マイクロソフト 新スマートフォンで勝者に
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- 2020年9月23日
- トピックス
折り畳み式タブレット/スマートフォンMicrosoft Surface Duoのレビューは公開され酷評されているが、このデバイスは株主にとって最終的には勝利へ導くものとなるだろう。
Duoはありえないほど薄くて美しい、新しいコミュニケーションフォームファクターで2つの画面と360度回転ヒンジを備え、マルチタスクに対応することができるがこのデバイスは第1世代であるため、現時点ではバグが発生するというソフトウェア上の問題がある。
この問題点について、評論家はDuoの評価においてiPhoneが歴的的なデビューを果たした当時と同じような間違いを犯しているのではと考えられる。
ソフトウェアは修正していくことができるが、2画面は大きな技術革新であるからだ。
現代のスマートフォンは、2007年に最初のiPhoneが発表されて以来、プラスチック、金属、およびガラスのスラブとなっており当時の技術革新は複数の要素から成るタッチスクリーンソフトウェアインターフェースを備えたガラススクリーンであり、今振り返ると天才的なデザインであったと高く評価できる。
2007年当時の評論家は、わずか3.5インチの画面はタッチ操作には小さすぎ、しかもiPhoneにはアップル(AAPL、格付け「B」)によって開発されたアプリケーションをスムーズに実行するのに十分なフラッシュメモリがないと述べ、 さらに専門家たちは、iPhoneはAT&T( T, 格付け 「C-」)でしか入手できず500ドルという価格は主要商品としては高すぎると不満を述べていた。
誤解のないように言うと、Surface Duoは次のiPhoneとはならないが、マイクロソフト (MSFT、格付け 「B」)にとっては大きなビジネスにはなるだろう。
Surface Duoのターゲット市場は、信頼できる2画面のデスクトップセットアップに相当するモバイル版を探しているビジネスのプロたちである。Duoはポケットに収まる5.8インチの2つのスクリーンを、作業が完了したら簡単に閉じて保管することができる。マイクロソフトのプロダクトマネージャーたちは、感情的な体験のあらゆる側面を計画したが、マルチ機能を持つスマートフォンやタブレットで再現することはできない。
評論家はこのようなユニークなデバイスの市場規模を過小評価している。
生産性においては、マイクロソフト2019年次報告書によると、ワシントン州レッドモンドにある同社の市場規模は410億ドルであり、Microsoft Office Word、Excel、PowerPoint、及びOutlookを含む生産性スイートは、企業世界の中ではワードプロセッシング、スプレッドシート、プレゼンテーション、および電子メールソフトウェア全体の事実上の標準となっている。
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2018年、著名なIT調査会社であるガートナー( IT, 格付け「C”」)はMicrosoft Officeがメール及びオーサリングマーケットプレイスの87.5%のシェアであることを発見し、Googleドキュメントは11%のシェアで2位だった。
デスクトップでは、ビジネスユーザーがウェブを閲覧したり、カレンダーを見たりしている間、Outlookを1つの画面で開いているのは当然のことであり、それ以外にも生産性を向上させられる微調整はMicrosoft Duoでも簡単に実行できるが、もう一つの大きなメリットはSurfaceのペンを追加することで、1つの画面をデジタルメモに利用できるようになることである。手書きの文字は、読みやすく、共有可能な新しいデジタル文書に変換される。
Duoのレビュアーは、第1世代のソフトウェアの不具合に不満を持ちウォールストリートジャーナルは見出しに、Microsoft Duoは「2つの画面は問題が多すぎる」と記した。 ワイアード社は、この製品は「まだ準備段階」とまで述べた。
引用元:WSJ
このようなソフトウェアの問題は、デバイスがMicrosoftよりもGoogleに近いためと予想される。ハードウェアはMicrosoft Surfaceと同じ、賞賛に値する魅力的なインダストリアルデザインである。世界最大のモバイルOSであるGoogleのAndroidは、ソフトウェアの能力を強化し、さらに、マイクロソフトはアップルのiPhoneおよびiPad向けの強力なOfficeスイートを構築し、ソフトウェアはAndroidとの連携に重点を置いている。関
例えば、Microsoft Duoのメイン設定メニューには、「Windowsへのリンク」スイッチがあり、ユーザーは通話に応答したり、テキストメッセージを送信したり、Microsft Duoと同じWiFiネットワークに接続されているWindows 10コンピューターでAndroidアプリを使用することができ、この連携機能がWindows 10を使用している世界中の10億台のコンピューターに大きな利益をもたらすことは想像に難くない。
これが、Microsoft Duoが参入しようとしている市場であり、そこに必ず到達できるはずである。
2013年に発売された初代Microsoft Surfaceが常に批判されていたことを念頭に置くことは重要で、売上が低かったため、1年後に売れ残り在庫により9億ドルの損失が発生したが会社は耐え抜いた。経営者たちはOfficeの企業統制が企業世界における固有の競争上の優位性であることを理解したのだ。
2020年第2四半期だけで、Microsoft Surfaceの収益は、ほぼ20億ドルに増加した。
1,400ドルとなると、Duoは高すぎると感じ、ソフトウェアもスムーズとは言えないかもしれないが、真の革新はハードウェアである。完全に閉じることができる2つの画面を持つDuoは、他では入手できない商品であり、Microsoftが支配する巨大な企業市場にサービスを提供する新しいタイプの生産性デバイスの基盤である。
投資家は引き続き、株価が下がっている期間にマイクロソフトの株を買うべきである。
健闘を祈ります。
ジョン・D・マークマン