S&P500を277%上回る【CYBR】
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- 2025年2月7日
- トピックス

2023年10月に始まった
中東での紛争は先月、急展開を見せました。
イスラエルとイスラム組織ハマスは
6週間の停戦に合意したのです。
イスラエル軍の段階的撤退、
ハマスが拘束している人質解放、
イスラエルが拘束しているパレスチナ人の釈放など
も行われるとの合意がなされました。
この歴史的な動きは、地域情勢だけでなく、
世界経済や市場環境にも新たな波紋を
広げる可能性があります。
エネルギーコストの安定化や、
国際貿易や物流の円滑化を促す可能性もあるでしょう。
そんな中、Weiss Ratingsのテクノロジー投資の
スペシャリストのマイケル氏も
この停戦を受けて「あるセクター」に注目しています。
その投資先は
イスラエルのテクノロジー企業。
イスラエルはITスタートアップ企業をを排出し続けるなど
テクノロジーに強みを持つ国として知られていますが、
紛争があったにも関わらず、
この投資先は昨年大きく上昇をしていたようです。
そこにはいくつかの深い理由がありました。
その詳細は
マイケル氏の記事をご覧ください。
ガザ停戦から急上昇が狙える1つの投資先た

中東に平和が訪れたと報じる記事を読む機会は悲しいことにとても少ない。
しかし、先月中頃にイスラエルとハマスが停戦に合意し、過去15か月間この地域を巻き込み世界を揺るがしてきた紛争に終止符が打たれる可能性が出てきた。
当初は、世界最大級のイスラエルのテクノロジー産業に、この戦争が問題をもたらすかのように思われた。
しかし驚くべきことに、Pitchbookがまとめたデータによると、イスラエルのテクノロジー系スタートアップへの投資は昨年、実に30%近く増加したのであった。
106億ドルは国家経済と防衛の強化に役立ち、調達された資金の40%がサイバーセキュリティに充てられた。
これは投資家にとっても素晴らしいニュースである。イスラエルのテクノロジー企業は世界でもトップクラスであり、最も収益性が高い企業だ。今日は、私が今注目している1 つのテクノロジー企業について詳しくお話ししたいと思う。
この企業はサイバーセキュリティのリーダーであり、私が昨年 5 月に初めてこの企業について紹介して以来、同社の株価はS&P500を277%上回っている。さらに良いことに、同社はわずか2年半で収益を2倍のペースで増加させている。
テクノロジーを優先する
イスラエルでは、テクノロジーは大きな富を生み出している。実際、この分野は国内総生産(GDP)の20%、雇用の約10%を占めている。

出典: Israel Innovation Authority.
そう考えると、イスラエルのテクノロジー業界が投資活動の積極的な対象となっているのは当然のことだ。しかし、それは全体像の一部に過ぎない。
イスラエル発の技術はとても貴重だ。それにはいくつかの理由がある。
まず、イスラエルは高度な教育を受けた熟練した労働力を誇っている。そして、その労働力は研究開発から生み出されているのだ。
さらに、イスラエル人は義務的な兵役を終えなければならず、それが使命感と革新性を育み、インスピレーションにつながる。
しかし、やる気と熱意のある従業員がいることは、イスラエルがテクノロジーに強い1つの理由にしかなっていない。
もうひとつの理由、それはスタートアップ企業に強力な支援を提供する政府の存在だ。そして、ベンチャーキャピタリストにとって市場が活況を呈しているということは、政府から潤沢な支援のための資金が流れていることを意味する。
サイバーセキュリティは大きな防衛市場の一部であり、特に強力なテクノロジーが必要な分野だ。国が国家安全保障を重視し、敵から自国を守るための積極的なアプローチをとっていることがサイバーせキュリィ市場が盛り上がるひとつの要因になっているのだ。
また、元軍人の存在を忘れてはならない。彼らの多くは、サイバーに特化したエリート部隊に所属していた。中でも今注目すべき2人がいる。それがイスラエル軍の諜報部隊に勤務していたウディ・モカディとアロン・コーエンだ。1999年、この2人は経験を生かしてユニークなセキュリティ会社を設立することを決意した。
その企業こそがCyberArk Software ( CYBR )で、アイデンティティ・セキュリティに重点を置いている。アイデンティティ・セキュリティとは、正当なユーザーと不正なアクセスを明確に区別し、組織のシステムやデータを安全に保つための取り組みだ。同社が提供するサービスは、従業員と顧客のネットワーク アクセス、クラウド コンピューティング セキュリティ、アイデンティティ管理をカバーしている。
また、同社は特権アクセス管理 (PAM とも呼ばれる) の分野の業界リーダーでもある。特権アクセス管理とは、IT環境内のユーザー、アカウントなどに対する高いレベルの(=特権)アクセス権や各種権限をコントロールするためのサイバーセキュリティ戦略、及びそのためのテクノロジーを指す。ハッカーは、多くの場合、社内関係者、つまり会社のシステムへの管理アクセス権を持つ従業員や経営陣をターゲットにして、ネットワークを侵害しようとする。
その結果、サイバーセキュリティの予算を、内部脅威に対処する ID および特権アクセス管理(CyberArk が提供するツールなど) にシフトする企業が増えている。
同社のプラットフォームを利用することで、IT 部門は、遠隔地で作業する人々に過剰なアクセス権を与えてサイバー脅威のリスクにさらすことなく、仕事を完了するための適切なアクセス権を付与できるようにすることができる。
もちろん、最近では同社も AI に大きな関心を持っている。
同社は2023年に新たなAIセンター・フォー・エクセレンスを発表した。その目標は、生成AIの利用を促進してセキュリティを向上させることだ。本質的に、このセンターは CYBR と連携して、リスク分析やリスク軽減などの AI を活用した防御を進化させるように設計されている。
そして昨年、サイバーアークは、アイデンティティセキュリティに重点を置いた AI 機能の中心ハブである CORA AI を作成した。

出典: CyberArk。
CORA はユーザーのアクティビティを分析して理解し、最も重要な情報を検出して対応し、強調表示する。これにより、何時間にもわたる Web 録画を確認する必要がなくなる。
また、ID が侵害されたことを示す可能性のあるセキュリティ異常を検出して通知する。これにより、調査と対応にかかる時間が大幅に短縮される。
特権アクセス管理とツールセットのデータは自動的に収集され、分析される。これにより、CORA はパートナーを探し、企業がセキュリティを強化するために使用できる新しいポリシーを作成できる。
基本的に、CyberArk の顧客はこの AI を使用して、アイデンティティの脅威を検出して対応し、データに基づいたより適切な意思決定を行うことができる。また、組織内のすべてのアイデンティティ (人間とマシン) を保護するためにも使用できる。
まだ遅くはない
この私が昨年 5 月に紹介して以来、同社の株価は61.1%のリターンを上げており、同期間におけるS&P 500のリターンを277%上回っている。

しかし、これらの利益を逃したとしても心配しないで欲しい。なぜなら、今後も上昇の余地は十分にあるからだ。実際、直近の四半期で、同社の1株当たり利益は124%増加した。 その 4 分の 1 の速度だとしても、約 2 年半で収益は 2 倍になる。また、収益が増加すると、株価も通常上昇していくことはお分かりだろう。
CYBR はイスラエルの強力なテクノロジー セクターに投資するのに最適な方法だ。そして、より広範な市場を上回り続けるための良い投資先となるだろう。
それでは良い投資を
マイケル・A・ロビンソン
いかがでしたか?
マイケル氏は
テクノロジーに強みを持つ
イスラエルのサイバーセキュリティ企業を紹介してくれました。
イスラエルは中東に位置し
常に地政学的なリスクや
安全保障上の課題に直面しているため
軍事設備として、サイバーセキュリティに
強いことは知られています。
軍人出身の技術者が
スタートアップを立ち上げることが多く、
その技術力の高さから多くの企業が注目されています。
中でも、今回
マイケル氏が紹介してくれたのは
CyberArk Software ( CYBR )。
昨年1年間で大きく上昇した銘柄であり、
今後もAIやテクノロジーが進化するにつれ
サイバーセキュリティの需要は高まり、
収益の拡大とともに株価上昇を目指していける
と分析していました。
あなたも
サイバーセキュリティ分野に投資したいと
思われているならマイケル氏の教えてくれた銘柄に
投資するのも良い選択となるでしょう。
ただ、あなたが
中東地域の政治的・軍事的な地政学リスクを回避しながら、
でも、サイバーセキュリティに力を入れている
分野に投資したい。
このように思われるなら
こちらの動画で紹介している
この投資分野にも注目してください。
この分野は
バフェットが長年に渡って
投資している分野でもあり
アップルやバンク・オブ・アメリカを
売却している中でも保有を続けている投資先です。
実際、2025年に入ってからも
急上昇を続けています。

この分野は
こちらの10分ほどの
動画で紹介しているので、
チェックしてみてください。
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※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。