暗号資産は一時的な下落後、上昇幅を拡大
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- 2023年2月20日
- トピックス
ビットコイン(BTC、格付け「A-」)と幅広い暗号資産(仮想通貨)市場は、最近の僅かな下落から一転し、再び高値で推移している。これは、年明けから続く好調な市場の動きを支え得る良い兆候だが、FRBの金利対策によっては、上昇が難しくなる可能性もある。
先週は消費者物価と生産者物価の両インフレデータが予想を上回ったため、短期的には利上げが進むと思われる。1月の消費者物価指数は0.5%、前年比では6.4%上昇し、伝統的な株式は一時的に売りの動きが強まった。
これらの数字と労働市場の継続的な強さを組み合わせると、FRBによる政策の方向転換には時間がかかる可能性がより高くなる。
市場は予想を修正し、7月に目標金利が5%を超える確率を97%とした。
暗号資産は、予想が再調整されたにもかかわらず、その勢いを維持する動きを見せている。ビットコインは現在24,000ドル台を上回って推移している。先週の火曜日と水曜日に市場が上値に振れたため、この市場のリーダーは21,500ドルをサポートとすることができた。
BTCは水曜日に21日移動平均線を突破し、ひとまず短期的な勢いを取り戻している。ビットコインは、年初から約46%上昇しており、市場の健全な修正を経て、上昇を続ける可能性がある。
しかし、この短期間の下落は、Weiss Ratingsの暗号資産タイミングモデルで80日サイクルの修正と呼ぶほどまで強くはなかったと考える理由がある。つまり、本当の意味での中期的な調整局面がまだ先にあるということかもしれない。
イーサリアム(ETH、格付け「B」)は、再び1700ドル台を視野に入れ、現在は約3%上昇している。ETHは今回の短い急落局面で約1,460ドルまで落ち込んだが、ようやくFTX崩壊前のレベルを突破し、一時的に1,740ドルを上回った後、下落している。
ETHは年初から41%上昇し、ビットコインのペースにやや遅れをとっている。ビットコインは通常、市場のリーダーとして動きを牽引するため、市場が暗号の冬が終わりを迎え、このような現象が見られるのは珍しいことではない。
イーサリアムは、先週水曜日の大きな動きの中で21日移動平均線を上回り、市場全体の勢いが維持されれば、ブレイクアウトが拡大する可能性がある。
今後の推測
今回の暗号資産(仮想通貨)市場の下落は非常に短かく、FRBによる政策転換までは長い道のりである可能性が高いにもかかわらず、ポジティブな値動きが見られるのは素晴らしい兆候だ。マクロ経済状況が悪化した場合、暗号資産はより大きな下落の動きを見せる可能性があるが、長引く弱気相場を脱してから見せている回復力は心強い。
規制の不透明さも暗号資産価格の注目点だが、確立された枠組みは、この資産クラスがよりメインストリームに普及していくための一助となるだろう。
複数の政府が、採用を促進するための有利な環境作りに取り組んでおり、これは次の持続的な上昇に役立つと思われる。
健闘を祈る。
サム
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。