公的資金の氾濫でコモディティと資産のインフレが上昇中!この状況が続く間に利益を得よう
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- 2021年6月24日
- トピックス
私は木材の先物を取引していないし、多分読者の皆さんもしていないだろう。しかし、その市場が熱狂しているという話は、皆さんも耳にしたことがあるのではないだろうか?
このチャートをご覧いただきたい。
材木先物は一時1000ボード・フィートあたり約1680ドルで取引されていた。これは数カ月前の価格の2倍以上で、2020年末時点の価格の3倍だ。
しかし、暴騰しているのは材木だけではない。鉄鉱石、銅、鉛などのベースメタルや、トウモロコシ、大豆、小麦などのソフトコモディティも同様だ。 現在は、ここ数年の中で最も広範で強力な上昇相場だ。
また、あらゆる種類の資産が劇的に価格上昇したという証拠が見られている。不動産を例に取ってみよう。
3月の中古住宅価格は、前年同月比で17.2%上昇した。この月間の価格上昇率は、過去最大で、2000年代初頭の住宅バブルのピーク時を上回っている。
なぜこれほど様々な資産が高騰しているのだろうか?答えは、公的資金が氾濫しているからである!
米政府はあらゆるところから資金を溢れ出させている。それらの資金は、取引できるコモディティや株式、リスクのある債券、不動産、そして経済全体へと流れていっているのだ。
トランプ政権の終わり頃から現在のバイデン大統領の就任以降にかけて連邦政府が支出を約束した金額を考えてみよう。
- 12月下旬の9000億ドル相当のCOVID-19関連パッケージ。
- 3月上旬のCOVID-19による1.9兆ドル相当の救済策。
- 3月下旬に発表された2.3兆ドル規模のインフラ支出提案。
- 4月下旬に発表された1.8兆円相当の社会的支出と税の提案。
ここ5カ月の間に、約7兆ドルもの財政刺激策やその他の税・支出プログラムが提案されたことになる。
半年も経たない内に、約7兆ドルである!
米国の250年ほどの歴史上、このようなことは前例がない。
さらに、米議会は明らかにこのお祭り騒ぎを継続させたいと考えている。彼らは戦術を変えようとしているそぶりを見せていない。
むしろ、5月に発表された雇用統計が残念だった状況を受けて、戦術に変更を加える可能性はさらに小さくなった。その結果、4月の雇用創出数は予想の約100万人に対し、26万6千人にとどまった。また、失業率は6.1%と小幅に上昇した。
さらに今月発表された雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比で55万9000人増と、市場予想の65万人に届かなかった。
このような状況が続く限り、私は富を築く戦略を続けるつもりでいる。この戦略は数カ月前から皆さんにもお伝えし続けている。
個別銘柄では、ワイス・レーティングスが提供している最高格付け株式ランキングの上位に入っている優良銘柄に標的を定め、今すぐ資金の氾濫を活用しよう。この政策の長期的な影響を心配するのは、後々市場が懸念を見せはじめてからにしよう。
それではまた
マイク・ラーソン
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