シスコ・システムズを圧倒するアリスタ・ネットワークス
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- 2022年4月20日
- トピックス
パンデミック発生以来、サプライチェーンの課題は、アメリカ企業の悩みの種となっている。
こうした課題は現在、ほとんどのテクノロジー企業を直撃している。しかし、一つの投資の扉が閉まっても、他の扉が必ず開く。
シティグループ (C)のアナリストは12日、シスコ・システムズ (CSCO)が部品の遅延に対して特に脆弱であると指摘した。より優れたソフトウェアベースの製品を持つ競合他社にシェアを奪われている。
そして、あるソフトウェアのスーパースターがスポットライトを浴びようとしている。カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、稀に見るビジネスチャンスを掴んでいる、アリスタ・ネットワークス(ANET)だ。スイッチ分野では最大手ではないが、圧倒的な速さで成長している。
ネットワークスイッチ事業の醍醐味であるクラウドでも圧倒的な存在感を示している。
アリスタ・ネットワークスは、超大規模データセンター、専門クラウドプロバイダー、金融サービス企業、インターネットサービスプロバイダー向けに、拡張性の高いネットワークハードウェアとソフトウェアのソリューションを提供している。
CEOのJayshree Ullal氏によると、2021年にはこれらすべての事業が2桁の成長を遂げた。また、その全ての事業が特に少数の大口顧客に縛られているわけではない。
Ullal氏は2月、マイクロソフト(MSFT)が売上の10%を超える唯一の顧客であることを指摘した。
大きな魅力は、アリスタのCloudVisionというソフトウェアで、このプラットフォームはクラウドベースのネットワーク仮想化を促進する。
アリスタは現在、サイバーセキュリティ企業のチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ(CHKP)、F5ネットワークス(FFIV)、フォーティネット(FTNT)、パロアルトネットワークス(PANW)、VMウエア(VMW)と連携している。
クラウドは、規模拡大、コスト削減、モジュール化を実現にする。つまり、それらのアドオンもオンデマンドで変更することができる上に、従来のIT環境では実現できないような柔軟性も備えている。
従来のIT環境の一般的な導入では、サーバー1000台に対して管理スタッフが1人必要となる。
アリスタのソリューションでは、箱から出してすぐに、10倍もの改善効果が得られる。プログラマティックで自動化されているため何百万人ものユーザーに拡張することができ、同社によると、顧客は10倍から40倍のコスト削減を実現しているという。
これが、成長率が桁外れに高い理由だ。
アリスタは、最速のネットワークの重要な指標である100ギガおよび400ギガ・ポートの市場シェアで第1位となっている。
これらの製品の売上は2021年に2億ドルに倍増し、Ullal氏によると2022年にはさらに倍増して4億ドルになるという。
2021年の全体の売上は、27%増の29億5000万ドルに跳ね上がり、年間キャッシュフローは初めて10億ドルを超えた。そして、クラウドビジョンの顧客数は1300社を超え、こちらも過去最高となった。
顧客がシスコ・システムズ が提供するレガシー・ハードウェア・ソリューションを回避するのは、アリスタは大企業顧客がデジタル変革の目標を達成するために必要とするデータ駆動型ネットワーキングを提供しているからだ。
専門分析会社であるResearch and Marketsの分析によると、データセンター・スイッチの世界市場だけでも152億ドルに達している。アナリストは、2026年には複合平均成長率5.2%の199億ドルにまで市場が膨れ上がると予想している。
Citigroup のシニアテックアナリストである Jim Suva氏は、シスコは今後も アリスタ のようなより機敏で集中戦略の競合他社にネットワーク市場のシェアを奪われ続けるだろうと考えている。
Suva氏は現在、シスコの株を「売り」と評価しており、これはウォール街の大手企業の中では珍しいことだ。
そして、アリスタの成長ストーリーはまだ終わっていない。ハイパースケール・データセンターの開発と、企業のサイバーセキュリティに対する新たな関心の高まりにより、アリスタの経営陣は2022年の高い成長予測を達成することができると考えている。
株式は先物収益の30倍、売上高の13.4倍で取引されている。これらの数字は、シスコ株(先物収益の13.9倍、売上高の4.2倍)と比べて相対的に見えるかもしれないが、投資家の皆さんは成長と市場シェアの拡大に注目する必要がある。
アリスタ・ネットワークスの株式は、今後12ヶ月以内に現在の水準から41%の上昇となる170ドルに達する可能性がある。いつものように、自分自身でデューデリジェンスを行うことを忘れないで頂きたい。
健闘を祈る
ジョン・D・マークマン
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