3、2、1 … 金は高騰する!
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- 2023年4月13日
- トピックス
現在、金相場にとって非常に強気な要素が3つある。それは、イエローメタル(金)が私の目標である2,931ドル、そしてその先へと向かう原動力となるものである。
これらに加え、大きな循環的要因や需給のひっ迫の深刻化など、私がこれまで散々注意してきたことがある。
多くの人が考えているよりも早く、金を上昇させる可能性のある力がある。それでは、見ていこう・・・
その1:まばたきしたFRB
米国連邦準備制度理事会の利上げサイクルは終了した。先週はFRBが25ベーシスポイントの利上げを行った。そのわずか1週間前には、約90%のトレーダーが利上げ幅はその2倍になると予想していた。
何があったのか? 一連の銀行破綻がFRBの金利を縛ることになると私は2週間前に警告した。シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行は、史上2番目と3番目に大きな銀行倒産となった。
スイスでは、かつて優良企業であったクレディ・スイスがUBSグループ(UBS)に買収された。さらに、一連の銀行破綻はまだ終わっていないかもしれない。銀行破綻は、銀行の貸し出し基準が厳しくなり、システムから流動性を奪う。また、経済成長の重荷になる。
FRBは基準金利をさらに25ベーシスポイント引き上げると予想していると述べているが、ウォール街はこれを平然と信じていない。実際、FRBは年末までに100ベーシスポイント、つまり1%ポイントを4回削減すると予想している。
確かに、ウォール街はここ1年ほどFRBの動きを読み違えていた。私は厳しいレート引き下げを期待しているわけではない。むしろ、FRBが利上げを行うたびに新たな銀行破綻のリスクがあるため、利上げの時代は終わったと考えている。
FRBの利上げは米ドルを支え、金はドルで価格が決まるため、すべて金に関係する。案の定、銀行破綻以来、強大なグリーンバックは低迷している。トレーダーは、ドルの高値更新が終わり、金の高値更新が始まったばかりであることを知っている。
その2:中央銀行は金の買い入れを継続
昨年、中央銀行は1,136トン(約700億ドル相当)の金を備蓄に加えた。ワールド・ゴールド・カウンシルによると、これは1950年から取られている記録の中で、どの年よりも圧倒的に多い数字だった。
下図は、昨年の中央銀行の金購入の状況をワールド・ゴールド・カウンシルのデータを使って示したグラフである。
中央銀行の金買い入れ
そして、買いあさりは止まらない。世界の中央銀行は、1月に77トンの金準備を追加した。1月の購入は、12月と比較して前月比192%増となった。
強気な姿勢はこれだけにとどまらない。昨年は買われたものの、中央銀行の金保有量が総準備高に占める割合は16%程度である。
過去の平均は59%であり、中央銀行が歴史的な平均値に向かうだけで、金をより大量に買うことになる。
その3:外国人が米国債をダンピング、変わって金を獲得
シティグループの報告によると、1月に外国人投資家は366億ドルの米国債を売却した。 つまり、過去5ヶ月のうち4ヶ月でアウトフローが発生したことになる。
そしてこれらの米国債の売り手の多くは外国の銀行であり、彼らは一転して金を買っている。
しかし中央銀行だけではなく、あらゆる種類の大きな外国人ファンドが米国債を捨てている。外国人が保有する米国債の割合は、2019年末の39.2%から現在29.3%に低下している。
なぜだろう?理由はいくつか思い当たる。まず、アメリカは通貨を棍棒のように使っている。そして他の国々は、もしアンクルサム(米国)の不利になれば、ドル資産を凍結されることを痛感している。 しかし、アンクルサムは金に対して何の権限も持っていない。
また、次の危機を考えると、小さな投資家から大きなファンドや中央銀行まで、誰もが恐怖を感じる。銀行が不良不動産ローンの重圧に喘いでいるのを目の当たりにしている・・・世界的な景気後退の懸念が高まっている・・・インフレがまだ続いている・・・等々。
このような恐怖の時代に、金はポートフォリオに大きな安心感を与えてくれる。
自分のポートフォリオを守るために金を手に入れ、次の価格高騰を楽しむことをお勧めしたい。より投機的な投資家であれば、VanEck Gold Miners ETF (GDX)の購入を検討してはどうだろう。
週足チャートを見ると、GDXは今、収束するトレンドラインがスクイーズしていることがわかる。
GDXの週足チャート
これはいずれにせよブレイクアウトが来るように見える。そして、そのブレイクアウトは高くなると考えている。
GDXの私の目標は55ドルで、最近の価格からは甘い動きである。爆売れする前に購入を検討しよう。
今日はこれで終わり。また近いうちにお届けする。
ショーン・ブロドリック