洗練された高速電気自動車が主流へ
- 963 Views
- 2021年4月22日
- トピックス
最先端の自動車がガソリン車から電気自動車=EVへと移行する中で、自動車会社はモビリティ・ビジネスになりつつある。
それは投資家にとっては大きなチャンスになると感じている。
韓国の起亜自動車(以下、キア)が3月に公開した「EV6」は、自動車業界から大きな反響を呼んだ。
メッセージは明確で、電気自動車(EV)は新しいスマートフォンであり、とても洗練されたイメージが先行したことから、誰もが欲しいと思うようになるのは時間の問題であろう。
多くの投資家は、EVの普及はまだ10年先だと考えている。
電気自動車は未来的だが、走行距離などを気にする多くのドライバーにとっては実用的ではないという認識がある。
残念ながら、それは事実を裏付けるものではない。
「EV6」はフル充電で316マイル走るとキアの幹部は語っている。
さらに「EV6」の高性能モデルは、0~100km/h加速タイム(停止状態からフル加速して時速100kmに到達するまでにかかる時間)が3.5秒と加速力にも優れており、最高時速は260キロだという。
従来のガソリン車の所有者には朗報であろう。
EVのプラットフォームの開発は、スマートフォンに似ている。
これはまさに、デジタル・トランス・フォーメーションの最先端を走っているのである。
タッチスクリーン・インターフェースがモバイル通信のあり方を変えたように、EVのデジタル・アーキテクチャーは、自動車業界に未来的な新機能をもたらしている。
キアの幹部が自社をモビリティブランドと呼んでいるように、同社はこの概念に全力で挑んでいる。
EVモビリティとは、最高のパフォーマンスや最も安全な車内、そして最も先進的な機能セットを備えた車両を意味する。
国際エネルギー機関(IEA)の最新の調査によると、EVカテゴリーは世界的に見ると2018年に販売されたすべての自動車の1%に過ぎない。
その1年後には、自動車やトラックの製造台数の2.7%が何らかの形で電池を使用していたことから、IEAはこの数字が2030年までに約20倍になると予測している。
自動車業界では、EVが主流になりつつある。これらの製品は、最高の性能と安全性、そしてドライバーにとっての最大のメリットを提供する。
成長サイクルの最大の部分はこれからだと考えている。
健闘を祈る
ジョン・D・マークマン
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。