弱気市場における一押し銘柄
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- 2022年7月8日
- トピックス
あなたは懐かしい気分に浸っているだろうか。
なぜなら、ビートルズが解散し、ボーイング747が初飛行して、フォード・トリノがカー・オブ・ザ・イヤーを受賞して以来、
S&P500が最も酷い上半期を終えたからだ。
1970年の話だ。
何ということだろうか。
上の写真では、当時の市民がなぜ株価が急落したのか、探っている。
恐らくヒッピーのせいにしたのだろう。
冗談はさておき、1970年には、最初の6カ月でS&P500が21%も暴落した。そして下半期に、市場は27%上昇した。
すごい乱高下ぶりだ。
はっきり言って、反発の保証はないのだが、そうなる場合が多い。問題は、底がいつなのかわからないことだ。そして、私の最善の判断では、市場にはさらなる下値が待ち受けている。
その理由をご紹介したい。
時は過ぎ現在では
投資家が恐ろしい6月に蓋をするように、一般市場はこの52年間で最悪の上半期を迎え、S&P 500種指数は現在まで20%以上下落した。
私はFRBが利上げを終了する何らかのサインを出すまで、市場は下げ続ける可能性があると考えている。なぜなら、この市場は無料のお金に依存しているからだ。多くの投資家は、市場の売りは景気後退への懸念によるものだと考えているが、私の考えでは、こうした懸念はFRBが放出する資金よりも重要ではない。
株式市場が実体経済と切り離されたのは、ずいぶん前のことだ。今、株を動かしているのは無料のお金、そしてお金の洪水が止まってしまうのではないかという不安だ。
FRBが利上げのトンネルの先に光を見せれば、投資家はこれからどれだけの痛みが襲ってくるか、その限界を見極めることができる。そうすれば、市場は再び上昇することができる。
しかし、その間に相場はどこまで下がるのだろうか?
一つ考えられるのは、 さらに16%の下落だ。ナスダックの見通しはさらに悪く、私の見通しは22%の下落だ。
私がまだ「景気後退」という言葉を出していないことにお気づきだろうか?起こるかどうかは分からないが、それも織り込み済みとなる必要がある。
そこで、私の2つの推奨アイデアをご案内したい。
アイデア1:強さを買う
ここで、代表的な上場投資信託の年初来のパフォーマンスをチャートで見てみよう。
エネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLE)は、最近の弱含みにもかかわらず、今年に入ってから32.81%上昇し、市場をリードしている。不思議ではない。私はこれまで、エネルギーの強気要因を説明するメルマガを連載してきた。
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)も年間では僅かにプラスとなっている。強いことに変わりはない。HDVの利回りは3%を超えており、今、投資家が求めているものだ。
生活必需品セレクト・セクターSPDRファンド(XLP)は、これまでのところ5.3%の下落となっているが、S&P500と比較すると強さを見せている。そして、このETFを掘り下げて、プラスとなっている個別銘柄を探してもよい。
下記には、20.3%下落したS&P500(SPY)、グロース株からバリュー株への資金移動によって下落しているiシェアーズ・ラッセル1000グロースETF(IWF)、32%下落して底を擦っている一般消費財セレクト・セクターSPDR(XLY)を入れている。ひどいものだ。弱気相場で新しいナイキ(NKE)の靴を必要とする人はいないのだろう。
公益事業セレクト・セクターSPDRファンド(XLU)で追跡される公益事業は、誰もが安全な避難所として捉えている。今週は好調だったが、少なくとも今のところ年間では(微)減で、XLEやHDVを下回っている。少なくとも、この3つであれば、良い配当を受け取ることができる。そして、配当受け取りながら、市場が好転するのを待つ。
もし、相場の下落局面で、弱いところを狙いたい場合はどうすればいいのか?
アイデア2:弱点を狙う
そのために、インバース型ファンドに注目しよう。過去の履歴を見てみると、2020年の弱気相場で最もパフォーマンスが良かったインバース型ファンドは、プロシェア―ズ・ショート・ラッセル2000 (RWM)であることがわかる。
RWMは、小型株のラッセル2000インデックスの日々のパフォーマンスの逆方向に連動する。このファンドは経費率0.95%で、2022年には今のところなんと24.7%も上昇している。
もし、市場が再び15%、20%、あるいはそれ以上の急落に見舞われた場合、RWMは非常に良い成績を収める可能性が高い。
重要なのは、これらのインバース型ファンドは長期的なものではないという点だ。短期的な投機でしかない。市場が底を打ったら、速やかに決済することが必要となる。
そして、市場がようやく底を打ったとき、何を買えばいいのかは、またアイデアをご紹介していきたい。今のところ、私の弱気相場に対する考え方はご理解いただけただろう。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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