGPTを開発したOpenAIに130億ドル出資したマイクロソフト:68%上昇
ChatGPT超えの生成AI「Gemini」を開発したグーグル:49%上昇
AIスタートアップに最大40億ドルの出資を発表したアマゾン:85%上昇
IBMと協力して50以上の企業や研究機関が関わるAI連合を作ったメタ:331%上昇
AI半導体で98%のシェアを誇るとされ、AIブームの中心的存在であるエヌビディア:471%上昇
もしあなたが、ChatGPTがリリースされた2022年11月30日にこれらの企業に投資することができていたら、、、
これほどのリターンを得ることができていました。
しかし、これを読んでくれている方の中にはAIブームの上昇を逃してしまった方もいるのではないでしょうか・・・?
でも、AIブームに乗れなかった方も安心してください。
Weiss Ratingsのシニアアナリストであるジョン・マークマン氏が、AIブームの次に来るであろうビッグトレンドを解説してくれました。
ジョン・マークマン氏は、AIブームが始まる前の
・2017年7月にマイクロソフトを推奨し+563%
・2020年3月にエヌビディアを推奨し+1734%
という推奨実績があります。
マークマン氏は、投資家たちがAIブームに夢中になる前から後に急上昇を見せることになるAI半導体企業エヌビディアを推奨
投資家に大きなリターンをもたらしてくれました。
そんなマークマン氏がAIの投資トレンドの次に「全てを変える」と考えているビッグトレンド…
それは、、、
続きは、マークマン氏の記事をご覧ください。
人工知能(AI)は今や、投資のビッグトレンドだ。しかし、AIとは違ったもう1つの劇的なイノベーションが到来し、それもまたAIのように全てを変えてしまうほどの影響力を持っているだろう。
それは量子コンピューティングだ。
アップル(AAPL)のエンジニアたちは2月下旬、「iOS」のメッセージングアプリ「iMessage」に、まだ開発段階である量子コンピューターからのハッキングからユーザーを守るソフトウェア「PQ3」を導入することを発表し、衝撃を与えた。
従来のコンピューターは、スイッチを切ったり、入れたりする照明なようなものだ。「0」か「1」かという2通りの状態で表され、最小単位には「ビット」が使われる。
量子コンピューターは、オフにもオンにも同時にできる不思議なスイッチのようなものだ。「0と1の両方を重ね合わせた状態」をとる「量子ビット」を使う。
コインが空中で回転していることを想像してほしい。着地するまでは、表でも裏でもない。「量子ビット」は、無限の可能性を持つこの重ね合わせ状態に存在し、両方の可能性を同時に持っている。
また、そのコインは距離に関係なく、別のもう1つのコインと魔法のように繋がっていることを想像してほしい。一方のコインが表を出したら、もう一方のコインは同時に裏を出す。といったように、お互いの間に不思議な相関を持っている。
量子の「重ね合わせ」と「もつれ」は量子コンピューターのベースとなる量子力学の重要な部分だ。
理論的には、量子コンピューターは膨大な数の計算を同時にできる。
例えば、従来のコンピューターは自転車などに使う4桁のダイヤル錠を解くために、「0000」、「0001」、「0002」、・・・と順番に答えを探していく。だが、量子コンピューターは計算を同時に行えるため、瞬時に4桁の数字を特定できるのだ。
この量子コンピューターは、現在の「0か1」という計算方式に革命を起こし、計算量が膨大すぎて現在のコンピューターでは解くことができないような問題も解決できるようになるだろう。
実世界での利用
研究者たちは量子コンピューターは実現可能だと考えている。未だ完成しておらず、その仕組みは単純ではないが、前途は明るい。
量子コンピューターが全てを変えてしまうことを研究者たちは理解している。
現在のセキュリティシステムは、従来のコンピューターを防御するために構築された暗号を使用している。だが、量子コンピューターは、そのようなセキュリティシステムが存在しないかのように簡単に突破し、政府、公共事業、企業、そして安全な通信さえも丸裸にしてしまうだろう。
アップルのエンジニアたちは、そうならないようにしようと考えている。
冒頭で述べた「PQ3」はアップルにとって初めての取り組みだ。これには、ポスト量子暗号と呼ばれる量子コンピューターによる暗号解析に対しても安全である暗号アルゴリズムが使われている。
出展: アップル
アップルのホームページによれば、このソフトウェアを量子コンピュータが開発される前に導入することで、ハッカーによる「HNDL攻撃」を打ち負かすことができると期待している。
※HNDL攻撃:現在のシステムに侵入し、暗号化されたデータを収集しておき、量子コンピューターが実現したときに暗号を解読しようとすること。
投資家は量子コンピューティングの最前線にいる企業に注目すべきである。こうした企業にとって、この量子コンピューティングという新たな成長チャンスはすぐに表面化してくるだろう。彼らのサービスは、新たなテクノロジーに抵抗のある経営者からも、楽観的な経営者からも高い需要があるだろう。
ここでは、あなたが注目すべき4社を紹介しよう。
量子リーダーNo.1 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)
IBMは量子コンピューティング分野で豊富な経験を持っている。
ニューヨーク州を拠点とする同社は、2016年にIBM Quantum Experienceを立ち上げた。これは初となる商用利用可能な開発用量子コンピューター・プラットフォームだ。IBM Quantum Experienceは共同開発型で、ほとんどがオープンソースであるため、活気ある開発者のコミュニティが形成されている。
IBMは、金融サービス、製薬、公共部門にまで及ぶ広範なコンサルティング事業も展開している。コンサルティングは量子コンピューティングと非常に相性の良い事業だ。量子コンピューティングは、IBMの株主にとっては有利なビジネスとなりそうだ。
量子リーダーNo.2 アルファベット(GOOGL)
アルファベットの幹部たちは、量子コンピューティングに別の角度からアプローチしている。
同社は、超低温に冷却して電気抵抗をゼロにした超電導状態の電子回路による「超電導方式」量子コンピューターを開発している。
アルファベットがリリースしている「Cirq」と「TensorFlow Quantum」は、開発者が量子コンピューティングを実行するためのソフトウェアフレームワークである。最終的な目標は、量子コンピューティングにクラウドベースでアクセスできるようにし、大規模に販売することだ。
量子リーダーNo.3 マイクロソフト(MSFT)
マイクロソフトは量子コンピューティングに力を入れており、同社のクラウドサービスであるAzureにも量子コンピューティングを取り入れている。
Azureのプロダクトマネージャーは、自社だけで量子コンピューティングを完結させるためのハードウェア、ソフトウェア、開発者ツールを開発している。ワシントン州レドモンドに本社を置く同社は、このプラットフォーム開発と研究への大規模な投資という長期的な戦略によって、将来的にパワフルな量子コンピューティング製品を生み出すはずだ。
量子リーダーNo.4 ハネウェル・インターナショナル(HON)
ハネウェルのリーダーたちは、多くの方式が存在する量子コンピューティングの中でも、「イオントラップ方式」と呼ばれる特定のテクノロジーを活用することに集中することにした。これは、電場と磁場によって固定されたイオン(電荷を帯びた原子)に着目したものだ。
同社の研究によれば、これらのイオンはレーザーを使って操作でき、Webサイトの企業情報によると、この技術を材料科学や創薬などの特定の産業に活かすことが目標だという。
ここまでの話を簡単に言えば、量子コンピューティングの時代がやってくるということだ。現在、多くの産業に革命を起こしているが、当時はまだ発展途上だった10年前のAIのように。
テクノロジー投資家は、イノベーションが起こるプロセスの一部に破壊があることを理解しておいてほしい。先を見据えて、それに応じた投資することが重要だ。
健闘を祈って。
ジョン・D・マークマン
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。