ビットコインが一時4万ドルを突破
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- 2021年1月14日
- トピックス
ビットコイン(BTC, 格付け「A-」 )は、過去1カ月で2倍になるなど記録的な高値を更新した。
1/7までの暗号資産(仮想通貨)市場は、新たなマイルストーンを作った結果、時価総額が史上初めて1兆ドルを突破した。
1/7までの週は、ほとんどの暗号通貨がメルトアップし、全体的に驚異的な動きを示した。ほとんどのブル相場において、ビットコインがその先駆者となっており、その後をアルトコインが続いている。ここ数ヶ月でも同様の状況が起きている。まずは、先週までの動きを整理していきたい。
ワイス・50・クリプト・インデックス (W50)は 69.17%と急騰。市場を新たな高みへと押し上げ、大規模なラリーを経験した。
ワイス・50・Ex-BTC・インデックス(W50X)も、1/7までに73.95%と急上昇し、ビットコインに匹敵している上昇率となった。
直近のパフォーマンスを時価総額で分けてみると、今回のラリーに取り残された市場がなかったことが分かる。
ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)は68.13%%上昇して1週間の取引を終えた。大手の暗号資産が市場をリードしていたが、中小規模の暗号資産もそれに追従していた。
ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス (WMC)は 55.84%上昇し、中小型コインが大型キャップのラリーの動きとほぼマッチしていることが分かる。
ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス(WSC)も他の市場と同様に急騰し、62.78%上昇した。
時価総額が1兆ドルを超えた後、新たな重要なマイルストーンが作られ、暗号資産(仮想通貨)にとっては大きな意味を持つ1週間となった。
ビットコインの市場支配率は71%を維持しているが、いくつかのアルトコインはそれをアウトパフォームすることができている。
時価総額2位のイーサリアム(ETH、格付け「A」)は、ビットコインよりも早く爆発的な成長を遂げている。暗号資産の女王とも呼べるこのコインは、昨年のビットコインのパフォーマンスのほぼ2倍の800%近く上昇している。
今のところ、機関投資家は、引き続きビットコインに資産を積んでいる。アメリカ最大の暗号取引所であるコインベースは、ビットコインへの資産投資を検討している機関からの大口取引の処理を支援するため、取引実行のインフラを提供するスタートアップ企業のルートファイアを買収した。
さらにコインベースは先日、マイクロストラテジー(Nasdaq:MSTR) へ4億2500万ドルの投資を行い、新規株式公開に向けて準備を進めている。実際、同社はすでに証券取引委員会にS-1の機密書類を提出している。
マクロ経済要因でもデジタル資産は引き続き好調である。ジョージア州の上院本選で 民主党が2議席を獲得した。これにより、より多くの政府支出と財政刺激策が行われる可能性が高まった。
もし共和党が勝った場合でも、FRBが不足を補っていたと考えられるため、暗号市場的にはどちらに転んでも問題なかったであろう。しかし、ドルの長期的な安定性を脅かす新たな大型財政刺激策の法案は着実に進んでいる。
ビットコインは、4万ドル台に乗せたあと今週に入って連日で急落を見せているが、持続不可能な政府支出などにより、暗号資産の採用はさらに増加し、今後の見通しは明るい。
先はまだまだ長いだろう。
健闘を祈る
フアン