DeepSeekの影響を受けずにAI銘柄へ投資する方法
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- 2025年3月17日
- トピックス
中国初のAIであるDeepSeekが、
世界生成AIランキング
第2位に選ばれました。(ウェブ版)

DeepSeekは、小さなAIスタートアップながら、
低コストチップを使い、驚異的なAI性能を実現した企業です。
その技術力は、大手が数十億ドルを投じる
最先端AIにも匹敵すると言われ、市場を震撼させました。
特に中国市場での影響力が強く、
一夜にしてAI業界の台風の目となり、
「次なる覇者か?」と世界が注目しているAIなのです。
もしこの技術が広まれば、
企業はNVDIAの最新チップを買わずに済み、
同社の売上に影響を与える可能性もあります。
実際にエヌビディアは一時的に17%も下落しました。
エヌビディアだけではありません。
低コストAIの台頭は他のテクノロジー企業の競争環境を激変させ、
価格競争を激化させるリスクを孕む可能性もあり、
エヌビディア以外のテクノロジー銘柄にも影響を及ぼしたのです。
DeepSeekの登場によって
AIの成長はどんどんしていることは分かりましたが、
テクノロジー銘柄への投資判断が
難しい状況だと感じる方もいらっしゃるでしょう。
そんな中
テクノロジー投資のスペシャリストである
マイケル氏は
DeepSeekの影響をなるべく受けずに
AI銘柄へ投資する方法があると分析し、
さらに、具体的に投資すべき銘柄についても
明らかにしてくださいました。
この先もAI市場の成長を捉えるために、
マイケル氏の分析をぜひ最後までお読みください。

昨年11月、NVDIA(NVDA)は金融市場の頂点に立っていた。
同社は成長を続けるAIチップ市場で80%という圧倒的なシェアを誇り、株式市場でも大きな注目を集めていた。
しかし、その後すぐに投資家たちは満足しなくなった。NVDIAの勢いが今後も続くのか、それもこの驚異的なペースで成長し続けるのかを見極めようとしていたのだ。
そんな中、焦点となったのが同社の最新テクノロジー、「Blackwell」だった。
BlackwellはNVDIAが開発した次世代の高度なプロセッサであり、AIのパフォーマンスと計算能力を飛躍的に向上させる。
このチップは、従来のものと比べ最大25倍も少ないエネルギーで大規模言語モデル(LLM)による生成AIを実行できるという。
さらに、Microsoft(MSFT)やAlphabet(GOOGL)といった大手企業がBlackwellを採用する予定であり、ヘルスケア、製造業、小売業、ロボティクスといった幅広い業界での活用が見込まれている。
NVDIAの最新決算と市場の反応
2月に発表されたNVDIAの決算では、Blackwellの需要が予想を上回っていることが明らかになった。
しかし、その発表の後も市場は一筋縄ではいかなかった。なぜなら、DeepSeekという小さなスタートアップが突如として脚光を浴びたからだ。
DeepSeekは、NVDIAの低コストな既存チップを活用しながら、AIの能力を飛躍的に向上させる技術を開発したと主張している。
ここから事態がややこしくなる。NVDIAのCEOであるジェンスン・フアンは、中国のAI新興企業であるDeepSeekへのチップ供給について公然と語っている。
つまり、アメリカのAI競争を牽引する象徴的な存在であるはずのフアン自身が、コスト構造を根本的に変えてしまったのだ。
この状況において、投資家は大きなジレンマに直面している。
Blackwellによる巨大な成長の波に乗りたいが、DeepSeekのような低コスト競争のリスクも無視できない。
では、どのように投資すればよいのか?
NVDIAとDeepSeekの関係
最近、「ウォール・ストリート・ジャーナル」は「DeepSeekの台頭に皆が動揺している——ただし、NVDIAを除いて」という記事を掲載した。
その理由は、NVDIAが長期的な視点で中国市場を重視しているからだ。
フアンは、かつてトランプ大統領の就任式には出席せず、中国・北京で顧客に「NVDIAは引き続き中国市場にコミットする」と語っていた。
その1週間後、DeepSeekのニュースが報じられると、NVDIAの株価は1日で17%も下落した。
しかし、フアンはなおも中国市場への関与を強めている。
彼の考えでは、中国の企業がNVDIAのチップを使い続け、ソフトウェアを含めたNVDIAのエコシステムに依存する限り、同社の収益は拡大し、グローバルAI市場におけるリーダーの地位を維持できる。
また、DeepSeekの技術が進化しているのも、NVDIAのチップによるものだという点をフアンは強調している。
NVDIAは、中国が今後もAI分野(特にロボティクスや自動運転)で重要なプレイヤーになると見ているのだ。
とはいえ、NVDIAの成長余地は依然として大きいものの、市場は次の「低コストAI」の登場に敏感に反応するだろう。
では、NVDIAの株を買うべきか?
答えは「そうではない」
より良い選択肢がある。
それが「iShares Expanded Tech Sector ETF(IGM)」への投資だ。
IGMとは?
IGMは、約300社のテクノロジー関連企業を含むETFであり、ハードウェア、ソフトウェア、マーケティング、インタラクティブメディアといった幅広い分野の企業に投資できる。
構成銘柄には、Meta(META)、NVDIA、Apple(AAPL)、Microsoft、Broadcom(AVGO)、Alphabetなどの大手企業が含まれる。
また、Sprinklr(CXM:カスタマーエクスペリエンス向けソフトウェア企業)、Netgear(NTGR:ネットワーク機器メーカー)、Shutterstock(SSTK:ストックフォト・動画・音楽提供企業)など、比較的知名度の低い企業も含まれている。
このETFに含まれる企業のほとんどが、すでにAIを活用しているか、今後AIを導入する計画を持っている。
つまり、AIの成長トレンドに乗りながら、DeepSeekのような新興企業によるリスクを抑えることができるのだ。
リスクを抑えつつAIの波に乗る
投資において重要なのは、大きなトレンドに乗りつつ、リスクを分散させることだ。
その点で、AI分野への投資にはIGMが最適な選択肢となるだろう。
過去5年間で、IGMのリターンは149%に達し、S&P500の91%を大きく上回っている。
このETFを通じて、安全かつ効果的にAIの成長を享受し、将来的な資産形成につなげることができる。
よい投資を!
いかがでしたでしょうか。
エヌビディアやテクノロジー銘柄は
まだまだ成長すると分析しているものの
DeepSeekのような新興企業による
株価の変動のリスクも視野に入れるべきであると
マイケル氏は分析しています。
Deep Seekが突如登場し、AIがどんどん性能を上げているように、
まだまだAI市場やAI銘柄はこれからも成長していくでしょう。
しかし新興企業によって、
特定の銘柄が下がることを避けるため
約300社のテクノロジー関連企業を含むETF
iShares Expanded Tech Sector ETF(IGM)
に投資してリスクを分散することを推奨しています。
過去5年間で、
IGMのリターンは149%に達し、
S&P500の91%を大きく上回っているので
AI銘柄への投資は引き続き行いたいけれど
DeepSeekのような企業の登場によって
一喜一憂することを避けるのであれば
マイケル氏が推奨している
iShares Expanded Tech Sector ETF(IGM)へ
投資をぜひ検討してみてください。
ただ、リスク分散をしつつリターンを狙うのであれば
テクノロジーセクターだけに投資をするのではなく
他のセクターにも投資を行うべきでしょう。
テクノロジー以外にも
どこに投資をするべきか迷うのであれば
ぜひ、エネルギーセクターへの投資を検討してください。
エネルギーセクターの中には
・配当収入を受け取りながら
・十年、二十年と長期にわたって安定した資産成長が狙える
・AIブームのような短期間でも高いリターンが狙える
こういった銘柄もあるので
リスクを分散しつつリターンを狙える可能性があると
我々は考えております。
(将来の成果を保証するものではありません)
下記のページ先では
そんなエネルギー銘柄を紹介しております。
↓
リスクを下げつつ高いリターンを狙える
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