金の次の買いチャンスは?
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- 2020年8月29日
- トピックス
金にとって、ここ数週間は大きなものとなった。(そして今もその流れは続いている。)
まず、8月7日に史上最高値である1,923ドルを突破し、1オンスあたり2,089ドルの日中最高値を記録した。その後、失速して1,900ドルを下回り、最終的には1,940ドルを超えて取引を終えた。
新高値は強気だ。目が回るような動きに市場は驚いている。トレーダーはどうすればよいのか?!
私の考えはこうだ:金はまだ強気市場の中にある。しかし、短期的には、特に金や銀の鉱山業者、開発業者、探鉱業者などが下落する可能性がある。そして、それが長い年月の中で最も素晴らしい買いのチャンスかもしれない。
いくつかのチャートを見ながらご説明しよう。
この最初のチャートは、フィボナッチ・リトレースメント(テクニカル分析の一手法)で金を示している。フィボナッチは中世イタリアの数学者で、自然界で何度も繰り返される比率を発見した。フィボナッチの数字は、サポートと抵抗の想定水準を示すため、取引に役立つ。
フィボナッチの数字がくだらないと思う人もいるかもしれないが、多くのテクニカルトレーダーによって利用されている。よって、フィボナッチの数字は自己実現的な目標となる。
先週、金の大暴落(過去7年間で最大)した日に、このチャートをザ・ゴールドの購読者に送り、次の金の買い目標となりそうなものを示した。
なぜ多くの人がこのテクニカル分析を好むのか分かる。これは、金がフィボナッチのサポートレベルの1つを試し、そして翌日には再び上昇する前に次のレベルを試して下落したことを示している。
これを強気と見る人もいる。そうかもしれない。
一方で、弱気の可能性も示しており、金の大型株ファンドのヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)のチャートでは、それがより顕著に見られる。
そうなると、高値から3割くらい下がることになる。結構な下げだ。「半旗が翻える」ことを覚えておくとよい。 つまり、32ドル前後が目標価格となる。
さらに、目標価格は、3月の流動性危機から回復した後で7月に上昇し始める前の、金のレンジの下方部分に設定することになる。そして、そのサポートラインは、上昇している200日移動平均線と一致している。
だが、GDXで追跡している金鉱株が、これらのサポートレベルまで下がらなければならないというルールはない。しかし、例えわずかにでもGDXがサポートレベルに達した場合、それは大きな買いの機会だ。
GDXではそうならなかったと思うならば、3月にどう動いたかを思い出して欲しい。
3月には、2月の高値から50%下げており、フィボナッチ数の良い例となっている。
酷い動きに見えるかもしれない。だが、実際には、これは素晴らしい買い機会だった。
では、まとめよう:
- 金はまだ大きな強気市場が続いている。
- 金がどう動くかは分からない。
- 下がれば、チャンスがある。
- もしそうなれば、金鉱株はさらに下落するだろう。
- より深い下げは、 長い年月の中で最も素晴らしい買いのチャンスの1つであろう。
ザ・ゴールドでは何をしているかというと、利益を守るためにストップを設定している。当たるかもしれないし、当たらないかもしれない。その間に、願わくば安値で買いたい銘柄リストを作成中だ。
なぜなら、何度も繰り返して述べているように、金は大きな強気市場に入っているからだ。貴金属の強気市場は周期的で、何年も続く。
戻した時には買うことができる。そして、もうすぐ大物を手にすることができるかもしれない。
あなたの成功を願って。
ショーン