小型株は新しいトレンド
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- 2022年2月27日
- トピックス
市場は急速に醜くなっているようだ。
かつて人気だった銘柄やセクターが燃え尽きている。
しかし、よく見てみると、すべての銘柄やセクターがそうなっている訳ではない。
賢い投資家は、資金が他の場所で回転していることを認識すべきだ。また、大手ファンドのポジションが決まるまでの時間を考えると、その波を先取りすることも可能だろう。
- それは、ハイテック株の時代が終わったからだ。バリュー株、特に小型バリュー株が新しいトレンドとなっているのではないかと見えいる。
私は、昨年、さまざまなタイプのバリューファンドとグロースファンドがどのようなパフォーマンスを示したか、データをまとめた。
その結果、すべての時価総額のバリュー株がグロース株を上回った。
これは、全体的な時価総額によるアウトパフォーマンスであり、さまざまな時価総額の中で、小型バリュー株がすべてを凌駕しているように思える。
なぜ、バリュー株が成長株に取って代わるのか?それは、インフレだ。
消費者物価指数(CPI)のヘッドラインは、1月に前年同月比で7.5%上昇し1982年2月以来約40年ぶりの高水準となった。
インフレは、将来のキャッシュフローを実質的に切り捨て、そのお金を手に入れるのが未来になればなるほど、現在の価値は下がる。
バリュー株とは、ファンダメンタルズがしっかりしていて、PER(株価収益率)や配当金が高い企業のことで、投資家は早期に資金を回収することができる。一方、成長株は長期的な資産であり、高いPER(株価収益率)の中で「成長」していく。
- インフレ率が上がれば上がるほど、成長株の割高感が増す。
だからこそ、投資家が早期に資金を回収できるバリュー株は、インフレが進む中で輝きを放つ。
これは、政府が紙幣を増刷し、支出を行っているため、しばらくは続くだろう。
- 今回は、このインフレの波に乗るための銘柄を1つご紹介したい。
昨年、米国の小型株は、成長率を13.8%上回り、年間では31.9%の上昇を記録した。
小型株を買うのに最適なのは、SPDR・S&P・スモールキャップ・バリューETF(SLYV)だ。経費率も0.15%と低くなっている。
この上場投資信託(ETF)の3-5年の推定一株当たり利益(EPS)成長率は15.08%。またSLYVは、3.5%の四半期配当を行っているため、保有しているだけで収入がある。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)が今年3回の利上げを目指していることを考えると、このETFはさらに理にかなっていると言えるだろう。
金利が上がれば銀行は儲かるため、現在SLYVの資金の22.57%が金融セクターに割り当てられている。
ウクライナ情勢の行方次第ではあるが、今年は、インフレの大きな年になりそうで、小型バリュー株にとっても大きな年になる可能性があるため、この波にあなたも是非乗って欲しい。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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