私にとってレイバー・デー(労働者の日)が意味するものとは
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- 2020年9月14日
- トピックス
私が子供の頃、レイバー・デー(労働者の日)は一年で一番好きな祝日だった。
私は、ワシントン州タコマ近郊の小さな野菜農家で育った。子供にとって、農家で育つというのはとても大変なことで、レイバー・デーは我が家ビッグな休日だった。
別にこの日にホットドックを焼いたり、湖で泳いだり、野球の試合を家族で見に行くのが楽しみだったわけではない。レイバー・デーはちょうど夏休みが終わるタイミングだったから、私はこの日がすきだったのだ。
農家の子供にとって、夏休みとは、朝早くに起きて日が沈むまで働かなくてはいけない時期である。だから、学校が始まる日とは、農場での3ヶ月間の過酷な肉体労働から解放される日でもあった。
炎天下の畑で屈んで仕事するよりも、教室で座って友達と話している方が随分楽しかった。
また、たとえレイバー・デイだとしても、仕事はたくさんあった。農家は忙しく、父が私たち子供をレイバー・デーにも働かせていたのにも納得できる。彼は、子供というただ働きする労働者が学校が始まることでいなくなることが分かっていたのだ。
1894年、グローバー・クリーブランド大統領はレイバー・デーを連邦の祝日とし、12時間労働や週7日労働を日常的に行っていたアメリカ人労働者に敬意を表した。
私の父はそのメモを取らない人だった。そんな彼は、80代後半に体調を崩すまで、週7日、1日12時間以上の労働を続けてきた。
父は、勤勉さと長時間の労働を美徳と考え、子供たちにもそう教えていた。だからこそ、私と私の兄弟は毎年、学校が始まるのが楽しみで仕方なかった。
父が80代後半まで働いていたのにはもう一つ理由がある。それは、彼には十分な収入がなかったのだ。彼には選択の余地がなかったし、老後の備えがなかった父にとって、他の選択肢はなく、長く働き続けなければならなかった。
しかし、現代の人々は違う。定年退職の方が一般的になっている。とても幸運なことだと思う。
あなたはどうだろうか?どのくらい貯金があるだろうか?ゆとりある老後生活を送るためには、どれくらいの貯金が必要だろうか?
チャールズ・シュワブ・コーポレーション(NYSE:SCGW)の最新の調査によると、25歳から70歳までのアメリカ人が、退職後の資金に190万ドル以上(約2億円)必要だと感じているという。
必要だと思う金額は世代によって異なっており、ミレニアル世代とジェネレーションX(1960年〜1980年生まれの人々)は200万ドル以上の貯蓄が必須だと考えているが、ベビーブームに生まれた年配者は160万ドルでなんとかなると考えている。
しかし、問題がある。調査対象者のうち、これだけのお金を貯められる可能性が高いと考えている人は37%しかいないのだ。
ヴァンガード・グループによると、アメリカの401k(確定拠出型の個人年金制度)の平均残高は9万2,148ドルで、190万ドルの貯蓄目標には程遠かった。そして、口座残高の中央値ははるかに低く、2万2,217ドルと微々たるものだったという。
4人の子供を育てていると、なかなか貯金ができないことは十分理解できる。私も子育てにはたくさんお金がかかった。
でも、子供たちを大学に行かせてから、個人年金で狂ったように貯金を始めた。
私に出来たのだから、あなたにも出来るはずだ。2020年、アメリカの401kの積立上限は19,500ドルと変更される。もし50歳以上なら、加算拠出額を利用して、さらに6,500ドルを口座に追加することができ、年間26,000ドルの計算となる。
つまり、私が言いたいのは、しっかりとお金を投資で増やそうということだ。さもなければ、父のように貯金のない人になってしまう。そうなったら、農場で働き続けなくてはいけないのだ。
健闘を祈る。
トニー・サガミ