投資の帆に風を吹かせよう
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- 2021年11月10日
- トピックス
米国の洋上風力発電セクターが、いよいよ本格的に始動する。
先日、バイデン政権は、メキシコ湾とメイン湾、そしてカロライナ州、カリフォルニア州、オレゴン州、中部大西洋岸の沿岸に、7つのメガ・ウインドファームを建設する計画を発表した。
これは、2030年までに1000万世帯以上の家庭にクリーンなエネルギーを提供するための取り組みの一環となる。
風力による発電量は、2000年には60億kwh(キロワットアワー)だったのが、現在は3380億kwhと、98%以上も増加している。
そして、これは米国だけの話だ。
さらなる技術の進歩により、世界の風力発電は今後も飛躍的に拡大していくだろうと見ている。
投資家は、関連企業が巨額の利益を得る可能性があることを覚えておこう。
以下のセクターでは、風力エネルギーへのエクスポージャーを得ることができる。
タービン会社
タービン会社は、風車の製造や設置、サービスを行っている。風力発電所の費用のうち、タービンが占める割合は最大で30%にものぼり、タービンメーカーは大きな恩恵を受けている。
2035年までに洋上風力発電に費やされる400~500億ドルのうち、以下の企業が大きな利益を得ることになるだろう。
・ ゼネラル・エレクトリック(GE)の子会社であるゼネラル・エレクトリック・ウィンド・エナジーは、世界35カ国以上で4万9000台以上のタービンを設置している。また、親会社は、航空機エンジン、電気モーター、ソフトウェア、ヘルスケア、武器などの事業を展開しているため、株価は風力発電子会社の業績だけではなく、様々な影響を受ける。
ウィンドファーム会社
ウィンドファーム会社は、大量のエネルギーを生産できる大規模な洋上および陸上における風力発電所の開発を行う。
・ オルステッド(DNNGY)は、別のデンマーク企業で、世界最大の洋上風力発電開発会社だ(デンマーク国内では第2位)。世界最大級の洋上ウィンドファームを2つ所有している。ロンドン・アレイとウォルニー・ウィンドファームは、いずれも英国に位置している。また、米国では、バージニア州とロードアイランド州の沿岸で、2つの試験的な洋上風力発電プロジェクトを建設している。
風力発電会社
風力発電会社は、風力発電所で作られたエネルギーを送電する。
・ ネクステラ・エナジー(NEE)は最前線で活躍している。フロリダに本社を置くこの電力会社は、風力、太陽光、天然ガス、原子力を組み合わせて発電を行い、時価総額で世界最大の電力会社にまで成長した。また、過去10年間で風力発電の容量を約3倍に増やしている。
サプライチェーン企業
米国の洋上風力発電産業では、風力発電所の部品を輸送・設置するための専用船を含むサプライチェーンを構築する必要がある。つまり、発電した電力を処理するために、何マイルもの高圧ケーブルや海上の変電所が必要にになるということだ。
米国の洋上サプライチェーンにおける資本支出だけでも、2035年までに2000億ドルに達する可能性がある。
投資家は、石油・ガス機器メーカーのナショナル・オイルウェル・バルコ(NOV)、洋上船会社の シーコア・マリン・ホールディングス(SMHI)とタイドウォーター(TDW)、そして海洋船舶メーカーのガルフ・アイランド・ファブリケーション(GIFI)に注目すると良いだろう。
この取引の風が吹いている間に手に入れて欲しい。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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