この「資金の洪水」の最中の投資で、私が伝えられる最も重要なこと
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- 2021年6月24日
- トピックス
現在が望むような環境ではないとしても、我々は置かれた市場環境に合わせて投資をする他ない。
私はこれまで長年投資についてのアドバイスを伝えてきたが、上記はその中でも特に重要なことだ。今日は、その関連性について説明したいと思う。
先日、私は2006年から2011年までFRB理事を務めたケビン・ウォルシュ氏が書いた論説を読んだ。同氏の論説は、”The Fed’s Risky Fill-the-Punch-Bowl Strategy(訳:FRBのパンチボールを膨らませる危険な戦略)” という表題で、現在のFRBの政策構成がもたらす負の側面を取り上げている。
✔︎ インフレが進行中である
✔︎ ドルが下落中である
✔︎ 不動産市場が手に負えない状態になっている
✔︎ 株式市場で無謀な投機が行われている
✔︎ 政府が無謀な借金と支出を行っている
ウォルシュ氏はさらに、政策が実体経済で起きていることから完全に切り離されていると主張している。
膨大な額の経済的・市場的支援政策は、COVID-19とそれに伴って経済活動が停止して暴落した時にはいくらか意義があったかもしれない。しかし、今はもう意味をなさない。
同氏は結論として、「FRBは勝算があると見込んで重大なリスクを取っており、政策の誤りによって深刻な結果がもたらされる」と述べている。
私もこの考えに全くもって同意する。
私はあなたに「セーフマネー」の銘柄や分野に投資し続け、この市場で収益を得る機会を継続的に狙うようアドバイスしてきた。豊かさと経済的安定を得るために、現在の政策がもたらすチャンスを利用し続けよう、ということだ。
なぜなら、我々は現在置かれた市場環境に合わせて投資する他ないからだ。
経済政策や政治、その他のものに対する個人的な感情で投資判断を鈍らせてはいけない。それで判断を誤ると、利益を得る機会を失い、大きな損失につながる可能性がある。
財政政策で起きている事態については言うまでもないが、私にはFRBの現在の行動方針が長期的なリスクをもたらすことになる、とはっきり分かる。
しかし、市場が大きな変化を感じ取り、それが市場の動向に反映され始めるまでは、流れに逆らって泳ぐことはできない。あなたも資金の洪水に抗いたいとは思わないだろう。
むしろ、今は足元の市場環境下に最も適したアプローチを取り続けたいと思うのではなかろうか。
セーフマネー投資を行い続けるなら、今のうちにもっと富を築き、将来その影響の結果を乗りきる上でより有利になれる。
それではまた
マイク・ラーソン
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