この大型小売店は「買い」
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- 2023年5月2日
- トピックス
オーバーオールとフランネルシャツが再びファッショナブルになってきた!
アメリカでは、農業というライフスタイルを取り入れる人が非常に多くなってきている。そのような、趣味として行っている農家やプロ農家に向けたビジネスで大儲けしている企業の一つがトラクター・サプライ(TSCO)である。
また、トラクター・サプライは、「高評価銘柄ヒートマップ」でも25位にランクインしている企業である。
トラクター・サプライは、郊外の大型小売店だ。農村のライフスタイルを提案する小売店で、農家や牧場主、趣味で農業を行う人々が中心顧客層だ。
その棚には、50ポンド(約23キロ)の馬の飼料、16フィート(約4.9メートル)の門、生きたニワトリ、カーハートのオーバーオールなどが並べられている。
つまり、トラクター・サプライは、家畜、ハードウェア、ツール、機械、農業用品、衣類・履物など、プロ用でも趣味用でも、農家が必要とするものをすべて取り揃えている。
トラクター・サプライは、パンデミック(COVID-19大流行)の間も繁栄し、COVID-19が衰退してからも売上げが急増している企業の1つだ。
実際、トラクター・サプライは、パンデミックによって売上が大幅に増加した稀有な小売業者の1つである。なぜなら、農家や牧場主は大小を問わず、パンデミックであっても家畜や作物の世話をしなければならず、必要な物資を仕入れるためにトラクター・サプライに大挙して押し寄せたからである。
パンデミック以降、アメリカ人は大都市から郊外や地方へ、津波が押し寄せるように移住した。
エコノミック・イノベーション・グループ(Economic Innovation Group)によると、2021年には約100万人のアメリカ人が都市部から郊外や農村部へ移動し、過去50年間で最大規模となった。
現在、何百万人ものアメリカ人が自宅で仕事をしており、その多くが野菜や家畜を自分で育てる「グリーンエーカー」というライフスタイルを選んでいる。
消費者がどこでお金を使うかを測るのは常に難しいことであるが、私の考えでは、トラクター・サプライがそのうちの1つになることは間違いないだろう。
トラクター・サプライを購入する4つの理由
その1:とにかく成長。トラクター・サプライの成長ストーリーの根底には、アメリカ全土に急速に拡大する足跡がある。2022年末現在、49州に2066店舗があり、その中には昨年新たにオープンした63店舗が含まれている。
また、Amazon.com(AMZN)がトラクター・サプライのビジネスに介入する心配もない。50ポンド(約23キロ)の鶏の餌の袋を出荷するのは採算が合わない。さらに、トラクター・サプライの収益の32%は、アマゾンを含む他では購入できないプライベート・ブランドによるものだ。
その2:利益。新店舗をオープンすることは素晴らしいことだが、お金を稼ぐことはもっと素晴らしいことで、トラクター・サプライはそれを大量に達成している。昨年同社は、
– 売上高は40億1000万ドルで、ちょうど1年前の33億2000万ドルから20.7%増加。
– 利益は前年同期比21.7%増の3億6000万ドルに急増。
トラクター・サプライ2022年度決算
この成長は、地方への移住と趣味の牧場主及び農家の増加の相乗効果による。
その3:ペットセンス=生き物の世話。トラクター・サプライは、牛や豚、ウサギを飼うのに必要なものをすべて扱っているが、顧客からは、犬や猫のためのペットフードやペット用品、獣医療サービスを求める声が絶えなかった。そこで同社では、ペットフードやペット用品だけでなく、セルフサービスのペット洗い場やペットウェルネス(動物病院)サービスも提供する「ペットセンス」を展開することになった。
2016年、トラクター・サプライは、25州に136店舗を展開するペット用品/サービスの小売業者であるペットセンスを1600万ドルで買収した。現在、ペットセンスは186店舗に増え、今年も10店舗の出店を予定している。
その4:配当金。トラクター・サプライは、急速な成長計画にもかかわらず、競争力のある配当を支払うことができるほど収益性が高い。1株当たり4.12ドルの年間配当を支払っており、これはおよそ1.6%の配当利回りに相当する。次回の四半期配当は、6月上旬に実施する予定だ。
取るべき行動:
トラクター・サプライ・カンパニー(TSCO)を市場で買う。 |
それではまた。
マイク
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