調整局面が続く中、依然として動きの鈍い暗号通貨
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- 2021年7月12日
- トピックス
– ビットコイン(BTC, 格付け「A-」)は、現在約3万4400ドルで取引されている。
– イーサリアム(ETH、格付け「A」)は、2150ドル前後で推移している。
– 暗号資産(仮想通貨)市場におけるビットコインの優位性は60ベーシスポイント低下して45.6%となったが、全体的に取引がほとんど変化しなかったため、大きな動きはなかった。
暗号通貨の王様と言われるビットコインは、3万ドルから4万ドルの間で推移し続けている。先月、重要なサポートレベルである3万ドルを割り込んだ後、すぐに回復したが、まだ危機を脱したわけではない。
ビットコインは、歴史的な長期強気相場のサポートレベルの両方を依然として下回っている。
200日指数移動平均は3万9500ドル、21週指数移動平均は4万500ドルに位置しており、もしビットコインがこれらの抵抗レベルをなんとか乗り越えられれば、今後の相場動向にとって非常に強気なサインとなるだろう。
一方、ビットコインは21日移動平均線をわずかに下回っており、短期的な抵抗を受けた後、それを超える可能性がある。
以下の図がコインベース(COIN)上でのドル建てのBTCの推移率である。
一方でイーサリアムは、8月上旬に行われると予想される注目すべきEIP-1559のアップグレードを前にその動きを注視している。
ビットコインとは異なり、イーサリアムは7月3日に21日移動平均線を超え、それ以降、この移動平均線を下回ったまま取引日を終えたことはない。イーサリアムがこのレベルを維持し続けることができれば、短期的な見通しにとってはポジティブなサインとなる。
以下の図がコインベース(COIN)上でのドル建てのETHの推移率である。
インデックス一覧
では、7月8日までの1週間の推移を振り返りましょう。
最近の暗号資産(仮想通貨)市場の乱高下は、不確実性によるものである可能性が高い。投資家は強気または弱気の方向性の確認を待っている状態で、それまではレンジ内での動きが続いている。
ワイス・50・クリプト・インデックス (W50)は、0.41%の下落となったが、この市場のボラティリティを考慮すると、ほとんど変化はない。
ワイス・50・Ex-BTC・クリプト・インデックス (W50X)は0.51%下落し、ビットコインが広範な市場と同様のパフォーマンスを示した。
パフォーマンスを時価総額別に見てみると、全体的にほとんど変化がなく、ぎこちなく不安定な展開となっている。
ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)は0.10%の下落となったが、これは暗号通貨の標準的な動きを考えると全く無視できるレベルだ。
中規模コインが最も悪い結果となったものの、ダメージはほとんどなかった。ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス(WMC)は3.06%の下落となった。
小規模コインが先週の唯一の勝者であったが、その利益はわずかであり、ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)は5.05%上昇した。
今のところ、全体的に動きがないことから、レンジ相場が続くという見方が支持されている。
小型のコインのアウトパフォーマンスは、やはり最近の調整で売られすぎた結果だと考えられる。アルトシーズンは保留されており、あまり定着していないコインによる荒々しい動きが見られる前に、ビットコインや大型のコインにおいて、決定的な動きがあるはずだ。
今後の推測
暗号資産(仮想通貨)市場の調整局面が続く間、大型のコインは確立されたレンジ内で取引を続けることになるだろう。
アルトコインが高値を更新するには、新たな上昇トレンドが必要となると見られ、投資家は、市場の今後の方向性を確認するための決定的な動きを求めている。
だが、焦りは禁物だ。
暗号通貨が横ばいで推移すればするほど、次の動きは大きなものとなる可能性がある。もし、この次の動きが上向きであれば、史上最高値を超える爆発的な値動きとなるだろう。
規制は、この市場が広く受け入れられるためには不可欠だ。政府や規制当局によって短期的な逆風が吹く可能性はあるが、暗号通貨が消えることはない。
健闘を祈る。
サム
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