散々だった8月。2022年の残りはどうなるか?
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- 2022年9月15日
- トピックス
イギリスの詩人、T・S・エリオット氏に、最も残酷な月はどれか聞けば、4月だと答えるだろう。少なくとも、1922年に発表された代表作 「The Waste Land(荒地)」 の中でそう書いている。
しかし、マーケット的には、今年は8月が本当に悲惨だった。S&P500はわずか2週間で400ポイント以上も下落しただけでなく、事実上すべての主要な資産クラスが下落したのだ。
債券、貴金属、コモディティ、ありとあらゆるものだ。ブルームバーグは、「クロスアセット」投資家(株式以外の多くのものに投資してリスクを分散させようとする投資家)が、1981年以来最悪の月間パフォーマンスを記録したと報じた。
非難の矛先は次のようなものだ:
・ FRBの政策転換がないこと。
・ 欧州におけるエネルギー市場の混乱。
・ 米ドルの高騰。
・ 米国で高まる景気後退懸念。
原因が何であれ、結果は同じだ。 市場は今年最後の数カ月を迎え、足踏み状態となっている。
9月2日に発表された8月の雇用統計も、ウォールストリートの不安な心を癒すには至らなかった。
S&P500は、米国が先月31万5000人の雇用を増加させたというニュースを受けて、4000の大台を回復した後、42ポイント下落し引けた。
これは、少なくとも私の案内を読んでいる人にとっては、驚くようなことではない。
私は何カ月も前から、FRBの利上げがもたらす負の連鎖について話してきた。私は、このような荒れた相場で大きくパフォーマンスを落とすゴミ株は避けるようにと、会員に呼びかけている。
さらに重要な点として、配当が良く、格付けの高い、「セーフ・マネー」銘柄やセクターの利点をご案内してきた。市場が与える苦痛を最小限に抑えるために、投資家にとって最良の手段だ。
その戦略がどう効いているのかというと、以下のスクリーンショットでは、セクター別上場投資信託の利益と損失を示しており、2022年のパフォーマンス・レースをリードし続けている。
エネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLE)が際立っているのは、明らかな理由が背景にある。しかし、ユーティリティーズ・セレクト・セクターSPDRファンド(XLU)やコンシューマーステープルズ・セクター・セレクトSPDRファンド(XLP)といったディフェンシブで利回り重視のセクターETFが、すぐ後に続いている。
これらのETFは、それぞれ3.57%、1.45%、2.74%の配当利回りを実現しながら、1年間でプラス(XLEの場合は例外的)の利益を上げている。
通信サービス、一般消費財、テクノロジー株を対象とした、高リスク・低利回りのETFが低調となっている。
いつかの時点で、市場は再び足場を固め、再び積極的になることができるだろう。
だが、その間、2点あなたに問いたい。
1.あなたは大きな損失をもたらす華々しいストーリーを持つ「エキサイティングな」銘柄を所有したいのか?
2.それとも、派手さのないセクターの「つまらない」銘柄で、市場を劇的にアウトパフォームしている、あるいは利益を生み出している銘柄を所有したいのか?
答えは明らかだ。だからこそ、私はあなたにセーフ・マネー戦略を続けるよう強くお勧めしていく。
それでは、また。
マイク・ラーソン
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