誰もが見逃している大きな強気市場
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- 2021年4月22日
- トピックス
私はこれまで、銅、金、鉄鋼、原油などのコモディティの強気要因について、何度も述べてきた。
このところこ金は7週間ぶりの高値をつけ、鉄鋼先物は再び上昇し、年間で40%の増加となった。
原油は60ドルをサポートに切り返す展開だ。
ゴールドマン・サックス(GS)は、銅を「新しい石油」と呼び、年末までに銅の価格は23%上昇するという見通しを出している。
つまり、私が予想していたコモディティの周期的な強気相場は、いよいよ、走り出そうとしているようだ。
もう既にこの流れに乗っている人もいるだろう。
そうでない人でも、まだ間に合う。強気相場が間近に迫ったコモディティ市場に目を向けてみてはどうだろうか。
現在は強気に見えないため、関連銘柄を安い価格で購入することが可能だ。
そのコモディティとは、大麻のことだ。
直近で大麻銘柄は取り残された形となっていたが、この状況は長くは続かない。
米国では、4月20日に「大麻の日(マリファナ・デー」があり、大麻を吸う人が様々なイベントを行った。
この「祝日」を通過しても、なぜ大麻銘柄が低迷しているのだろうか?
これは、大麻株がアイスクリーム・トラックを追いかける子供のように大暴騰した後の健全な調整局面にすぎない。
2020年3月から最近のピークである2021年2月までに、大麻銘柄は全体で484%も上昇した。
何事も一直線に進むものではないため、多少の下落局面が見られるのだが、問題はない。
現在、大麻にとって強気とみられる3つのポイントをご紹介たい。
1. 4月20日の大麻販売量は、約200%増加する
医療大麻データを取り扱うアカーナ(KERN)による分析結果によると、全米の大麻小売売上高は、4月20日に9500万ドルに達すると予想している。
昨年の売上高が3200万ドルであったことを考えると、大きな増加だ。パンデミックの影響で、2020年は、前年の4000万ドルから減少していたが、2021年は前年から196.9%という大幅な増加になるという。
2. 大麻の総売上高は4年後には2倍になる見通し
大麻の販売は活発化している。マリファナ・ビジネス・デイリーによる、2025年(4年後)の大麻販売予想量を、米国で人気のある他の娯楽や消耗品と比較した最新の予測を見てみよう。
2021年版マリファナ・ビジネス・ファクトブックによると、米国の娯楽用および医療用大麻市場は、2025年までに年間売上高459億ドルに達する見込みとなっている。
これは、220億ドルから264億ドルと予想される今年の売上の2倍にあたるものだ。
3. 各州で大麻の合法化が相次いでいる
ニューヨーク州とバージニア州では最近、娯楽用の大麻が合法化されたことはご存知だろう。最近では新たに2つの州がこの動きに加わった。
まず、ニューメキシコ州では娯楽用の大麻が合法化された。
ミシェル・ルーハーン・グリシャム知事は、4月12日に娯楽目的での使用を認める法案に署名した。
また、イリノイ州では現在、酒税よりもマリファナ税による税収の方が大きいという。第1四半期の記録的な売上により、州の合法大麻による税収は8653万7000ドルとなり、同時期の酒類販売による税収額7228万1000ドルを上回った。
まだ合法化されていない州に影響を与えていることは間違いない。
以上、3つのポイントをご紹介した。
米キニピアック大学の新しい世論調査データによると、10人中7人の米国人が、米国における大麻を合法化すべきだと考えているという事実も付け加えておきたい。
キニピアックの発表によると、2012年に大麻に関する世論調査を開始して以来、過去最高の支持率を記録したという。
そして、もう一点。
先日に行われた記者会見で、民主党のシューマー上院院内総務は、連邦政府が大麻を合法化するための法案が 「近いうちに」上院に提出されるだろうと述べた。
シューマー氏は、民主党員の大半がこの法案を支持しており、思いがけず「リバタリアン」などからの支持を得ていると述べた。
この発言は、私にとっては全く驚くものではない。
大麻の合法化は間近に迫っており、この流れに乗って利益チャンスの波が押し寄せてくるだろう。賢い人たちは、そのチャンスに備えている。
あなたの成功を祈って。
ブロドリック
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