亜鉛の波に乗り遅れるな!
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- 2021年4月17日
- トピックス
亜鉛は、供給が限られていて、精製が難しく、需要が大きいことから、投資家にとって投資のチャンスが多いだろう。
亜鉛の用途はどんどん広がっている。
何百万人もの米国人が、風邪の兆候があると亜鉛トローチをなめる。研究によると、このミネラルがCOVID-19にも有効であることが示唆されているという。
スペインの研究者らは、COVID-19の入院患者のうち、亜鉛の血中濃度が低い人は、高い人に比べて治療の成果が悪い傾向にあることを発見したというものだ。
米国のある専門家は、この発見は直感的に理にかなっていると述べている。「以前から、亜鉛が免疫系を強化すると考えられていた」とニューヨークのレノックヒル病院のレン・ホロヴィッツ博士は言う。
しかし、この結果は因果関係を証明するものではなく、研究グループも比較的小さいものだった。
いずれにしても、亜鉛は必要不可欠な栄養素であるため、この効果は驚くべきことではない。
一方で亜鉛の用途はヘルスケア分野だけではない。
亜鉛と銅の合金である真鍮(しんちゅう)は、何千年も前から製錬されてきた。
現在では、主に鉄や鋼などの腐食しやすいものに金属の保護膜を施す「亜鉛めっき」に使用されている。
また、亜鉛はアルカリ乾電池の負極の材料としても使用されている。
鉛とスズの合金である「はんだ」は、融点が低いため電気部品などの金属部品の接合に最適だ。
硫化亜鉛(ZnS)は、とても素晴らしい性質を持っている。紫外線(UV)や電子線、X線を照射すると暗闇で光るため、蛍光灯やテレビ画面、夜光時計の文字盤などに適している。
また、塩化亜鉛(ZnCl2)は、木材の防虫・防腐に使用される。
明らかに、亜鉛は建築物と電子機器の両方に不可欠なものだ。
亜鉛メッキ鋼板、亜鉛合金、ダイキャストなどの亜鉛製品の需要が世界的に拡大していることから、価格は大幅に上昇すると考えられる。
特に、米国や中国をはじめとする国々が今後数年にわたって大規模なインフラ計画に着手することや、自動車産業の回復に伴い、このような状況になることが予想される。
前述のように、亜鉛の供給には限りがあり、精製も難しい。
特に鉱石から亜鉛を産出する温度では、すぐに気化してしまうため、炉の密閉度を確保することが大きなポイントとなる。
これにエネルギーコストの上昇が加わると、亜鉛価格の上昇は避けられないと考えている。
では、投資家として、どうやってこの波に乗ればよいのだろうか?
地金は、金属を取引する最も直接的な方法だが、 保管コストや重量比の低さから、亜鉛の現物を保有することは現実的ではない。
ロンドン金属取引所で亜鉛の先物取引を行うことができる。
しかし、私がお勧めするのは、亜鉛だけでなくアルミニウムや銅の価格にも連動するETFであるインベスコDBベースメタルズ・ファンド(DBB)だ。
アルミや銅は電気自動車用のバッテリーにも使われている重要な素材だ。
また、亜鉛に大きなエクスポージャーを持つ企業の株式を購入しても良いだろう。
BHPビリトン(BHP)も亜鉛の主な生産会社で、オーストラリアのメルボルンに本社を置く、鉱業、金属、石油の多国籍企業だ。
幅広いエクスポージャーを求めるか、あるいは個々の銘柄でより多くの潜在的なリスク/リターンを求めるかは、あなた次第だ。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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