今すぐ銅鉱業株を買うべき3つの理由
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- 2021年4月19日
- トピックス
銅をめぐるメガトレンドはまだ始まったばかりだ。
銅が上昇していく要因については、3つの理由を挙げたい。
理由1:EV需要
世界は今、ガソリン車から電気自動車(EV)へと大きく移行しているところだ。平均的なガソリン車には18~49ポンドの銅が含まれている。現在、EVには1台につき、その3倍以上となる約183ポンドの銅が必要だ。
同時にすべてのEV車を充電するための充電インフラ整備が各国で課題となっている。
2030年までに2000万台のEV充電スタンドが必要になると試算されており、各スタンドには車1台分以上の銅が必要だ。
確かにEVメーカーは銅の使用効率を上げていくだろうが、銅の巨大な需要の波は依然として押し寄せている。
EVだけではない。
インフラの構築や代替エネルギーのためのストレージ、5G ネットワークなど、すべてが銅需要の高まりに寄与している。
理由2:需要と供給
銅業界は、長年の過小投資に苦しんできた。銅は単純に安価であるため、既存の鉱山拡張や新しい鉱山建設の正当化に十分な理由ではなかった。
それが今、生産会社は先を争っている。
しかし、新しい銅資源の生産には十数年(あるいはそれ以上)かかる場合があるほか、パンデミックの発生も追い討ちをかけた側面があった。
新型コロナウィルスによって、銅山を含むあらゆる鉱山が生産停止に追い込まれた。2020年は銅の生産量が約4%減少したため、既存の備蓄が縮小したのだ。
つまり、需要の増加を考慮に入れずとも、すでに需給の逼迫が始まっているということだ。業界のコンセンサスは、2021年に銅の需要が前年比で約5%拡大すると見ている。
そのため、供給量は、何も問題がなければ、前年比2.3%増となる可能性がある。
一方、ゴールドマン・サックス(GS)は、銅は2021年に過去10年間で最大の供給不足(327キロトン)となった後、供給量はピーク(2023年、もしくは2024年)を迎え、10年間の記録的な需給ギャップが続くと予測している。
理由3:ドル安
「銅は新しい金だ。」という言葉に戻ろう。金は通常、米ドルと逆の動きをするものだが、最近その関連性は崩れている。心配しなくても、金は再び足場を見つけるだろう。
一方で銅は米ドルとは正反対の動きをし続けている。銅の過去1年間の対米ドルのチャートを見てみよう。
米議会によって巨額の歳出法案が可決されるという予想とFRBによる全力のマネー・プリンティングで、米ドルはさらに弱気となる見通しだ。これは銅にとって強気だ。
どこまで上昇するのか?
見通しは様々だ。
ゴールドマン・サックスは、1トンあたり9200ドル/9800ドル/10500ドルの範囲を予想している。
大手トレード会社のコンコード・リソーシズは、銅は18カ月後に1万2000ドルに達する可能性があると述べた。
一方、アイヴァンホー・マインズ(IVPAF)のロバート・フリードランド氏は、今後10年で銅の価格は、「先が見えない程どんどん高騰していくだろう」と述べている。
どれが正しいのかは分からないが、ともかく銅はこれから上昇していくということだ。
この波に乗る素晴らしい方法だが、個別の銅鉱山株は、素晴らしいパフォーマンスを見せる可能性があると考えており、引き続き、追跡調査を続けていきたい。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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