ChatGPTに”投資”について教えてもらいました
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- 2023年2月15日
- トピックス
こんにちは。安居です。
2月に入ってGAFAMの決算も出揃いましたが、株価はイマイチ方向感が見えないですね ^^;
GAFAMの決算を一覧にするとこんな感じです。
各企業の1〜2月に出た最新決算において、売上と1株利益を示しています。売上と1株利益が事前予想より上(ポジティブ)だったら青、下(ネガティブ)だったら赤で表していて、その下には小さく昨年同期比の成長率を示しています。
ポジティブ、ネガティブ入り混じるように見えますが、2021年ごろまでGAFAMのほとんどが売り上げも利益も前年比はもちろん、事前予想を超えて大きく成長してきました。去年の春頃にこんな決算を出したらそれぞれ20%くらい暴落していたかもしれません ^^;
ですが多少の乱高下はあったものの相場全体を動かす雰囲気は見られませんでした。GAFAM全て、年初来だとプラスで推移。METAは決算発表後1日で20%以上も株価急騰していますし、昨年大きく下落していたエヌビディアは年初来約50%、テスラは年初来約80%の急上昇
セクター別に年初来リターンを見ると、Utility(公益事業)やHealthcare(ヘルスケア)がマイナス。Consumer Defensive(生活必需品)が横ばい。Consumer Cyclical(一般消費財)やTechnology(テクノロジー)が非常に力強く上昇しています。
ですが過去1年のリターンを見ると、全く逆
こちらは同じくセクター別のリターンを過去1年で見たものですが、Consumer Cyclical(一般消費財)やTechnology(テクノロジー)が最も下落し、Utility(公益事業)やHealthcare(ヘルスケア)がマイナス。Consumer Defensive(生活必需品)はかなり健闘していました。
市場全体を見るとまだあまり回復していませんが、今年に入っての相場は、昨年の下落相場とは全く中身が違うと言えそうですね。
とは言え、実態としては何も変わっていない部分もたくさんあります。インフレ率が歴史的な高水準であることは変わらず、FRBの利上げもまだ続いています。景気後退懸念がなくなったわけでも、企業業績が改善したわけでもありません。
そう考えると、昨年大きく下落したハイテク株を中心に「もう買ってもいいだろう」と買いが入っているだけな気もします。実際、Consumer Cyclical(一般消費財)で大きく上昇しているのはテスラやアマゾンなど昨年大きく下落したハイテク系企業です。ホームデポやマクドナルド、ダラーツリーなど昔ながらの景気敏感株は年初来でほとんど横ばい。
個人的にはハイテク系企業が2021年までの強気相場を簡単に取り戻すとは思えないので、最近下落した優良高配当ヘルスケア銘柄をどんどん仕込んでいます ^^)
僕が最近仕込んだ優良高配当ヘルスケア銘柄はコチラ。4%近い配当利回り、突出した増配実績、抜群の利益成長。分析すればするほど投資しない理由が見つからなくなり、今年1月、2月の投資はほとんどこの銘柄に入れています ^^;
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ということで今日の本題ですが、、、
「ChatGPT」というサービスをご存知でしょうか?
昨年末ごろから急激に話題になったAIチャットボットです。
まりの精度に世界中のエンジニアが驚愕し、Google社内ではコードレッド(緊急事態宣言)を発令。引退していたGoogle創業者のセルゲイ・ブリン氏が現場復帰して対応しているという噂もあります。今月に入り、Googleは急いでChatGPTに対抗するAIチャットサービスをリリースしましたが、精度がイマイチで株価が大きく下がりました ^^;
一般公開後わずか2ヶ月でユーザー数1億人を突破。Instagramが2年半、Facebookが4年半かけて達成した偉業を、たった2ヶ月で達成してしまったんです。
そんなChatGPT。僕も頻繁に触っています。例えば次のように質問すると…
Please summarize The 7 Habits of Highly Effective People
(訳:「7つの習慣」を要約してください)
このように返ってきます。英語の方が精度が高いそうなので英語で使っていますが、日本語でもちゃんと使えます ^^)
「7つの習慣」の出版年や著者、コンセプトなど概要に触れた上で、7つの習慣それぞれを要約してくれています。さらに特定の習慣に対して「〜〜について詳しく教えてください」と聞くと、さらに深く教えてくれたりもします。
さらにこんな質問も投げてみました。
Can you tell me the difference between analog and logic semiconductors? Also, what are the strengths of NVIDIA’s semiconductors?
(約:アナログ半導体とロジック半導体の違いについて教えてください。また、NVIDIAの半導体の強みを教えてください)
半導体は僕たちの生活のあらゆるところにあります。電気をつけるのもテレビを見るのも、毎月の水道料金が自動で判別されるのも、もちろんスマートフォンやパソコンが機能するのも、「半導体」という人類の叡智の結晶が組み込まれているから。
なので僕自身、半導体業界に投資しようと常々考えているのですが、なにせ専門的すぎて難しいんですよね ^^;
なのでChatGPTに聞いてみました。
アナログ半導体とロジック半導体は、電子機器において異なる役割を果たす2種類の半導体デバイスである。
アナログ半導体は、電圧や電流などの連続的な信号を処理するために使用されます。アンプや電源、アナログ/デジタル・コンバーターなどの用途に使われるのが一般的だ。
一方、ロジック半導体は、コンピューターや携帯電話などの電子機器において、デジタル信号を処理するために使用される。マイクロプロセッサー、メモリーチップ、デジタル・アナログ・コンバーターなどの用途に使用されるのが一般的です。
エヌビディアは、ゲーム、データセンター、プロフェッショナル・ビジュアライゼーション市場向けのグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)およびその他の半導体の大手メーカーです。エヌビディア社の半導体の強みには、以下のようなものがあります。
このようにアナログ半導体とロジック半導体の役割の違いについて簡潔に説明した上で、エヌビディアがゲーム向けなどのGPUに強みがあることを教えてくれました。この後にはエヌビディアの半導体が持つ5つの強みをリストアップしてくれています。
もちろんこれだけで投資判断ができるわけではありません。でもここから「アナログ/デジタル・コンバーターってなんだろう?」「マイクロプロセッサー、メモリーチップ…いろいろ種類があるみたいだけど、需要が伸びているのはどの半導体なんだろう?」と考えを深めていくことができます。
僕はこの解答を見て、次のように追加質問してみました。
What is the market growth, future potential, and demand for microprocessor semiconductors?
(訳:マイクロプロセッサー半導体の市場成長、将来性、需要について教えてください)
するとマイクロプロセッサー半導体がIotやAI、クラウドなどに使われ、途上国の経済発展などによっても需要が伸びることから「今後数年間は堅調な成長が予想されている」ということを教えてくれました。
ChatGPTが学習しているデータは2021年ごろまでのもののようなので、最新状況は分かりませんし、情報が正しいかどうかは自分で調べてしっかり裏取りする必要があります。ですが、うまく使えばリサーチをサポートしてもらうくらいは十分使えそうに思います。
さて、、、
そんなChatGPTに投資について教えてもらいました。聞いたのは次の2つです。 Do you have any recommendations on “saving and investing”?
(訳:「貯蓄と投資」のおすすめの方法はありますか?)
What are some typical analytical methods for investing in U.S. stocks?
(訳:米国株投資の代表的な分析手法には何がありますか?)
どちらも個別株投資で資産を築こうとする僕たちにとって重要な質問ですね。Googleが緊急事態宣言を出した最新AIはなんと答えるのでしょうか?
まずは一つ目の質問の解答です。
貯蓄と投資に大切な7つのこととして、
1.早く始める
2.予算を作る
3.自動化する
4.分散する
5.長期的に行う
6.専門家のサポートを検討する
7.常に情報を得る
をあげました。それぞれに詳しい説明がついていますが、この7つにしっかり肉付けするだけで本が1冊書けそうなくらい、どれも重要なマインドセットです。
3つ目の「分散する」について、多くの人がイメージするのはS&P500インデックスへの投資のような、銘柄数の分散を考えると思います。でもChatGPTはこの項目の説明で「株式、債権、不動産など様々な資産クラスへの投資」を推奨しています。
「月刊Weiss Ratings」ではETFなどを通じて債権や不動産、金銀などのコモディティに分散投資しています。最新AIが提唱する”分散”ができる投資情報は決して多くないので、購読されている方はぜひ債権や不動産系のETFにも注目してみてください ^^)
7つ目の「常に情報を得る」も示唆に富んだ答えで、「市場や経済の変化について常に情報を入手し、それに応じて投資を調整する。ただし、短期的な市場の変動に基づいて衝動的な決定を下すことは避ける」と説明されています。
これも非常に大切ですね。僕もメルマガで相場状況について解説しますが、それによって投資判断を変えることは滅多にありません。長期投資の投資判断は、月に1回程度で大丈夫と考えています。
日々新しい情報を仕入れて学び、考えながらも、判断は1ヶ月に1回、まとめて行う。そういうルーティンがあるとどっしり構えて長期投資と向き合えると思います。
ちなみに回答の最後には「投資は常にリスクが伴い、利益が保証されているわけではない」「慎重に健闘し、必要に応じて専門家の助言を得ることが重要」「経済状況は人それぞれであり、ある人にとってはいい投資でも別の人には適さないこともある」という投資の大原則も教えてくれました。
特に最後の「経済状況は人それぞれであり、ある人にとってはいい投資でも別の人には適さないこともある」というのは多くの人が見逃しがちなポイントです。
投資判断はその人の経済状況、ポートフォリオ状況、年齢、性格、家族構成…その他様々な要素から総合的に行う必要があります。誰かが「〇〇株は買いだ!」と言ったからといって、それがあなたにとって正しい投資判断かは分かりません。僕のメルマガを読む時もぜひそのことを念頭に置いて読んでください ^^)
続いて2つ目の質問。分析手法について聞いた時の解答を見てみましょう。
こちらも7つの項目で教えてくれました。それぞれ
1.ファンダメンタルズ分析
2.テクノカル分析
3.業界分析
4.経済分析
5.収益分析
6.配当分析
7.バリュエーション分析
です。「ファンダメンタルズ分析」と「収益分析」は何が違うのかなと思ったのですが、補足を読むとファンダメンタルズ分析が決算書などから読み取れる”今”の状況を分析するもので、収益分析は過去の実績〜将来の予測を踏まえた長期的な分析を行うもの、と区別されているようです。
そう考えると、僕が普段やってきたのはファンダメンタルズ分析より収益分析に近かったなと思います。基本的には過去数年分の売上、利益、キャッシュフローと今後の成長率をもとに分析していました。”今”に特化するとまた違った分析結果が出てきそうですね。
経済分析については、2022年に重要性を実感した人が多いのではないでしょうか。個別企業の業績より、経済全体の動向が株価を大きく左右しましたよね。いい決算を発表した翌日のCPIで暴落、なんてこともなんどかありました。
回答の最後にはまとめとして「1つの手法だけでは確実ではなく、複数の手法を組み合わせることが最善の方法である場合が多い」「金利、インフレ、地政学的イベントなどのマクロ経済的要因も考慮することが重要」と書かれています。
こんなにいろいろある分析手法を全部マスターするのは大変…と思うかもしれませんが、すでにあなたは複数の手法を組み合わせた投資判断材料を手に入れています。Weiss Ratingsの格付けです。
成長性や配当、効率性など、レーダーチャートにある6つの要素に加え、リスクとリターンのバランスから最終的な格付けを決定していますが、項目として入っていないだけでPER、PBRといったバリュエーション指標、一定期間の株化推移やベータと呼ばれるテクニカル指標も加味されています。これらの指標は、S&P500や該当するセクターの中での相対的に測られているので、業界分析も行った上での評価です。
後半の「金利、インフレ、地政学的イベントなどのマクロ経済的要因も考慮することが重要」については、データ化できない政治的要因も数多くあるので、格付けだけでは判断できません。
だからこそ「月刊Weiss Ratings」をはじめ、有料の投資サービスには全てアナリストによる追加分析が入っています。一体何を追加分析しているのかというと、もちろん格付けの根拠となった決算などを追加分析するのはもちろんですが、主にはこうしたデータ化しにくい、格付けに反映されにくい要因を分析しています。
ということで今回は話題沸騰中のChatGPTに投資について教えてもらいました ^^)
ChatGPTはまだまだ発展途上、始まったばかりのサービスですが、リサーチや勉強をサポートしてくれたり、時々大事な原則に気づかせてくれたりします。
個人的にはChatGPTレベルのAIがどんどん出てくれば既存のビジネスを大きく変えることになると考えています。
そうなるとAIに使われる半導体を作っているエヌビディアやアンバレラ、ChatGPTを運営するOpenAIに出資しているMicrosoft、AIチャットによって業績が上がりそうなEC企業、問い合わせ対応業務が多い製薬・保険・通信業界など、様々な投資先に目を向けることができそうですね ^^)
最後に、ChatGPTにこんな質問を投げかけてみました。
I deliver investment information at work. What is some of the information that the average investor is looking for?
(訳:私は投資情報を届けています。一般的な個人投資家が求める情報はなんですか?)
その答えは…次回以降のメルマガでしっかり盛り込んで、より求められる、より必要とされる情報をお届けしていきたいと思います ^^)
P.S
最近僕が投資している高配当ヘルスケア銘柄について、ChatGPTに聞いてみました。すると…
●●● is considered one of the largest and most successful pharmaceutical companies in the world.
(訳:●●●は世界最大かつ最も成功した製薬会社の一つと考えられる)
●●● has a strong track record of financial performance and has consistently delivered strong earnings and revenue growth in recent years
(訳:●●●は強力な財務実績があり、一貫して収益の大幅な成長を実現してきた)
といったことを教えてくれました。
その銘柄についてはこの動画で紹介しているので、ぜひご覧ください。
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P.S.
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※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。