「FRBの日」が意味するもの、意味しないものとは?
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- 2021年11月9日
- トピックス
FRBは、10月のFOMCでテーパリング(量的緩和の縮小)開始を宣言し金融政策の重要な転換を示唆した。
しかし、それはインカム投資家の状況を実際に大きく変えるものではない。
どうやってそんなことが可能なのか?
それについて説明し、極めつけには、何をすべきかをここで提案しよう。
パウエルFRB議長らは、毎月1200億ドルのペースで実施されている国債購入、および住宅ローン債券の購入額を削減することを明らかにした。
2022年半ばにはプロセスが終了することとなる。
これは大きなシフトではないだろうか。
昨年のCOVID-19危機の真っ只中、FRBが今回の量的緩和(QE)を開始した時とは、経済や市場の状況が全く異なっているということを初めて具体的に認めたということだ。
― しかしFRBは、そうすぐには利上げを開始しないことも示唆した。
彼らは、まずテーパリングを行い、その後、フェデラル・ファンド・レートを現在の最低水準である0~0.25%の範囲からどのように引き上げていくかを見定めようと考えている。
つまり、「実質」(インフレ調整後)ファンドレートはマイナスの領域に深く留まるということだ。
FRBがファンドレートをインフレ率以上にするためには、今から始めて、5%ポイント、つまり500ベーシスポイント以上引き上げなければならない。
― 果たして、それは実現するのかどうか?まさか、今の担当者では不可能だ。
つまり、米国債や配当付き株式、さらにはリスクの高い債券ファンドなど、多くの投資対象がインフレに追いつけない利回りを維持することになる。
言い方を変えれば、最初に言ったように、今回の「大きな」FRBサイドのシフトチェンジは、あなたのようなインカム投資家にとってはあまり意味がないということだ。
大局に変わりはない。
先を見越しながら、自身のポートフォリオが生み出す利回りを大きくするために前に進み続けなければならないと考えている。
それではまた。
マイク・ラーソン
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