農場を購入しよう
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- 2022年4月8日
- トピックス
誰かが「農場を買った」と言えば、普通は悪い知らせだが、今は、賢明な投資判断のように思われる。
なぜなら、経済が不況であろうと好景気であろうと、世界が戦争中であろうと平和であろうと、私たちがどのようなサイクルの中にいても、
- 人々は食べなくてはならない。
農業や農家は通常、健全な投資対象だ。世界の人口が増え続けているので、なおさらそうだろう。
- そして、インフレで食品価格が加熱している今、最高の投資の一つかもしれない。
しかし、農場を購入することは、ほとんどの投資家にとって実現可能なことではなく、膨大な資金が必要だ。 また、所有、リースを問わず、運用にかかる費用は相当なものであり、言うまでもなく、時間もかかる。
幸いなことに、投資家はネブラスカ州の広大な土地や、トラクター、収穫機に資金をつぎ込む以外にも、この分野に触れる手段がある。
また、過去数ヶ月間、農産物への投資、特にトウモロコシや大豆、小麦、コーヒー、そして綿花は、多くの人にとって有利な投資先であり、S&P 500 (SPX)を見事に上回っている。
先日のメルマガでは、様々な穀物に連動する上場商品(ETP)を取り上げたばかりだ。
しかし、投資家として、実際に農場を所有しなくても、農地を中心とした不動産投資信託(REIT)に投資することで、農場を所有することに最も近づけることができる。
これらは、農地を購入し、農家へ賃貸するREITだ。農地REITは、複数の農地に出資することができ、現物の農地を所有するよりも流動性が高く、しかも必要な資金がはるかに少なくて済む。
米国最大の農地REITはグラッドストーン・ランド(LAND)で、1997年に設立され、14州にわたり150以上の主に果物や農産物の農場を保有している。
- LANDの時価総額は10億ドル近くあり、世界最大の農地REITとなっている。
現在、LANDの配当利回りは1.93%。一日の出来高も33万7000株とまずまずだ。
なぜ出来高が重要なのかというと、 良い値段で買うのと同じように、良い値段で売れることも重要だからだ。そして、出来高が多ければ多いほど、買値と売値のスプレッドは小さくなる。
もう一つの選択肢は、ファームランド・パートナーズ(FPI)だ。
時価総額は5億3200万ドル、1日の平均出来高は34万4000株。配当利回りは1.69%。
LANDとFPIを、ベンチマークであるバンガード不動産ETF(VNQ)と比較したチャートを見てみよう。
LANDが両銘柄を圧倒的に上回っていることが分かる。そしてFPIはVNQを下回っており、すべてのファーム投資が良いものではないことが分かる。
何かを購入する際には、自分自身で調べることを忘れないで頂きたい。
しかし、農産物が高値に向かえば、農地価格もそれに追随する可能性が高い。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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