米国の債務上限バトルが迫る中、急騰する可能性があるETF

今日は、アメリカの債務上限危機とゴジラの類似性についてお伝えしよう。

アメリカは、再びゴジラの口の中にジップラインで飛び込みつつある。ところでジップラインは兵庫県の神戸付近にある島（有名な牛肉の産地）のテーマパークでも体験できるようだ。

ゴジラのテーマパーク
 東宝株式会社/Nerdist.

 

楽しそうに見えるだろうか？私には正気とは思えない。米国の債務上限を表しているようだ。

神戸とそのテーマパークの乗り物には申し訳ないが、アメリカの選んだコースに不満があり、債務上限とゴジラの類似性に不満がある。

海底から蘇るゴジラのように、米国の債務も急速に増加している。 米国財務省のデータを使った、ゴールドマン・サックス（GS）のデータによる以下のチャートは、私たちが自ら課した債務上限と衝突するコースにあることを示している。

米国債務年表、2023年1月～2023年10月

 

サイズの重要性

ゴジラのサイズのように、アメリカの債務は増え続けている。1954年、ゴジラが初めてスクリーンに登場したとき、その大きさは50メートル（164フィート）であった。これは、当時の東京で一番大きなビルの上からゴジラがちょうど覗けるようにするためのサイズだ。

東京のビルが大きくなったので、ゴジラも歴代の映画で大きくなってきた。そしてハリウッドの手にかかると、ゴジラはやがて身長122メートル（400フィート）にまで成長した。

米国の債務は、過去10年間は毎年、少なくとも名目ベースでは増え続けている。現在は31.7兆ドルとなっている。または、

– アメリカの納税者1人あたり約24万7776ドル

– さらに12億ドルの国債

– 他国が保有する米国債7.2兆ドル

バイデン大統領のもとでは、債務は27兆7700億ドルから13.3％増加した。明るい面を探すなら、米国の債務がGDPに占める割合は94％と、トランプ政権時代の105％から低下している。それにしても、大きすぎる。

そしてゴジラのように、米国債の食いつきは急速に悪くなっている。それは、FRBが16年ぶりの高水準に金利を引き上げる方針を示したことによる！国債の償還費用をとんでもない額まで引き上げている。

つまり、国債の利払いは2022年度には4750億ドルで、過去最高額となった。2021年比で35％増だ！悪いことだと思うだろうか。

今年は、さらに35％もの金利負担が予想されている！このままでは、ゴジラが襲来した東京をうろつく都民のように、私たちは大変な目に遭うことになる。米国議会予算局によると、2033年まで、債務の返済だけで年間1.4兆ドルを費やすことになるそうだ！

だから、ワシントンの両陣営は多少の支出削減には同意できるが、FRBが金利の引き下げを始めなければ、更にひどい債務問題に陥る可能性がある。

債務上限を引き上げる見返りに、裁量的支出を削減するという共和党の提案は、一見賢く聞こえる。債務上限は、すでに使ったお金に対するものだということを理解するまでは。 アメリカ合衆国憲法では、それらの債務を支払うことが義務づけられている。

憲法修正14条4項は以下の通りである。

「暴動または反乱を鎮圧するための役務に対する年金および報奨金の支払いのために発生した債務を含む、法律で認められた合衆国の公的債務の有効性は、疑問視されないものとする。」

議会共和党が選ぶべきは、毎年2月に決定される予算との戦いだ。その時こそ、共和党が削減を主張できる時だ。債務上限がある今は、ゴジラの口の中にジップラインで入っていくようなものである。やらなくていい。 それが選択だ。

ゴジラの映画では、怪獣にどう対処するかを話し合うために、リーダーたちが集まっているだろう？バイデン大統領は、ケビン・マッカーシー下院議長ら議会リーダーを集め、5月9日にホワイトハウスで債務不履行を回避する方法を議論する。

もしかしたら、妥協点が見つかるかもしれない。あるいは、マッカーシーが議会を、ひいてはアメリカを、ジップラインでモンスターの口へと導いていくかもしれない。時間が経てばわかる。

投資家としてあなたにできること

　

アメリカは以前、2011年に一時的に債務不履行に陥ったことがある。そのとき、株式市場は大暴落した。同時に金は急騰し、当時の史上最高値である1,920ドル/オンスに達した。

歴史が繰り返されるとは言わない。しかし、昔のゴジラ映画は、似たような筋書きをたどることが多い。

投資家が準備できる方法の一つは、最も流動性の高い、ダブルレバレッジの金ETFであるプロシェアーズ・ウルトラゴールド（UGL）だ。経費率は0.95%である。

UGLの日足チャート

 

このETFは過去6ヶ月で44％以上上昇しており、もし金が3月から続いているレンジを抜けることができれば・・・UGLは爆上げするだろう。

金の年初来7.93％の上昇を見れば、そのことがよくわかるだろう。UGLはダブルレバレッジなので、同じ期間で16.51%上昇している。

ゴジラが来るから、地球が揺れる前に金を買いだめしておいた方がいいかもしれない。彼を止めることができるかどうかは分からないので、あなたができることは、彼の破壊の道から離れ、避難所や保護施設を見つけることだ。

成功を祈る

ショーン

※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。