「収入が半分になります」減配決定の人気銘柄
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- 2022年4月6日
- トピックス
こんにちは。
Weiss Ratings Japanの安居です。
「減配決定の人気銘柄」
という件名どの銘柄かわかった方も
いるかもしれませんがその前に、、、
株式市場は好調ですね ^^)
円安の影響もあって、
保有資産の評価額は過去最高!
という方も多いかもしれません。
実際、S&P500は年初来でマイナスですが、
S&P500に連動する人気投資信託(円建て)の
eMAXIS Slim 米国株式の基準価格は最高値を突破。
こういう時こそ、
米国株に投資するメリットを実感します。
円安になるということは、輸入物価が上がるということ。
例えば、今年の秋に発表予定の
新型iPhoneは799ドルになると言われていますが、
1ドル100円だったら7万9900円で買えますが、
1ドル120円だと9万5880円になります。
もし自分の資産が円100%だったら
こうした変化に無防備ですが、
米国株を持っていると円安で資産が増えるので
円安のダメージを緩和できます ^^)
そして生活レベルで日本は輸入大国。
食品も多くが輸入ですし、ガソリンなどの燃料も輸入
iPhoneなどの電子機器も輸入品が多いですよね。
円高になれば米国株の評価額は減りますが、
これらの品々が安く買えるようになるので
そこまでダメージはないと思います。
株はリスクが高いと言われますが、
米国株への投資は「円」に対する
リスクを下げてくれるんです ^^)
もちろん、今から投資する場合、
円安の影響で買いにくさがありますが
長期的にドル円がどこに行くのかなんて
誰にもわかりません。
自分の資産が円建てのものばかり…
という方は、リスクを下げるためにも
積極的に米国株に投資していきましょう!
ということで今日の本題。
こんな質問をいただきました。
=====
「有名米国株の格付けレポート」で
AT&TがCランクですが、なぜですか?
=====
この質問に答えていこうと思うので
AT&Tに投資している、検討している方は
ぜひご覧ください ^^)
現在、AT&Tの格付けは「C-」です。
つまり、
すでに投資しているなら持ち続けてもいいけれど
今投資すべきではない
という評価ですね。
「-」がついているということは
Dランク(売り推奨)に近い評価なので、
持っている人は手放すことを
検討してもいいかもしれません。
でも、SBI証券の米国株保有人数ランキングで
AT&Tは6位。
僕は頻繁にこのランキングを見ているのですが、
AT&Tがランク外になったところを見たことがありません。
多くの日本人が長期で保有し続けているようです。
そんな人気銘柄がなぜ、
今投資すべきではないという評価なのでしょう?
実は半年ほど前に同じテーマで
メルマガをお届けしたことがあります。
↓
【減配決定】ハイリスクな高配当銘柄
伝えたいことはこの記事と同じですが、
ちょっと違う側面から
AT&Tについて調べてみました。
ぜひ当時の記事を見比べながら、
AT&Tに投資している人は「持ち続けるべきか?」
投資しようか考えていた人は「投資すべきか?」
を考えてみてください ^^)
AT&Tの主力は通信事業。
歴史は非常に長く、電話を発明したグラハム・ベルが
1877年に創業した「ベル電話会社」が元になっています。
第一次世界大戦ごろは政府と協定を結び
事業の独占権を認められていたAT&Tですが、
ずっと独占状態を続けられるわけもなく徐々に分割
ちなみに、分割された事業の一つは
現在のベライゾン(VZ)になりましたし、
(こちらも人気銘柄ですね)
日本のKDDIの設立にも関わっています。
分割されたとはいえ、通信業界では
圧倒的王者だったAT&Tですが最大の転機が訪れます。
おそらくこの転機が
Weiss Ratingsが「C-」という厳しい評価を
与えている最大の要因でしょう…
それは、2018年6月12日に行われた
ワーナーメディアの買収です。
ワーナーメディアは「ワーナーブラザーズ」など
映画やドラマの制作を行うメディア企業です。
ハリーポッターやマトリックス
渡辺謙も出演した「GODZILLA ゴジラ」など
日本でも馴染みある映画をたくさん作っています。
しかし、、、
2021年5月にAT&Tはワーナーメディアを
スピンオフ(事業分割)することを発表しました。
ワーナーメディアの買収は
通信王者AT&Tがメディア事業に本格参入と
かなり話題だったのですが、
たった3年ほどで撤退することになりました。
メディア事業はここ数年、
ネットフリックスの躍進やDisney+の登場で
競争が激化したので、その影響もあるのでしょう。
業界が騒然とした超大型買収は
たった3年で大失敗に終わったわけです…
そしてこの失敗が、
AT&Tの株主にとって最大の魅力が
失われる要因になってしまいました。
それは、、、
減配です。
AT&Tの配当利回りは現在9%近く。
連続増配年数も36年と、高配当銘柄として人気です。
株価は5年で半分近くまで下落していますが
それでも配当利回りに魅力を感じて
持ち続ける投資家は少なくないでしょう。
減配リスクは以前から言われていましたが、
今年2月1日のプレスリリースで、
ついに減配が確定しました。
それがこちらです。
https://about.att.com/story/2022/spin-off-interest-in-warnermedia.html
要約すると、次の1年で支払う年間配当が
1.11ドルになることが書かれています。
昨年の年間配当は2.08ドルだったので
およそ半値になるわけです。
25年以上連続増配を続けた企業を「配当貴族」と言いますが、
「S&P 500配当貴族指数」というものあり
配当貴族に投資するETFや投資信託もあります。
36年連続増配を続けていたAT&Tは
こうしたETFや投資信託にも組み入れられていましたが、
今回の減配でこれらからも省かれると思います。
(大口の買い手がいなくなるので株価は…)
とはいえ、減配されても配当利回り4%を超える
高配当銘柄であることには変わりありません。
しかしAT&Tの負債総額は年々増えています。
※tradingview:AT&Tの負債額推移
もちろん負債を増やして積極的に投資し、
事業を成長させていく戦略なのかもしれませんが、
高配当を持続する上ではネガティブでしょう…
AT&Tに今投資すべきか?
に対する僕の個人的な意見は…
大幅減配したし、今後も高配当を続けられるか
わからないので配当狙いなら投資しない。
です。
でも、すでにかなり株価は下落していますし、
失敗したメディア事業を切り離し、
通信事業に集中することで
業績が伸びていく可能性もあります。
そういう意味で、長期の株価成長に賭けるなら
少しだけ投資してみるのは面白いかもしれませんね ^^;
ということで今回は質問いただいた
AT&Tについて僕なりの意見をまとめていました。
投資判断に正解はありません。
不確実なものにリスクをとるのが投資ですから ^^)
今回の内容があなたの投資の参考になれば嬉しいです。
P.S
「じゃあ、オススメ高配当銘柄は?」
セーフマネーレポート4月号(最新)で
新しく高配当銘柄が推奨されました ^^)
4%近い配当利回りがありながら、
株価が安定して右肩上がりを続けている銘柄です。
その銘柄の株価をAT&Tと並べるとこんな感じ。
※tradingview
もちろん下の青色がAT&Tです。
株価がぐんぐん伸びていて、しかも高配当。
米アナリストが選んだ今投資すべき
高配当銘柄が知りたい方は
ぜひセーフマネーレポートを試してみてください。
こちらからお試しいただけます ^^)
↓
投資家が避けるべき3つの間違い
P.P.S.
Weiss Ratingsは1万銘柄以上ある
全ての米国株を日々評価しています。
格付け情報のほか、アメリカ人アナリストの記事も
たくさんあるので、ぜひご覧ください
https://weissratings.jp/
P.P.P.S
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