証券口座は2つ必要ですか?
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- 2022年4月18日
- トピックス
こんにちは。
Weiss Ratings Japanの安居です。
前回は「減配決定の人気銘柄」というテーマで
日本でも人気のAT&Tを取り上げました。
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多くの日本人同様、私もAT&Tを保有し続けています。含み損も多く、一部売却し他の銘柄の投資に充てるべきかを悩みます。有益なメール配信記事に感謝します。
HN 様
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感想を送ってくださったHN様
ありがとうございます ^^)
AT&Tはやはり保有されている方が多いようで
同じような感想を送ってくださった方が
たくさんいらっしゃいました。
AT&Tは「C-」で
「すでに投資しているなら保有していいけれど
今投資すべきではない」という評価です。
減配しても高配当銘柄であることには変わりないので
実際の投資判断はいろいろな情報を集めて
慎重に行ってください。
ちなみに僕はAT&Tに投資していないので想像ですが、
数年前から持ち続けているなら、
売らずに持ち続けると思います。
高配当銘柄が大好きなので ^^;
とはいえ、今後の業績や株価の動きを見ながら
徐々に連続増配銘柄とかに移していくかもしれませんね。
前回のメルマガはこちらからご覧ください
↓
減配決定の人気銘柄
ということで今日の本題ですが…
一つ質問をいただきました。
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投資を始めたばかりで、参考にさせていただいています。SBI証券で口座を開設し初めての米国株をここで購入しました。セーフマネーレポートを参考に銘柄を購入しているのですが、取り扱っていない銘柄もあって、どうすればよいのか困っています。
どこの証券会社を選べばよいのでしょうか?複数の証券会社の口座を開設すべきなのでしょうか?アドバイスいただけると幸いです。
Tsubaki 様
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ご質問いただいたTsubaki 様、ありがとうございます。
たぶん同じような疑問に直面されている方は多いと思います。
ちなみに僕もメインの証券口座はSBI証券です ^^)
まず大前提として、
私たちはアメリカの投資会社Weiss Ratingsと提携し、
金融の本場アメリカで実績ある投資情報をお届けしています。
なので、投資できない銘柄があることを
ネガティブには捉えないでください。
日本の証券会社もアメリカに追いつくため
どんどん機能や取り扱い銘柄を増やしていますが
誰もが当たり前に投資するアメリカと
ここ数年で投資に注目が集まった日本とでは
まだまだ大きな差があります。
日本の証券会社で買えない銘柄に出会った時は、
多くの日本人が知らないワンランク上の
日本の証券会社が追いついていない最先端の
価値ある情報なんだと思ってください ^^)
ということで
「実際にどうすればいいか?」ですが
答えは2つあると思います。
1.買える銘柄だけで投資する
時々、買えない銘柄が1つあるだけで
「自分には活かせない情報なんだ…」と
感じてしまう方がいますが、そんなことはありません。
なんでもそうですが、投資に100点満点はありません。
100点満点を目指す必要もないんです。
いくつか買えない銘柄があったり、
資金の都合で買えなかったりしても、
80点取れたらOKくらいの気持ちで
取り組むことも大切です ^^)
個人的な感覚ですが、セーフマネーレポートは
マイク・ラーソン氏による相場解説を読んでいるだけでも
十分価値があると思いますし、リテラシーが上がると思います。
なので1つの案としては、
買えない銘柄は気にせず、今の証券口座で投資する
です。
基本的にはこれでOKだと思います ^^)
でもやっぱり日本は金融後進国。
金融先進国アメリカの情報を最大限活用するには
海外の証券口座があった方がいいことも確かです。
なので、2つ目の答えは、
2.海外の証券口座をサブに持っておく
日本の証券口座のメリットは
・NISAなど日本の制度が使える
・特定口座など日本の税制に適した機能がある
ということです。
なのでメインは日本の証券口座の方が
使い勝手がいいと思います。
でも海外の証券口座のほうが取り扱い銘柄が多く、
オプションなどの機能も豊富。
そこで、サブとして海外の証券口座を持っておくのも
すばらしい選択です。
具体的には、オプションにも対応でき、
ほぼ全ての銘柄が取引できる
IB証券(インタラクティブ・ブローカーズ証券)
がいいかもしれません。
サクソバンク証券も外資系ですが、
特定口座に対応したり、日本の制度に対応する過程で
取り扱いが減った部分もあります。
どうせ海外の証券口座を持つなら、
日本の証券会社にはできないことが色々できる
IB証券がいいんじゃないかなと思います。
特定の証券会社をお薦めするものではなく
あくまでも個人の感想です ^^;
数年前まで、
IB証券は月額10ドルの口座維持手数料が必要でしたし、
海外送金手数料もかなりかかっていました。
なので、相当大きな資産を動かす方か、
米国株オプションなどでアグレッシブに取引される
一部の方にしか使いづらいものだったんです。
でも昨年、口座維持手数料は廃止されましたし
ソニー銀行など海外送金コストが低い銀行も登場したので
多くの方にとって使いやすいものになってきた印象です。
なにより、買付手数料や為替手数料は
日本の証券会社よりかなり安いです ^^)
この辺については変わることもありますし、
ご自身で調べてみてください。
ちなみにSBI証券の「外国株式取引に関する説明書」
には次のように書かれています。
https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/home/bm_120530_foexp.pdf
つまり、SBI証券で米国株を買う時は、
IB証券を経由して買っているんです。
なのでどうしてもSBI証券の手数料は
IB証券の手数料より高くなってしまうんです。
なので、SBI証券など日本の証券口座をメインに、
NISAなど日本人が利用できる制度を最大限活用し、
IB証券など海外の証券口座をサブに、
金融先進国アメリカならではの戦略を取り入れる
というのがいいんじゃないかと思います。
とはいえ、海外の証券口座を作るハードルはやっぱり高い…
手続きも面倒ですし、日本の証券口座ほど
親切に説明してくれないこともあります。
僕もちょっと調べただけだと
よくわからないことだらけでした ^^;
なのでやっぱり多くの人におすすめできるのは
1.買える銘柄だけで投資する
です。
特に質問いただいたTsubaki 様は
投資を始めたばかりということなので、
いきなり全部をちゃんと活用しようとするのではなく、
今できることを着実にやって、
徐々にできることを広げていく。
その過程で、海外の証券口座が必要になれば開設する
という感じがいいんじゃないかと思います ^^)
どの証券口座がベストか?
という質問は常にありますが、
誰にとってもベストな証券口座なんてありません。
人によって、資産状況によって、取り入れたい戦略によって
最適な証券口座は変わってくると思います。
証券口座で迷うくらいなら、
なんでもいいからとりあえず始めてみる
というのが個人的にベストだと考えています ^^)
P.S.
Weiss Ratingsは1万銘柄以上ある
全ての米国株を日々評価しています。
格付け情報のほか、アメリカ人アナリストの記事も
たくさんあるので、ぜひご覧ください
https://weissratings.jp/
P.P.S
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