バイデン大統領のキャピタルゲイン増税計画でビットコイン急落
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- 2021年4月26日
- トピックス
暗号(仮想)通貨市場も従来の金融市場も、バイデン政権によるキャピタルゲイン増税計画報道を受けて大きく反応している。
– ビットコイン(BTC, 格付け「A-」 )は、5万ドルの価格水準を下回り、苦戦を強いられた。
– ワイス・クリプト・インデックスに反映されているように、先週の暗号資産(仮想通貨)の市場参加者は、刑罰のようなキャピタルゲイン(投資収益)の課税強化に面食らった形だ。
投資家は、ビットコインが4万8000ドルを割り込んだのは、バイデン大統領によるキャピタルゲイン税率の引き上げによるものが大きいと考えている。この増税案は、富裕層のトレーダーや暗号通貨を多く保有している人にとって、リスクだと見なされているからだ。
ビットコインは、引き続き、21日移動平均線を下回る水準で取引されており、仮想通貨の王様が勢いを取り戻せるかどうかが重要となる。
インデックス一覧
ここ数週間、かなりの勢いで上昇していた暗号(仮想)通貨市場は、先週軒並み下落に転じた。
この下落局面は、利益確定売りや予想される増税を背景にするものだが、この流れが持続するかどうか、様子を見ていきたい。
ワイス・50・クリプト・インデックス (W50)は、市場の急落により、直近付けた新高値から引き戻されて、14.62%の下落となった。
ワイス・50・Ex-BTC・インデックス (W50X)は9.45%の下落となり、ビットコインがその他の大型コインと歩調を合わせることができなかったことを示している。
先週のパフォーマンスを時価総額別に見ると、小規模のアルトコインだけが今回の急落を免れていることが分かる。
ビットコインの苦戦が多くの大規模コインの足を引っ張り、ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)は15.49%下落した。
中規模コインは、大規模コインをアウトパフォームしたものの、週の終わりをプラスで終えることはできず、ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス(WMC)は5.07%下落した。
ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)が15.52%上昇となり、小規模コインが唯一の勝者となった。
先週は、主要通貨ペアから小規模コインへの流出が多く見られた。大規模コインが小規模で高成長のアルトコインに遅れをとるというアルトシーズンが続いている。
今後の推測
キャピタルゲイン税の増税を懸念して市場は冷え込んだが、問題は、それが2021年に遡って適用されるのか、それとも来年から適用されるのかという点だ。
また、バイデン政権は米議会でのハードルをクリアしなければならず、共和党議員からは厳しい反対を受けることになるだろう。上院の党員数が少ないこともあり、この提案は確定的な政策だとは言い難く、依然として初期段階にある。
もし法案が可決され、大統領に署名されるとしても、法案内容はこれまでの報道とは大きく異なるものになるだろう。
一方で、課税や潜在的な規制などの短期的な逆風にかかわらず、暗号通貨の長期的な見通しは非常に明るいものだ。
機関投資家による採用はまだ初期段階にあり、最近の調査によると、米国人のうち、暗号通貨を所有している人はわずか14%だという。
繰り返し述べるが、市場は依然として初期段階だ。投資家は莫大な利益をもたらす通貨を探し続けており、このアルトシーズンはまだ拡大する余地がある。
暗号資産市場は、これまでのところビットコインから規模の大きいアルトコインを経て、小規模コインへと流れていくため、今はまだ荒々しいアルトシーズンの始まりであると考えられる。
あなたの成功を祈って。
サム