神様も損をするのが投資です

こんにちは。
Weiss Ratings Japanの安居です。

前回のメルマガでは
「ナスダックNo1のバイオ医薬品企業」
という件名で、

2つの最高ランク銘柄を取り上げました。

前回のメルマガはこちらからご覧ください
↓
「ナスダックNo1のバイオ医薬品企業」

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2つの銘柄とも全く知りませんでしたが、解説を読むとなるほどと思いました。ご自身の家庭での微笑ましい情景も浮かんでくるようで好感が持てました。今後とも期待しています。
やまちゃん 様

とても分かり易いし興味をそそられる。詳しい内容なので 大いに参考になります。 以前からリチウム電池に関心が少しありましたが、この企業がリチウムも生産しているとは知りませんでした。
ロコフル 様

今回、最高ランク米国株25銘柄のご紹介がありましたので、2021年9月付のものと比較しました。かなりの企業が入れ替わっています。その一方で連続して登場している企業もあります。時系列を追った検討も面白いかと思いました。

TETSURO 様

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今回取り上げた2銘柄はどちらも
僕自身、初めてちゃんと調べた銘柄ですが
少し調べるだけで意外な事実がたくさん見つかりました。

ロコフル様がおっしゃるように、
リチウムの需要が増していることは知っていても
リチウムを生産する企業については
あまり知らないこともあります。

今回取り上げた銘柄のように
本業は別にあるのにトップクラスの
シェアを握っている企業なんて
見逃しがちですよね ^^;

TETSURO 様は過去の格付けと比較されたそうですが
僕自身、ものすごく大切なことだと思っています。

僕も、定期的に更新される
「最高ランク米国株25銘柄」をみる時

1位はどの銘柄かな？
と考えるのではなく

新しく入ってきた銘柄はどれかな？
順位が大きく上がった銘柄は何かな？
ずっとランクインしている銘柄は何かな？
と考えるようにしています。

ぜひ下記ページをブックマークして
定期的に確認してみてください ^^)
↓
最高ランク米国株25銘柄

ということで今日は

「神様も損をするのが投資です」

というテーマでお送りしたいと思います。

投資界隈で神様といえば、、

ウォーレン・バフェット氏ですよね ^^)

14兆円もの莫大な資産を築き上げたことはもちろん
著書や記事で語られる名言の数々…

何より驚きなのは、11歳の頃に投資を始め
92歳になる今も現役、投資歴80年という
おそらく存命の投資家でもっとも長い
投資経験を持っている方です。

そんな神様の資産推移がこちら
(2019年までのデータです)

画像：morningstar

長期でしっかり右肩上がり！さすが！
と思ったかもしれませんが、
意外とガタガタだと思いませんか？

例えば2000年前後には
360億ドルから260億ドルへ
28%ほど資産が減っています。

その後も2003年ごろには11%
2008年ごろには40％も資産が減っています。

2012年ごろにも12%、2014年ごろには16%ほど
資産が減っていますがS&P500は
2012年も2014年も上昇していました。

あれ、神様も結構損してる…
しかもS&P500がプラスの時に…

って思いましたか ^^;

そんな神様の最新のデータがこちら。
一昨日に出たバークシャーの決算です。

画像：The Star

バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが
438億ドルもの損失を計上しました。

保険事業など他の事業では利益が出たものの
今年に入ってからの株価下落で

投資部門で530億ドルもの損失

が出たとのことです。

バークシャー・ハサウェイの株価は
ピークから20%ほど下落していますし、
バフェット氏の資産は大部分が同社の株なので
彼の資産はまた大きく減っていると思います。

自分の資産が減るなんて
絶対経験したくないことだと思いますが、
投資の神様ウォーレン・バフェットでも
結構頻繁にその経験をしているんですね ^^;

今回、バフェット氏の資産推移や
バークシャーが直近の決算で
多額の投資損失を出したニュースを取り上げたのは

投資は損するもの

と伝えるためです。

もちろん、多くの方がこの事実を
認識した上で投資されていると思いますし
僕の立場からこれをいうのはちょっと勇気がいりますが、

非常に重要&どうしてもたまに忘れてしまう
のであえて取り上げました。

投資は損するものです。

投資の神様ウォーレン・バフェット氏ですら
この20年で7,8回は資産が減った年があるほどなので
我々一般投資家はもっと資産を減らしてしまうかもしれません。

じゃあやっぱり投資で資産を増やすのは無理なんでしょうか？

そんなことありません。
もう一度、バフェット氏の資産推移をみてください。

画像：morningstar

何度も大きく資産を減らしたにも関わらず
彼は14兆円以上の資産を築き上げました。

不思議ですよね。

過去20年で7,8回マイナスになる。
S&P500がプラスの時に資産を減らすこともある。

それでも彼は莫大な資産を築いた

”投資の神様”

なんです。

今年の株式市場はなかなか難しいので
思うように資産を増やせていない人も多いと思います。

円安になんとか助けられた…という人もいれば

昨年までに投資したハイテク株の多くが
半値になってしまった！！
という人もいると思います。

でも、それが投資です。

資産が半分になるような経験をしても
そこから学び、前に進めばしっかり資産が増えている。
そういうものだと思っています。

僕も今年に入ってから円安に助けられたものの
昨年までのようにぐんぐん資産が
増えているわけではありません。

ドル建て評価だと昨年末ごろ
投資した銘柄の多くがマイナス評価です ^^;

そんな時はウォーレン・バフェットの
資産推移を思い出すようにしています。

ケタ違いで参考にはなりませんが

「バフェットでもリーマンショックの時には
　40%も資産を減らしてたんだな」

「バフェットもS&P500に負けることはあるし
　資産を減らしてしまうことも珍しくないんだな」

そして、、、

「それでも”投資の神様”と呼ばれるほどの資産を築き
　途方もない”豊かさ”を手に入れたんだな」

なんて考えたりしています ^^)

あなたの今の資産状況はどうですか？

狙い通り増えている！って方が少ないと思いますが
焦ったり、不安になったりしていませんか？

ちなみに、おそらくピークから20%ほど資産が減り
率いる会社も大幅損失で苦しい状態のバフェット氏は
今まさに株を買っています ^^)

画像：ロイター

先月も石油株を大きく買い増したことが
報じられていました。

2022年の上半期は、5兆円以上となる
過去最大水準の買い越しだそうです。

すごいですよね ^^;

メディアが

・ナスダック指数が上場した
　1971年以来、最悪のリターン

・S&P500は1932年以来
　過去90年間で最悪のリターン

・過去例のない利上げで
　リセッション懸念が…

と騒ぐ中、過去最大レベルで
株を買いまくっていたんです。

彼から学びましょう ^^)

下落相場に巻き込まれて資産を減らしても、
銘柄選択を間違え大きな損失を抱えても、
100年に一度の経済危機に遭遇しても、

長期で莫大な資産を築くことは十分狙えます。

この事実こそ、彼が80年の投資経験から
教えてくれることなんじゃないかと思います。

P.S
バフェット氏が今年に入ってから大きく買っている
石油株は「オキシデンタル・ペトロリアム」です。

この銘柄、確かに将来性はあると思いますが
配当利回りが0.84%とかなり低いんです…

もしあなたが配当重視の投資家なら
米アナリストが「キャッシュの雨」と呼んだ
こっちの石油株の方が魅力的かもしれません
↓

キャッシュの雨と呼ばれた銘柄

P.P.S.
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