コモディティブームが、まだ始まったばかりだと考えられる3つの理由
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- 2021年4月19日
- トピックス
原油価格は3月に65ドルを超えたあと、4月に入って再び63ドル台を超えてきた。
パラジウムは目先の抵抗線を超えてきており、トウモロコシや大豆も、高値圏を維持している。
世界的な経済の活性化に伴い、コモディティ価格が復調の兆しを示している。
このような動きを見て、すぐさま「価格はピークに近い」と言う輩がいるが、彼らを信じてはいけない。
例えば、 ドイツ銀行(DB)の調査部門は、ISM(全米供給管理協会)の製造業景況感指数で測定される成長率は、通常、景気後退が終わってから10〜11カ月後にピークを迎えると報告している。
言い換えれば、素晴らしいチャンスだ。
2021年は約40年ぶりに最高の経済成長を遂げることができるのではないかと私は考えている。コモディティ価格に、とんでもない影響を与えるだろう。
このブームがまだ始まったばかりである理由として、コモディティに焦点を当てた3つの理由を挙げよう。
理由1:配送料が高騰している
バルチック海運指数は、世界中の貨物輸送コストを追跡しており、ドライカーゴの輸送コストは、今年に入ってから50%以上も高騰している。
パナマックス船(パナマ運河のサイズ制限に適合する船)での運搬コストは過去10年以上で最も高い水準に跳ね上がった。
理由2:非常に好調な景気
FRBは今年の米国の成長率の予想を引き上げた。ISM調査では、米国のサービス業の活動は3月に急増し、過去最高を記録した。
また、先日発表された3月の非農業部門雇用者数は、予想の64万7000人を大幅に上回る91万6000人の増加となっているほか、国際通貨基金(IMF)は、2021年の米国の成長率見通しを6.4%に引き上げたばかりだ。
米国は、2022年に4.4%の堅調な成長が見込まれている。IMFはまた、各国の成長率の見通しも引き上げた。
世界的な経済成長の中で、何が必要とされているのか?
鉄や鋼、銅、アルミ、石油、ガス、レアアース、トウモロコシ、小麦などのコモディティである。
理由3:コモディティ銘柄はこれまでにない安値
コモディティの代表的なバスケットであるCRBインデックスの価格をS&P500で割った、過去20年間のチャートを見てみよう。
素晴らしい!
昨年のパンデミックの際に、CRBインデックスがS&P500との対比で底を打ったのがお判りだろうか。
株価が順調に上昇していることもあるだろう。
本題はここからだ。インフレの影響を無視したとしても、CRBインデックスが2008年6月のピークに戻るためには、60%の上昇が必要となる。
これには、世界的な経済ブームによる需要の高まりやバイデン大統領が打ち出したインフラ計画、あるいは長年の過少投資によるあらゆる種類のコモディティの需給逼迫などは考慮されていない。
これらを総合すると、コモディティの強気相場は始まったばかりということになる。
この波に乗る簡単な方法は、インベスコDBコモディティ・インデックス・トラッキング・ファンド(DBC)だ。
総経費率は0.93%で、流動性も高い。
この大きな強気相場はまだ先が長い。
あなたの成功を祈って。
ブロドリック
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