ビットコインが足を引っ張る中、幅広い市場が上昇
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- 2021年11月8日
- トピックス
– ビットコイン(BTC、格付け「A-」)は、このとこ再び6万5000ドル前後で推移している。
– イーサリアム(ETH、格付け「A」)は直近で4700ドル付近に位置している。
– ビットコインの暗号資産(仮想通貨)市場支配率は160bp減少し、43%となった。
先週は、アルトコインのパフォーマンスがビットコインを上回り続けた。
アルトコインは、ビットコインの大きな動きに伴って上昇を開始した後、引き続き追随しているため、ビットコインの市場支配率がもう少し下がっても不思議ではない。
ビットコインは、その取引ペアを通じてアルトコインに資金が流出し、価格の下落圧力となっている。BTCは史上最高値である6万7000ドル付近からまだ8%しか下げておらず、資本の流出にもかかわらず回復力を示している。
要するに、ビットコインは20日間の小幅な調整の後、レンジ内に留まっている。イーサリアムが新高値を更新したことで、BTCもすぐに追随する可能性があるが、今はまだ、待って様子を見ていくほかない。
インデックス一覧
では、11月4日までの1週間の動きを確認していきましょう。
先週は、広範な暗号市場にとって堅調な週となった。
ほとんどの暗号通貨がプラスを記録することができたため、ワイス・50・クリプト・インデックス (W50)は5.19%上昇した。
ワイス・50・Ex-BTC・クリプト・インデックス (W50X)は7.98%の上昇となり、アルトコインがビットコインのパフォーマンスを上回っていることを示している。
パフォーマンスを時価総額別に見ると、「大規模コイン」と「中規模コイン」はほぼ同じ動きを見せる一方で、「小規模コイン」はブレイクアウトしたことが分かる。
ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)は3.65%上昇したが、ビットコインがを足を引っ張った。
ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス(WMC)の6.94%の上昇が示すように、中規模コインが大規模コインを上回った。
ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)は25.92%も高騰し、小規模コインが大差で最大の勝者となった。
先週の値動きは先々週とほぼ同じとなり、小規模コインがその他のコインをアウトパフォームした。ただ、ビットコインと大規模コインは、この強気の市場の次の段階をリードするには、依然として重要な役割を果たすだろう。
今後の推測
選挙シーズンが終わりに近づき、新たに選出された議員が暗号通貨導入の拡大に積極的な姿勢を見せているのは心強い動きだ。
次期ニューヨーク市長のエリック・アダムス氏、フロリダ州タンパ市長のジェーン・キャスター氏、そして他の2人の市長がビットコインで給与を受け取ることに同意したというニュースは、暗号通貨の導入を推進しているマイアミ市長のフランシス・スアレス氏に続くものとなる。
各国の政府関係者や機関が続々と暗号通貨導入に参入することで、このセクターは主流の正統性を確立していくことになる。
政府や中央銀行による持続不可能な財政・金融政策による著しいインフレリスクを考えると、金融機関は引き続きエクスポージャーの拡大を模索するだろう。
健闘を祈る。
サム
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